歯みがきで心臓の病気を予防する?
歯周病の人は虚血性心疾患(いわゆる狭心症や心筋梗塞など)の発症リスクが高くなり、
逆に虚血性心疾患や冠動脈の異常がある人は歯周病になりやすいことがわかっています。
これは、歯周病の原因菌や毒素が炎症を引き起こし、
血管の粥状硬化(いわゆる動脈硬化)を進める働きがあるためです。
実際に、血流に乗って冠動脈に入ったPg菌(Porphyromonas gingivalis、歯周病原因菌の一つ)が血管内のプラーク(菌のかたまり)から検出されています。
問題になる歯周病原因菌は歯ぐきの傷から侵入して、全身に運ばれていきます。
歯ぐきに傷ができる最大の理由は、歯周病による歯ぐきの脆弱化です。
歯みがきの後20~30分くらいは誰でも菌が入り、一時的に菌血症(血液に菌がいる状態)になるのですが、
健康な人はそれらを難なく退治して数十分の間には菌がいなくなるということを繰り返しています。
歯周病のコントロールにより健康的な歯肉を維持することは、菌の侵入をできるだけ防ぐ意味でも大切なことなのです。
ここで、アズ歯科桶川院における歯周病治療の一例をお見せします。
歯ぐきの近くに歯垢(プラーク)が付着しているのがわかります。
その部分の歯ぐきは腫れていますよね。
歯周病の治療を行った結果がこちらです。
歯垢がなくなり、歯ぐきの腫れもひいて健康的になりました。
この健康とは、
歯ぐきの健康だけでなく、
全身的な健康にもつながることがおわかりいただけたと思います。
歯ぐきが腫れぼったいとか、歯みがき時に出血するといったお悩みがある方は、
ぜひ一度当院に歯周病の検査にいらしてください。