歯がかけたらどうする?
虫歯や歯周病以外でも歯を失くしてしまう、治療が必要になってしまう場合があります。
それは事故、外傷、怪我によるものです。
転倒や事故などで当院に来院されるのは子供だけでなく大人の方も一定数いらっしゃいます。
今回は上の前歯が折れてしまったと来院された患者様です。
テニス中にラケットが前歯に当たり、折れたとのことです。
歯茎から多少の出血はありましたが、他の部分には大きなけがはありませんでした。
こういった場合、まず応急的に前歯の形を戻す必要があります。
方法としては
①折れた歯を歯科用の接着剤で固定
②医療用の樹脂で形を復元
③歯を削り、仮歯を装着。後日、最終的な被せ物に変更。
があります。
①、②に関して、歯自体をほとんど削らないメリットはありますが、色の変化が起こってしまうため、審美的に問題が出る可能性があります。
③に関して、健康な歯を削るデメリットはありますが、被せ物の種類によってはより審美的に修復することが可能になります。
今回は将来的に起こり得る審美的な問題を気にされていたため、仮歯を作製しセラミックでの修復をおすすめさせていただきました。
セラミックであれば色の変化自体は起こらず、着色もしないため装着した時点の色を維持することができます。
また、今回のように歯が折れてしまったり、強くぶつけてしまっている場合は、歯の神経がダメになってしまい後日根管治療が必要になってしまう可能性があります。
そのため、仮歯を入れた状態で神経に問題がでないかどうか一定期間経過観察をしていきます。
今回は問題が出なかったため、最終的なセラミックの作製に移行しました。
装着後の口腔内写真です。
とても自然な色、形に仕上がりました。
自分の歯とほとんど分からないような透明感も出ています。
治療前後で比較します。
治療前 治療後
とても喜んでいただけたので大変嬉しく思いました。
今回とは別で歯が抜けてしまった場合に歯を持参してもらえる事がありますが、その際には水道水ではなく牛乳や歯の保存液に漬けて持ってくることをおすすめします。
歯の周囲には歯根膜と呼ばれる組織が存在し、それがいかに正常な状態で歯を戻せるか
が、歯の生着に大きく関わります。
水道水に比べ、牛乳や歯の保存液は体液の浸透圧に近いため、正常の状態を保ったまま運べる可能性が高くなります。
そのため、抜けてしまった場合はできるだけすぐに保存液などに浸し、歯科医院に行きましょう。
アズ歯科桶川院では事故などによる怪我などへの対応も経験豊富です。
急な出来事でお困りな場合はお気軽にご連絡ください。
治療期間 | 3ヶ月 |
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治療費 | 約100,000円 + tax |
治療のリスク | 強い衝撃でかけてしまう可能性あり |