歯茎の中の歯石
歯科医院やテレビのCMで歯周ポケットという言葉を聞くことがあると思います。
歯周ポケットとは歯と歯茎の隙間に存在するスペースのことです。
この歯周ポケットを調べることで、歯周病の進行具合を調べることができます。
その際、下のプローブと呼ばれるメモリのついた器具を使用します。
歯と歯茎の隙間に弱い力で挿入し、どれくらいの深さが入るか出血があるか、歯石がついてるかどうかなどを調べていきます。
基準としては3mm以下が健康、4mm以上が歯周病に分類されます。
しかし、単純に深さがあるだけでなく出血などがあるかも大きく関係してきます。
例えば、下の写真のように上の前歯に汚れがたまり歯茎に炎症が起こっている状態(腫れている状態)だと、歯ブラシなどで軽く触るだけで出血してきます。
出血があるということはその部分に汚れが残り、歯茎に炎症が起こっているサインでもあります。
検査で得た、歯周ポケットの数値、出血の有無、歯の揺れなどから総合的に判断して歯周病の程度が決まります。
今回来院された患者様です。
主訴:右下の歯茎が時々腫れる
口の中の写真です。
歯ブラシの状態もよく、虫歯も特にありませんでした。
歯周病の検査を行い、歯茎の状態を調べます。
検査結果です。
(レントゲンと同様左右反対に表示されます。)
右下の真ん中から4番目の歯茎から出血があります。
歯周ポケットの数値は3mmと深くないのですが、器具を挿入した瞬間に出血がみられました。
表面のクリーニングや歯磨きのチェックなどを行い改善を試みましたが、経過をみても出血が続くため、外科処置を行うことで同意を得ました。
外科処置時の写真です。
(血などが苦手な方は見ないようにお願いします。)
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外科処置を行い、歯茎をめくっていくと・・・
歯茎の中に歯石が隠れていました。(上の写真の黒い部分です。)
歯石を除去し、表面をつるつるに磨いていきます。
その後歯茎を元の位置に縫って終了です。
処置時間は30分程度で終わります。
このように一見きれいな歯茎に見えても、その中に歯石が隠れていることがあります。
目でみえない部分に存在するため、歯周病の検査を受けていないと気づかない場合があります。
そういったことを未然に防ぐためにも、定期的な歯科医院での検診をお勧めします。
定期検診もアズ歯科桶川院へお越しください。
治療期間 | 3ヶ月 |
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治療費 | 保険診療 |
治療のリスク | 歯茎が下がってしまう可能性がある |