歯科コラム

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

仕上げ磨きの重要性

子供の歯から大人の歯への生え変わりの時期は歯並びが安定していないため、とても汚れが溜まりやすい状態です。 また、子供自身の歯磨きも安定していないため磨き残しのある場合が多いです。 乳歯は大人の歯よりも弱いため、虫歯の大きさもどんどん進行します。 大人の歯も生えた当初は硬さが不十分のため、虫歯ができやすい状態です。 そういったことから、保護者の方の仕上げ磨きがとても重要になってきます。   今回は仕上げ磨きをしている時期としなくなってからの口の中の変化を説明します。 小学校低学年の患者様です。 本人の歯磨きの後、保護者の方が毎日仕上げ磨きをしている状態です。 当院では希望しない方を除いて全てのお子さんで、磨き残しを見るために染め出しをして記録をとっています。 染め出し後の写真です。 歯の表面にお茶などの着色はみられますが、色はほとんど染まらず、とても良い歯ブラシの状態です。 毎回検診でチェックするとほとんど汚れが残っておらず安心して経過をみることができていました。   その後、小学校高学年になり、仕上げ磨きをやらなくなったとのことです。 染め出して確認します。   色の付いている部分が磨き残しです。 前歯の磨きやすい部分にも汚れが残っており、歯磨きが不十分なことがわかります。 歯磨き指導は検診の都度行っていたため、歯ブラシの当て方は理解しており問題はなかったのですが、自分だけでの歯磨きになるとやはり手を抜いてしまっていたようです。   前後での比較です。   おやつや飲み物など保護者の管理しきれない部分もでてくるため、虫歯のリスクはどんどん上がっていきます。 毎日は難しくても、お子さんがやらせてくれる範囲で仕上げ磨きは続けていった方が安心かと思います。 また、定期的な歯科医院での染め出しによる磨き残しのチェックをおすすめします。 ぜひ、アズ歯科桶川院へお越しください。  

2021.06.15

歯の形を変える方法

歯の形が気になるため、形を変えたいという主訴の方は多くいらっしゃいます。 一般的には歯の形を変えるには削って被せ物をしたり、プラスチックの材料を貼り付けて形を修正したりします。 しかし、人工物で修正した場合はその材料の劣化などで再度やり直しになってしまう可能性があります。 また、自分の歯を削ってしまうデメリットもあります。   患者様の状態によっては歯茎の形を修正することで、歯の見え方を変えることができます。   今回、歯の長さが短いことを気にされている患者様がいらっしゃいました。 処置前の写真です。   前歯は全て自分の天然の歯であり、今まで治療も受けていない状態です。 この状態から削ってかぶせることで歯の長さを変えることはできますが、歯へのダメージ、金額などを考慮し、歯茎の形を修正する方法を提案しました。 歯茎の厚み、歯茎の下に存在する骨の状態などを調べ、処置に移行します。 電気メスを使用し、歯茎の形を修正します。 傷の治りを見ながら2回に分けて行いました。   処置後の写真です。 歯茎の形を自然に揃うよう調整しました。 歯の長さも長くなり、見え方も変わり喜んでいただけました。 処置後の痛みもほとんどなく2回の通院で終了することができました。   処置前後で比較します。   歯を削らずに形を変える事ができる場合もあります。 一度削ってしまうと戻す事はできません。 歯の形、色など気になる点があればアズ歯科桶川院にお気軽にご相談ください。 治療期間 1ヶ月 治療費  ¥30,000   +   tax 治療のリスク 歯茎の形が変化してくる場合がある

2021.06.08

インプラント治療の流れ

インプラントってどういう治療なの?という質問をよく聞くので、 治療の一連の流れについて簡単にお話しします。   まず、歯がなくなってしまったところの骨に穴を開け、 インプラント(チタンという金属の根っこ)を入れます。   これが骨とくっつくまで数ヶ月待ちます。   実際だとこんな感じです。   その後、埋まってるインプラントを見えるようにするため、 大きめのキャップをつけて歯ぐきに馴染むまで待ちます。   実際にはこんな感じです。   これを外してみると、 こんな感じでぽっかり穴が開いていて、インプラントが見えるようになります。   その位置の型をとり、その歯に合わせた土台を作ってきます。 こんな感じです。   ここまできたら、あとは自分の歯に被せ物をつける時と同じ流れです。   この型をとって、 写真を撮って色を他の歯と合わせるようにして、   被せ物を作り、土台の上から被せるのです。   実際にはこんな感じです。 完成した被せ物をつけたところです。   わかりましたか? ざっくりではありますが、こんな感じです。   歯を抜いたところにもう一度人工的な歯を作る、 というとてもシンプルな治療方法なんです。 治療期間 約5ヶ月 治療費  ¥400,000   +   tax 治療のリスク 被せ物がかけてしまう可能性がある    

2021.05.31

乳歯の隠れた虫歯

症状がなくても虫歯が隠れていることがあります。 検診で来院された小学生の患者様です。 歯科用ルーペ、マイクロスコープにて慎重に確認します。   右上奥歯の乳歯の間に隠れた虫歯を発見しました。 上の写真で歯と歯の間が少し黒く見えるのが分かるでしょうか?   説明し同意の上、処置に移行します。 表層を削っていくと 虫歯が出てきました。 歯と歯の間から内部に進んでしまっている虫歯です。   虫歯に反応する染色液を用いて範囲を調べながら処置していきます。   虫歯を全て除去した状態です。 予想より大きく進行していました。   医療用の樹脂を用いて修復していきます。 できるだけ元の形に近く、フロスなどのひっかかりもできないよう詰めます。   このように症状がない歯でも虫歯が進行している場合があります。 乳歯は永久歯に比べ虫歯が早く進行してしまいます。 口の中は暗いため、自宅での仕上げ磨きだけではなかなか発見できません。 定期的な歯科医院での検診をおすすめします。   ぜひアズ歯科桶川院へお越しください。 治療期間 1日 治療費  保険診療(約¥1,000) 治療のリスク 詰めたものが取れてしまう可能性がある。  

2021.05.23

メタボって歯周病と関係あるの?

メタボリックシンドロームと歯周病との関連性については、 わが国の疫学調査で検討されています。   それによると、 メタボリックシンドロームの5つの診断基準のうち、 陽性項目が4つ以上当てはまる人は、 健常者に比べて、 歯周病のリスクが6.6倍に上昇していることがわかりました。   逆に、 歯周病原因菌が増えると、 その構成要素であるリポ多糖(LPS:lipopoly saccharide)の 血中濃度が慢性的に高くなり、 肝臓や脂肪組織に脂肪がつきやすくなったり、 インスリンが十分に働かなくなることが報告されています。   つまり、 歯周病の人はメタボリックシンドロームになりやすく、 悪化しやすいことも明らかになっており、 歯周病とメタボリックシンドロームの関係は 基礎・臨床研究の両側面から実証されてきています。   生活習慣病であるメタボリックシンドロームと、 同じく生活習慣病である歯周病の関係性がわかったところで、 当院での歯周病の治療前後の一例をお見せします。    治療前 治療後   定期的なクリーニングを続けて、歯周病、そしてメタボも予防していきましょう。    

2021.05.07

その歯まだ残せるかも

その歯まだ残せるかも(エクストルージョン) 差し歯が取れたから、歯医者に行って付け直したというご経験はありますか? 「次また取れたら、もうこの歯は抜かなきゃいけないよ」 と言われたことはありますか? 今回は、前歯の被せ物が取れてしまうというお悩みに対しての治療方法をご紹介します。   この真ん中に見える歯は被せ物です。 差し歯になっているのですが、何度も取れてしまい、それを防ぐために隣の歯とボンドでくっつけてあるようです。 このままだと磨きづらいですし、見た目もよくありません。 また、取れないように歯ぐきの中にまで被せ物を押し込んでいるので、歯ぐきに炎症もみられます。 一度、被せ物を外して、中の状態を見てみましょう。 虫歯の進行と度重なる治療の結果、残っている歯がここまで少なくなってしまっていました。 表と裏から見たところの写真です。 この状態では、見えている部分の歯が短く、被せ物をしても接着力が弱くなってしまうため、食事で力が加わるとすぐに取れてしまうことがわかります。 何度も取れては付け直してを繰り返しているうちにもし歯が折れてしまったら、本当に抜かなくてはならなくなってしまいます。 そうならないようにするには、この歯を矯正力で引っ張り上げて、被せる部分を作る必要があります。 残っている歯を引っ張るための装置をつけたところです。 隣の歯にワイヤーをくっつけて、そこを固定源にしてゴムの力で根っこを引っ張り上げます。 歯並びや咬み合わせによって、このワイヤーを裏側の見えないところにつけられる場合もあります。 この装置をつけて大体1~2ヶ月で引っ張り上げることができますが、その後は数ヶ月、後戻りしないか様子を見る必要があります。 引っ張り上げて、装置を外したところです。 歯の見えている部分が長くなりましたね。 ここまできたら、被せ物をするための土台を作っていきます。 土台になる材料を盛り上げ、被せ物をつけるために形を修正したところです。 繰り返しになりますが、歯ぐきより上にしっかり自分の歯の部分も見えており、この部分が、またすぐ取れない被せ物を作る上で大切なポイントなのです。 この状態で型を取り、被せ物を作ります。   被せ物をつけたところです。 隣の歯に色や質感を近づけるため、セラミックという材質を選択しました。 歯ぐきの炎症も落ち着きましたね。 治療の前後を見比べてみましょう。 隣の歯との間にボンドが見え、被せ物の色も透明感が弱く、 いかにも差し歯がついているように見えていた治療前の状態ですが、 治療後は、見た目はより自然な感じの仕上がりになり、 歯の周りもスッキリして磨きやすくなったとのことでした。   差し歯が何度も取れて、その度に付け直していたけど、 「もう限界だ、歯が残り少なくて、もう被せることはできないよ」 と言われてしまったら。 治療の選択肢を確認してみてください。 まだ、残せるかもしれません。 アズ歯科桶川院へ1度ご相談ください。

2021.04.21

入れ歯、作りませんか?

歯周病が進行し、自然に歯が抜けることがあります。 自然に抜けるということは、 物が噛めないほどグラグラしているような状態です。   そのため、 歯が抜けて急に食事がしづらくなり困った、 とはならず、 歯科医院を受診せずにそのままにしてしまうことがあるようです。   その場合、歯がないため、   うまく咀嚼できなくなり、 食べ物をそのまま飲み込んでしまうようになったり、   歯を支えていた骨が痩せてしまうため、 顔の形も変わってきてしまいます。   食べる機能が失われているため、その機能を回復させる治療が必要になります。   その一つの方法が、入れ歯です。 それでは、実際の治療をお見せします。       「歯が抜けてしまったけど、今までそのままでした」 とお話しになった患者さんです。 残っている歯はグラグラで、噛みづらくなってきたとのことでした。   このままでは、うまく咀嚼できずに丸飲みするようになってしまい、 誤嚥してしまったり、胃をわるくしてしまうこともあります。   歯周病の進行が著しく、治療をして歯周病が治る状態ではないため、 抜歯して、入れ歯を作る治療計画を立てました。     抜歯後の状態です。 歯を抜いた部分の傷も治り、残った歯ぐきが見えています。   この歯ぐきの型をとり、ピッタリの入れ歯作りを始めます。   型をとったら、咬み合わせをみたり、 歯の位置にズレがないか確認する段階をふむので、 型とりから2~3回来院していただき、入れ歯を完成させます。     完成した入れ歯をつけた状態です。 見た目も良くなりましたね。   以前は柔らかいものしか食べられなかったけど、 今は好きなものを何でも食べられるようになったと喜んでくれました。 こんなに簡単にできることなら、もっと早く治療しておけばよかったなぁ、 ともお話しになっていました。     治療前 抜歯後 入れ歯完成後   食べられるようになることは、健康を保つためにとても重要なことです。 また、見た目のイメージも大きく変わります。   歯がグラグラだけど、まだなんとか噛めるし、 このままでいいやと諦めてしまっていませんか?   入れ歯を作って、心身ともに健康的な生活を送りましょう。 お口のことでお困りごとがあれば、アズ歯科桶川院へご相談ください。    

2021.04.06

その虫歯、見逃したくない

虫歯って穴が開いているイメージ、ないですか?   例えば、こんな感じ。   でも、実は、こんなにわかりやすくない虫歯もあるんです。           この写真の中に、虫歯が一箇所あるのですが、わかりますか?         虫歯の治療を進めた時の写真がこちらです。     実は、この、歯と歯の間から虫歯がひろがっていたのです。   このように見えない位置に虫歯ができているということは、 決して珍しいことではありません。     そもそも虫歯というものは、 ずっと同じ場所に磨き残しがあり、 そこに虫歯菌がやってきて、穴を作っていくのです。   見える位置や、ツルツルの面にはそもそも磨き残しはできません。 このように、見えづらく、磨き残しがたまりやすい部分にできていくのです。     その代表的な部分が、この、歯と歯の間なのです。   さて、治療を進めます。     こんなに虫歯は進行していたのです。 虫歯の範囲を確認するために、専用の検知液で染め出しています。 青く染まっているところが虫歯なので、 ここからさらに虫歯を削っていきます。     最終的には、ここまでひろがっていました。         この状態からパッと見て、 虫歯がこんなにひろがっていたとわかりましたか?   我々はなぜ、ここに虫歯があるとわかったのかというと、   見た目のちょっとした色の違いや、レントゲン検査の結果からです。 それには専門的な知識と経験、 そして、マイクロスコープなどの精密検査機器が必要になります。   今回は、この見えづらい位置にできてしまった虫歯を、 早期に発見することができたため、     このように、白い詰め物で、即日に埋めることができました。   これがもし、もっと進行した状態で見つかった場合、 この白い詰め物だと強度不足で、 銀歯にしなければならなくなる可能性もあるのです。   もっとひどければ、痛くなって、神経をとる必要だってあるかもしれません。     大事なことは、   症状がなくても、 きちんと定期検診を受ける。   ということです。   定期検診もぜひアズ歯科桶川院へお越しください。  

2021.03.20

できるだけ歯を削らない治療

歯と歯の間にできた虫歯です。 色が黒くなっているのがわかると思います。   もともとは   このような状態でした。 症状もなく検診で来院された患者様です。 レントゲンには写ってこない程度の大きさの虫歯です。 マイクロスコープを使用し、虫歯があることを発見し説明後治療に移行しました。   健康な部分を触らないよう慎重に進めていきます。 虫歯を完全に除去し、樹脂で形を修復していきます。   処置後の写真です。 虫歯を小さい状態で発見し、できるだけ小さく治療することで歯へのダメージも最小限で済みます。 症状がなくても定期的な検診をお勧めします。 アズ歯科桶川院でお待ちしております。   治療期間 1回 治療費  保険診療 治療のリスク 詰めたものが欠けてしまう可能性がある  

2021.02.23

セラミックという選択肢

奥歯に被せ物(かぶせもの)をした治療のお話をします。   患者さんは数年前に奥歯に白い被せ物をしたところが欠けてしまったようで、 そこを治したいということで来院されました。   この矢印の部分です。   まずは、欠けてしまった原因を考えます。   硬い物を咬んでしまって、当たりどころが悪かったのか、 ということは、咬み合わせも悪いのか、 それとも、被せ物の形が悪いのか、 はたまた、 被せ物の素材(強度)に問題があったのか、 被せ物の接着が不十分だったのか、   様々な原因が考えられます。   そこで、 また同じように欠けてしまわないように、 まずは仮歯(かりば)をつけてみて、しばらく様子をみます。     仮歯は、素材が樹脂(プラスチック)のようなもので出来ており、 これは最終的に被せる素材よりも柔らかく、弱いのです。   なので、 咬み合わせに問題があると、 すぐに欠けたり、外れたりしてくることになり、 その形に問題がないか考えるための判断材料になります。 また、 問題があった場合に、その形を足したり削ったりして、 調整することができるのです。   ただし、 仮歯は調整はしやすいのですが、 素材が劣化しやすく長期的に付けておくことが出来ないため、 この形であれば問題がないぞ、というところまで調整が進んだ段階で、 本物の被せ物を作る過程に進みます。   まずは、歯の土台の型をとって、模型を作り、 他の歯の色と比較しながら、被せ物の色を決めます。   そうして出来上がった被せ物がこちらです。   今回は比較のために、2種類の素材で作ってみました。 左も右も、セラミックという素材で作っているのですが、 細かいところまで言うと、その組成や作り方が少し違うのです。   同じセラミックでも、いくつか種類があるので、 患者さんの歯の色や、咬む力の強さ、被せる歯の部位や本数によって、 どの素材が良いか、考えて作っているのです。   2つの被せ物を実際に、はめてみました。   いかがでしょうか。 形は、最終調整した仮歯と同じになるように作っていますが、 素材をセラミックにして、溝の形や、色を仕上げると、 本物の歯のように綺麗になりますよね。   今回は、強度や、見た目の観点から、 よりお好みに合った、上の写真のほうの被せ物を選択することになりました。     「歯が欠けたから、治療して、白い被せ物をしたい」   という思いを抱える患者さんは多くいらっしゃいます。   その気持ちに応えるために、 アズ歯科桶川院では、まずは一人ひとりに合った治療法、 そして選択肢があることを知っていただき、 ご希望に沿った治療ができればと考えております。    

2021.02.17