脳卒中にも影響する歯周病?
今日は歯周病についてのお話です。
歯周病は血液疾患、呼吸器疾患のほか全身にさまざまな影響を及ぼすことがわかっていますが、脳卒中との関連も注目されています。
問題になるのは歯周病原因菌です。
歯周病や虫歯を放置することで、歯肉などの傷から菌が血管内に入り、
心臓の弁に菌が付着すると感染性心内膜炎という病気になるだけでなく、
その菌が血液を介して脳に流入して、細菌性の脳動脈瘤をつくることがあります。
厄介なことにこの細菌性脳動脈瘤は、脳内の細い血管にできやすく、脆く破裂(くも膜下出血)しやすいのです。
歯周病は首の動脈(頸動脈)の動脈硬化を引き起こす可能性も指摘されています。
さらに脳卒中を発症後は、麻痺や筋力の低下で歯磨きが難しくなることも多くなります。
歯科通院による歯周病対策は、脳卒中の予防・再発を防止するうえで重要な意味をもつのです。
当院における歯周病治療の一例をお見せします。
治療前
治療後
定期的な歯周病検査、治療を行い、
歯周病の進行予防、そして脳卒中の予防に努めましょう。