キシリトールって歯にいいの?
キシリトールって何? キシリトールとは、糖アルコールという甘味炭水化物で、ほうれん草、玉ねぎ、にんじんなどに含まれており、 ほかには、白樺や樫の木から抽出されたものを原料に工業的に作られます。 自然界にあるものと工業的に作られるものは同じ分子で両者に差はありません。 ポイント① 砂糖と同じ甘さを持つキシリトール 砂糖と同じくらい甘いのにカロリーは砂糖の3/4程度です。 また、インシュリンに関係なく代謝されるので糖尿病患者にも安心して使えます。 糖アルコールの中で最も甘く砂糖と同じ甘さであり、溶けるときに熱を奪うのでスーッとした冷たい感覚があります。 さらに冷却効果があるため、布地に応用した夏用の肌着や寝具にも使われます。 ポイント② 虫歯の原因にならない甘味料 糖アルコールからは歯を溶かす酸が作られないため、虫歯になりません。 ポイント③ 虫歯を防ぐ甘味料 キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上お口の中にいれると、虫歯菌の原因となる歯垢がつきにくくなります。 さらに、虫歯菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きを持っています。 どうして歯にいいのか 理由① 虫歯菌に消化されない 通常虫歯菌は糖分を栄養として吸収し、虫歯の原因となる酸を排出します。 しかし、キシリトールを虫歯菌は栄養として吸収しても消化ができず酸が排出されないのです。 理由② 歯を溶かさない 虫歯菌はキシリトールを吸収できないので酸も排出されなくなります。 どのくらい出ないのかというと、全くのゼロ です。 お口の中が酸性に偏らず中性を維持することで虫歯のリスクが減ります。 理由③ 虫歯ができにくい環境へ キシリトールを摂っても消化できない虫歯菌は、だんだんお腹がいっぱいになってどんどん弱り、やがて活動できなくなります。 弱った虫歯菌は歯ブラシで取れやすく、お口の中が虫歯のできにくい環境に変わっていきます。 虫歯予防効果の証明 1975年に世界で初めて虫歯予防効果を証明する研究が発表されました。 以降日本を含めて多くの研究結果が報告されており、 虫歯予防を防ぐ数値は研究によって異なりますが、30~80%の確率で虫歯の発生を防いでいることがわかっています。 キシリトールの上手な使い方 口腔の健康を保つ手段として最も重要な4つの事 歯を磨く フッ化物配合の歯磨き剤を使う 正しい食生活 定期的な歯科健診 キシリトールを摂取する事はこれらの健康な歯を守る方法にとってかわるものではありませんが、キシリトールを常用する事でこれらの手段の効果を著しく向上させることがわかっています。 効果的な分量の目安は、粉末の場合1日に5~10gです。 キシリトール100%入りのガムだと3~10個くらいの量です。 3ヶ月以上食べると虫歯予防に効果的(5分以上噛み続ける)です。 1日10gを2年間食べ続けると、食べるのをやめてもその効果が4年続くといわれています。 当院で使用しているキシリトール製品 当院では、甘味料としてキシリトールを100%使った虫歯にならないお菓子を販売しています☺️ 【キシリトールガム】 キシリトール入りのガム、みなさんスーパー等で見たことあるかと思います。 歯科医院で販売しているものと何が違うのか? キシリトールが配合されていればどんな製品も虫歯予防に効果があるわけではありません。 甘味料にキシリトール以外の糖質が使用されているかどうかがカギとなります🗝️ 市販の「キシリトール」と表示されている製品の中には、キシリトールが含まれているものの、その割合が低くキシリトールの効果があまり期待できないものもあります。 それ以外の糖質が入っているとその糖分を餌に虫歯菌が酸を生み出して虫歯を作ってしまうリスクがあるのです。 《歯科専売キシリトールガムの特徴》 ●甘味料としてキシリトール100%配合 より高い虫歯予防効果が得られ、虫歯の原因を作らない為、就寝前に摂取しても問題ありません! ●歯の主成分を配合 歯の主成分であるリン酸カルシウムが含まれており、歯の再石灰化を助けます ●歯にくっつきにくい 矯正装置や仮歯、義歯をお使いの方にもおすすめ ●噛みごたえがある 市販のものよりガムが少し硬いので噛む力を鍛えられます! ●噛むことで唾液の分泌量が促進 これによりお口の中の自浄作用が促進される 《歯科専売キシリトールガムの効果的な食べ方》 ●1日4粒〜8粒を目安に摂取 ●一度にたくさんより、何度かに分けて摂る おすすめのタイミングは食後や間食後◎ 食後お口の中に残った糖分や酸を洗い流すために歯磨き前に噛むのがポイントです ●5〜10分噛み続ける 【リカルチョコレート】 歯の健康を考えて、歯科医師と歯科衛生士の開発チームが作った、チョコレートなのに虫歯にならない、夢のような製品です☺️ こちらもキシリトールを100%使用している為、歯磨きをしたあとにも食べられるので歯磨き嫌いのお子さまのご褒美としてもおすすめです。 またカロリーが通常のチョコレートよりも抑えてあるので、それほどカロリーを気にせず少しお口が寂しいときに食べることが出来ます。 そしてキシリトールの代謝はインスリンにも依存しないので糖尿病の方にもおすすめです。 《リカルチョコレートの効果的な食べ方》 ●1日1〜3粒を目安に摂取 ●一粒お口に入れて、ゆっくり溶かす ●なるべく噛まないようにする
2023.05.23