歯科コラム

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

若くても歯周病になる 〜行こう定期健診〜

今回は、年齢に関係なくかかってしまう歯周病についてお話ししたいと思います。  こちらの写真、20代前半の方で歯科受診は2年ぶりとの事で当院にいらっしゃいました。 上の写真を見てもキレイな歯に見えると思います。 しかし、2年も歯科を受診していないとなるとかなりの高い確率で病気になっています。 はい、その病気とは歯周病です❗️ お若い方ですと歯周病って何??という感覚とも思います。 では、詳しくお口の中を見ていきます。    1番最初の写真をパッと見ただけではあまり分からないですが細かく見ていくと歯石が多量に付着していて、全体的に歯茎をさわるとすぐに出血するという状態でした。 このように歯石がついて出血する状態を放置すると歯周病は確実に進んでいきます。 この歯周病の怖いところが痛みなくじわりじわりと進んで最終的には歯がグラグラ揺れてきて、しまいには抜け落ちるというように進んでいくのです。 この方は歯石をとる歯周病治療と歯磨き指導を頑張って受けて頂いて健康な歯茎をとりもどしました。   その後も3ヶ月に1度という理想的なペースで健診を受け続けて健康なお口を維持されています。 まだ若いから大丈夫と言うことではなく歯が生えていればどんなに若くても歯周病にかかる可能性があります。 この歯周病はレントゲンを撮ったり歯周病検査をしないとどの程度進んでいるかわかりません。 歯科医院には痛くなったり、詰め物が取れたりしないと行かないという方、しばらく受診していない方、できるだけ早く健診を受けてみましょう。    

2022.02.26

歯科コラムの更新について

今後、患者様にとってタメになるような、歯科に関するコラムを更新してまいりますので、 どうぞ、よろしくお願い致します。

2022.01.31

審美歯科治療の流れ

審美歯科治療を希望された患者様のケースを用いて治療の流れを説明していきます。 まず、治療を行う歯に神経があるかどうかによって治療方法が変わってきます。   今回は右下3本の銀歯に治療を行います。   1番奥の歯は神経の治療を昔受けており、手前2本は神経が残っています。 神経がある歯に関しては、まず銀歯を除去し虫歯の有無や他に問題がないか確認します。     虫歯を取り除き精密な型取りを行います。 また、より自然な色での作製が必要なため歯の色の記録をとります。     この記録を元に歯科技工士にセラミックを作製してもらいます。   装着後の写真です。     治療前後での比較です。     自然な色に仕上がっています。 2回の治療で終了しました。   ここから1番奥の歯の治療に移行します。     銀歯を除去すると中に金属の土台が入っています。     この土台も除去し、歯の内部を調べていきます。 すると内部に虫歯があるのと、歯の量が少ないことがわかります。     虫歯がある場合、症状はなくても根の先の方まで菌が侵入している可能性があります。 患者様の希望にもよりますが、基礎となる歯の根の部分までしっかり治療をやり直すことをおすすめしています。 ここから根管治療を始めていきます。   歯の補強と根管治療のために、樹脂を用い一部歯の形を復元します。 またラバーダム、マイクロスコープを用いて根管治療を行っていきます。 (根管治療に関しては、診療案内の根管治療を参照してください)           根管治療終了後、歯の内部に土台をたて菌の侵入を防ぐのと、被せ物をいれるための準備をしていきます。     型取りを行い、歯の色の記録をとります。     セラミックを装着します。     きれいにできあがりとても満足していただけました。 治療回数は5回で終了しました。   治療前後での比較です。   このように神経の有無、根管治療の有無によって治療回数や流れが大きく異なります。 材質により金額も異なってきます。 アズ歯科桶川院では、それぞれの患者様に合わせたプランニングを行っています。 お気軽にご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費  ¥200,000+ tax 治療のリスク 根管治療した歯が将来的に割れてしまう可能性がある  

2021.12.26

セラミックってどんなの?

虫歯になった時、虫歯を削るのはわかりますよね。 じゃあ、削った後ってどうするかわかりますか?   自分の歯は一度削ると元には戻りません。 削った分だけ隙間ができて、痛くなったり、 食べ物が咬めなくなったりします。   なので、虫歯を削ったスペースに何か詰めなくてはなりません。 そこで詰め物が必要になります。   詰め物の材質にはいくつか種類があります。 保険診療で認められているのは、 コンポジットレジン(プラスチック)と金属です。   コンポジットレジンは歯との接着に優れており、小さな虫歯を削った後に詰める場合に適しています。 しかし強度が弱く、複雑な形を作るのが難しいため、あまり大きな範囲を詰めるのには適さないのです。   一方、金属の詰め物は強度は問題ないのですが、 見た目が目立ってしまうこと、歯とくっつきづらいという2点が、 マイナス要素となります。 歯とくっつきづらいということは、一度セメントで金属と歯をくっつけたとしても、 そのセメントが剥がれやすいため、再び虫歯になりやすいのです。   そこでオススメなのがセラミックです。 セラミックは保険診療では認められていませんが、 自費診療で選択可能な優れた材料です。 今回は、実際のセラミック治療の一例をお見せしながら、 その性質を解説していきます。     コンポジットレジンが得意な接着という要素において、 セラミックはそれと同等の接着力を誇るとともに、 強度面においてもコンポジットレジン以上の強さを併せ持っています。   また、技工士が時間をかけて作ることができるため、 失った歯、その複雑な形態を回復するという点でも心配ありません。     セラミックは金属と比べても優れている点は多数あります。 まずは接着です。 日々進歩している接着セメントの性質の向上により、 セラミックは歯と一体となるような接着をすることが可能となっています。   また、詰め物を作る際には型を取るのですが、 その型を取る材料も、自費診療ではより寸法変化の少ない精密なシリコン印象材を使います。   以上のことから、セラミック治療では隙間の少ない詰め物を作ることが可能となるため、 虫歯になるリスクを大幅に減らすことができるのです。     最後に、セラミックのオススメポイントとして挙げておきたいのは、 審美的に優れているという点です。   セラミックは歯と近似した透明感をもっているため、 周りの歯との違いがわからないように、 つまり、そこに虫歯があったとは思えないような仕上がりにすることが可能なのです。   そしてセラミックは表面がツルツルで硬いという特性があるため、 その美しい仕上がりを長年維持できるとともに、 ツルツルで汚れが付きづらいため、 虫歯予防にも一役買っているのです。     いかがでしたか? セラミックによる修復治療は、コンポジットレジンや金属と比べて、 優れている点は多数あります。   しかし、保険診療でセラミック治療が認められていないため、 日本ではまだまだ金属による修復が多いのも事実です。   虫歯を削ったら金属で詰めるというイメージを捨て、 より精度が良く、接着に優れているため虫歯になりにくい素材、 そして審美的に美しいセラミック治療を一度考えてみてください。      

2021.12.09

歯ぐきから血が出たら・・・

歯みがきをした時に血が出たことはありますか?   それは、歯肉炎という病気です。   当院での治療の一例をお見せします。   歯ぐきが腫れていて、歯石が付いています。   前歯の裏側をよく見てみると、 腫れた歯ぐきから血が出ているのが見えます。   歯みがきが不十分な場合、歯垢が歯ぐきと歯の間に溜まり、 歯垢に付いている細菌が歯ぐきに侵入しようとします。   細菌の侵入を防ぐために、血液が積極的に白血球を歯ぐきに集めます。 血流がたまり、炎症を引き起こし、歯肉炎や歯周病となります。   血液がたまった炎症箇所は刺激に弱く、 歯みがきなどの刺激を加えることによって出血します。   頑張って歯みがきすることで歯垢はキレイに取れますが、 歯石はおうちの歯みがきでは取れません。   歯科医院でクリーニングすることで歯石を取り、 歯ぐきを健康な状態に戻しましょう。   歯石を取った後の歯ぐきです。 表面に付いている歯石を取るだけなので、痛むこともありません。   歯周病は痛みが出ないまま進行します。 放っておくと進行して、歯が抜けてしまうこともあります。   歯みがき時の出血は、歯周病のサインです。 気になる場合はすぐにクリーニングしましょう。      

2021.12.01

前歯の隙間をなくす方法

前歯の隙間が気になる事を主訴に来院された患者様です。 隙間がある部分への対応として ①被せ物や詰め物で歯の形を修正する方法 ②矯正でスペースを閉じる方法(ワイヤー矯正、マウスピース矯正) が挙げられます。 今回の場合、スペースが大きいこと、さらに歯の軸が斜めになっていることから①で対応した場合かなり大きめの歯に見えてしまう可能性が高く考えられました。 また、スペースを閉じる動きはマウスピース矯正が得意とする動かし方です。 その事を説明し、マウスピース矯正を行うこととなりました。   治療後の写真です。 隙間はきれいに閉じ、とてもきれいな歯並びになりました。 処置前後での比較です。 矯正後は後戻りが起きないよう同様な形のマウスピースでの固定、または歯の裏側を細いワイヤーで固定し経過を見ていきます。 審美性の改善に対して、被せ物や詰め物での治療、矯正での治療など患者様によって適した方法があります。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 4ヶ月 治療費  ¥400,000+ tax 治療のリスク 後戻りする可能性がある  

2021.11.15

お子さんの前歯、すき間できてませんか?

お子さんの歯みがきをしている時に、 「前歯にすき間ができた?」 と思ったことはありますか?     ちょうどこんな感じで前歯にすき間ができたように見えることがあったら、 それは虫歯です。   虫歯ってこんな感じのイメージをよく見ると思いますが、 実は前歯の虫歯は、 歯の真ん中ではなく歯の端のところから始まることが多いのです。       虫歯の大きさによりますが、 乳歯の前歯は麻酔なしで治療できることが多いです。     治療後の写真です。 虫歯を削った後に白い詰め物をしました。   早い段階で虫歯が見つかれば、 お子さんの治療時の負担も少ないです。   虫歯の早期発見のためにも、 毎日の仕上げみがき時のチェック、 そして歯科医院での定期検診をお薦めします。   ぜひアズ歯科桶川院にお越しください。      

2021.11.13

歯みがきで心臓の病気を予防する?

歯周病の人は虚血性心疾患(いわゆる狭心症や心筋梗塞など)の発症リスクが高くなり、 逆に虚血性心疾患や冠動脈の異常がある人は歯周病になりやすいことがわかっています。   これは、歯周病の原因菌や毒素が炎症を引き起こし、 血管の粥状硬化(いわゆる動脈硬化)を進める働きがあるためです。   実際に、血流に乗って冠動脈に入ったPg菌(Porphyromonas gingivalis、歯周病原因菌の一つ)が血管内のプラーク(菌のかたまり)から検出されています。   問題になる歯周病原因菌は歯ぐきの傷から侵入して、全身に運ばれていきます。 歯ぐきに傷ができる最大の理由は、歯周病による歯ぐきの脆弱化です。   歯みがきの後20~30分くらいは誰でも菌が入り、一時的に菌血症(血液に菌がいる状態)になるのですが、 健康な人はそれらを難なく退治して数十分の間には菌がいなくなるということを繰り返しています。   歯周病のコントロールにより健康的な歯肉を維持することは、菌の侵入をできるだけ防ぐ意味でも大切なことなのです。   ここで、アズ歯科桶川院における歯周病治療の一例をお見せします。 歯ぐきの近くに歯垢(プラーク)が付着しているのがわかります。 その部分の歯ぐきは腫れていますよね。   歯周病の治療を行った結果がこちらです。 歯垢がなくなり、歯ぐきの腫れもひいて健康的になりました。 この健康とは、 歯ぐきの健康だけでなく、 全身的な健康にもつながることがおわかりいただけたと思います。   歯ぐきが腫れぼったいとか、歯みがき時に出血するといったお悩みがある方は、 ぜひ一度当院に歯周病の検査にいらしてください。      

2021.11.03

セルフホワイトニングとは

⚪︎セルフホワイトニングとは? 自宅やホワイトニングサロンで行えるホワイトニングのことを指します。 医療機関ではないホワイトニングサロンや市販品で使用できるホワイトニング剤は、重曹やポリリン酸、炭酸カルシウムなどの資格がなくても扱えるものが多く含まれます。 セルフホワイトニングでは、コーヒー、タバコ、お茶などによる歯の表面の着色やくすみを除去することに高い効果を発揮します 着色が原因ではなく、歯そのものが黄ばんでいたり黒ずんでいる場合には、セルフホワイトニングを何度も行っても効果は大きくでてこない可能性が高いです。 資格がなくても扱えるということは、「知識がなくても扱えるほど安全なもの」ということです。着色やくすみなどの簡単な汚れは除去できても、歯そのものの色を変えるというリスクの高い行為は行えません。   ⚪︎歯科医院でのホワイトニング 歯そのものの色を明るくしたい・白くしたいという方は、歯科医院でホワイトニングを行う必要があります。これは許可されているホワイトニング剤の成分に大きな違いがあるからです。 歯科医院でのホワイトニングでは、主に過酸化水素や過酸化尿素という成分を使用します。 これらは「医薬品」であるため、歯科医師や歯科衛生士という資格を持っていないと扱うことができません。ゆえに歯科医院でしか使用することができず、ホワイトニングサロンや市販品に含ませることは法律で禁止されています。   セルフホワイトニングは気軽に始められるというメリットはありますが、実際に歯の色自体は白くならず、セルフホワイトニング後に当院でのホワイトニングを希望し来院される患者様が多くいらっしゃいます。   ホワイトニングサロンでセルフホワイトニングを行ったが色があまり変わらず アズ歯科桶川院でホワイトニングをやり直した患者様です。 着色は多少とれたが思ったほど白くならなかったとのことです。 ホワイトニングの種類を説明後、専用のマウスピースを作製し自宅で行うホームホワイトニングと医院で専門の歯科衛生士が行うオフィスホワイトニングを併用して行うことになりました。 処置前後の写真です。 しみる症状もほとんどなくはっきりと白くなりました。 大変満足していただけました。 ゆっくりと後戻りしてしまう可能性があるため、定期的なホームホワイトニングの継続をおすすめしました。 治療期間 1ヶ月 治療費  ¥60,000+ tax 治療のリスク しみる可能性がある  

2021.11.01

詰め物が取れた、その原因は?

「詰め物が取れた」という理由で来院される患者さんはとても多いです。   食事をしていて詰め物が取れたらすぐにわかりますし、 取れた状態だと食事しづらいですから、 歯科医院に来院することになるのだと思います。   ただ、詰め物が取れるということは、 単に接着が弱くて取れてしまっているよりも、 虫歯になっているせいで接着力が弱くなってしまい取れてしまった ということのほうが多いのです。   こちらの患者さんも、詰め物が取れて来院されました。 痛みもあるようでした。 もともと付いていた金属の詰め物が取れた内面の写真です。 接着材のセメントが劣化して、隙間ができていたのかもしれません。 内部で大きな虫歯が広がっています。   残っていた古いセメントを取ったところです。 茶色くなっているところが虫歯で、触ると柔らかくなっています。 この部分を削って除去していくと、 歯の内部の神経に近づいてきます。 その付近では虫歯を一層ずつ慎重に削り進めます。 神経ギリギリのところまでの虫歯の場合、 なんとか内部の神経は残せることがあり、 神経は残せたほうが歯の寿命は長くなるので大事なところです。   ギリギリまで削ったら、 虫歯が青く染まる専用の染色液で、虫歯が残っていないか確認します。     するとこのような状態でした。 神経ギリギリのところで検査した結果、 まだこれだけの虫歯が残っており、 これをすべて取り除かなければならないのですが、 この奥には神経があります。   つまり、もう神経の周りがすべて虫歯菌に侵食されており、 神経組織に虫歯菌が感染していることがわかります。   こうなってしまっては感染した神経組織まで取り除かなければなりません。   ここまで来ると歯の内部が見えてしまっています。 この後はラバーダムをして歯の神経の治療、根管治療が始まります。     詰め物が取れたところの治療をするだけのはずが、 実は歯の根の治療まで必要な状態にまでなっていたのです。   詰め物が取れたからそれを付け直すだけ で、済めば良いのですが、 実際は内部で虫歯が広がっていることが多いということです。   今回はそのことを知っていただき、 そうならないために、 早期発見を目指して、 一緒に定期検診していきましょう。   アズ歯科桶川院がサポートします。    

2021.10.25