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桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

短期間で歯を白くしたいなら

歯を白くする方法はいくつかありますが、ホワイトニングを希望される方の場合、いつまでに白くしたいかがとても大事になってきます。 それは治療方法の選択に関わるからです。   ホワイトニングには ①医院で専用の薬剤を使用して行うオフィスホワイトニング ②専用のマウスピースを作製し、自宅で使用するホームホワイトニング ③オフィスとホームを併用して行うデュアルホワイトニング ④神経のない歯に行うウォーキングブリーチ 上記の4種類の方法があります。 治療期間が限られ、一定の効果を上げたい場合には①のオフィスホワイトニングをおすすめします。 オフィスホワイトニングには歯科医院専用の薬剤と専用のライトを照射する機械を使用します。 最短1回で白くなる場合もありますが、はっきりとした効果を出すためには2回の施術をおすすめしています。 いわゆるホワイトニングサロンで使用できる薬剤は資格のいらないものなので、白くなりづらかったり、無資格の方でも利用できますが、当院ではホワイトニングコーディネーターの資格を持つ歯科衛生士が3名在籍し、ホワイトニングにあたっています。 安価で取り組みやすいセルフホワイトニングも回数が必要な場合も多く、結局高額になってしまったり、あまり白くならずホワイトニングのやり直しを希望し来院される方も多くいらっしゃいます。   今回は大事な予定がありできるだけ早く白くしたいとの希望で来院されました。 ホワイトニングの経験はなく、市販のホワイトニングの効果が記載された歯磨き粉を使用しているがあまり変化はないとのことです。   治療前の口腔内写真です。 歯の色が濃い印象はあまりありません。 実際にどの程度の色かシェードガイドと呼ばれる色見本を使用し記録をとります。 B3と呼ばれる平均的な色合いだと分かりました。 今回は約2週間と治療期間が限られていたため、オフィスホワイトニングをおすすめしました。 1回のホワイトニングでどの色まで変わるといった保証はありませんが、2段階程度明るくなると色の違いが実感できます。 2段階の変化を目指すと、2回のオフィスホワイトニングが必要な可能性を説明し同意を得ました。   オフィスホワイトニング後の口腔内写真です。   シェードガイドを用いて記録を取ります。   治療前後で比較します。 治療前                治療後   B3→B1に変化し2段階程度明るくなっています。 とても喜んでいただけました。 ホワイトニングを行う場合、事前に虫歯の有無、治療のやり直しの必要な箇所がないか、歯周病が進んでいないかなど全体のチェックが必要になります。 今回は虫歯もなく、清掃状態も良好だったため短い期間で終了することができました。 歯の色の濃さによっては白くなるまでに期間が必要な場合もあります。 いつまでに白くしたいと希望がある場合は、ある程度早い段階で計画を立てていく方が安心してホワイトニングを始めることができると思います。 ホワイトニングに関して専門の知識を持ったホワイトニングコーディネーターが3名在籍しています。 アズ歯科桶川院では、希望に合わせたプランをご提案しています。 お気軽にご相談ください。   治療期間 2週間 治療費 ¥30,000 + tax 治療のリスク 歯がしみる可能性、色が後戻りする可能性がある  

2023.02.13

歯みがきして出血したら?

「歯みがきしていたら出血してくるので気になって」   歯科医院を受診される患者さんから聞くお悩みとしては、よくあるものです。   たいていは歯肉炎で、 歯みがきを徹底すれば治るのですが、 中には出血の原因が違う場合もあるので、ご紹介します。   奥歯の歯ぐきから出血するというお悩みでした。 銀歯のふちが少し腫れているのがわかります。   別の角度から見てみると、腫れがわかりやすいですね。 ここに歯ブラシを当てると出血するようです。   レントゲンを撮ってみます。 歯の付け根のあたりが黒くなっており、炎症により骨が吸収していることがわかります。 炎症が起きている位置から歯に亀裂が入っている可能性が高いと判断しました。   腫れているところの歯周ポケットを触知すると、歯の根元まで炎症が進んでいることがわかりました。 歯に亀裂が入っていて炎症が起きている場合、抜歯をしなければ腫れは治りません。 このまま放置すると歯周病が進行し、骨がどんどん溶けていってしまうので、 抜歯をして炎症を食い止める必要があります。   抜歯直後は出血します。 この血が固まってカサブタになり、傷が治っていきます。   抜いた歯を見てみると、歯の付け根から根元まで亀裂が入っていることがわかります。 これが今回の歯周病および歯ぐきの腫れの原因だったわけです。 歯根の周りにブヨブヨしたものがついていますが、 これはレントゲンで黒く見えていた部分であり、 亀裂から侵入した細菌により骨が溶けて代わりにできた感染組織です。   抜歯して3日後の状態です。 カサブタができており、歯ぐきの腫れは改善してきています。 痛みもないとのことでした。   抜歯して3週間後の状態です。 まだ歯ぐきに凹みがありますが、色は周りと同じくらいになってきました。 もう少し経つと形もより馴染んで凹みはなくなります。   別の角度から見てみます。 腫れはなくなり、炎症は治癒しました。 この後は歯ぐき、骨の回復を待って、再び噛めるようにするために補綴(ほてつ)治療を進めます。 いわゆるインプラントやブリッジ、部分入れ歯などです。   いかがでしたか? 歯みがきしていて出血したら、まずは一度歯科を受診してみてください。 軽度な歯肉炎であれば適切な歯みがきを続けることで治りますが、 別の原因があった場合、放置すると病気が進行する可能性があります。 気になる方は、アズ歯科桶川院へご相談ください。   治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 補綴治療が必要である  

2023.02.07

根管治療は難しい

昔に比べ神経を守ることに力を入れている歯科医院も増え、神経を温存することが大切なことと一般の方にも認知されてきていると感じます。 しかし、虫歯が大きく内部の神経に感染してしまっている場合には神経を除去する根管治療が必要になります。 アズ歯科桶川院にもセカンドオピニオンで根管治療を希望し来院される方が多くいらっしゃいます。 マイクロスコープやラバーダムの使用を希望されます。 治療の精度を上げ、成功率を上げるためには大切な機器です。   しかし、実際に根の内部は下の画像のように細かく枝分かれしており、その内部に菌が広がっている場合、完全にきれいにするのは難しい場合があります。     日本の保険診療での根管治療の成功率は3〜5割と言われています。 当院ではマイクロスコープ、CT、ラバーダムを使用しますが、 それでも成功率が100%になることはありません。 いくら丁寧にやっても治らないケースもあります。 根管治療の専門医でも100%ではありません。 それほど根管治療は難しい治療なのです。   今回もセカンドオピニオンで来院されたケースです。 左上の奥歯の根管治療で専門医をすすめられ、色々調べ他県から来院されました。 レントゲンを撮影します。 赤丸の歯の根の先が少し黒く見えるのが分かるでしょうか。 より精確に確認するため、CTを撮影します。 CTが導入されている医院はまだ少なく、インプラントや親知らずの抜歯以外にもレントゲンで分かりづらい根の先端の確認などに力を発揮します。 実際の画像です。 根の周囲が黒く抜けています。 この画像で黒く抜けている部分は菌によって骨が弱くなっている状態です。 このまま放置しておくと病巣が広がり、歯の上方にある副鼻腔に影響を出したり、抜歯になってしまう可能性があります。 また、この根の内部には白く写るはずの根管治療で最後に詰める薬剤が入っていません。 根も曲がっているように見えます。 治療の難易度が高いことが予想できます。   患者さんにもそのことを説明し、マイクロスコープを使用しての根管治療を行います。   治療途中でCTを再撮影し確認します。 少し黒い部分の境界が分かりづらくなってきています。 骨の回復傾向が確認できたため、最終的な薬剤を詰めます。   治療が終了しても骨が完全に再生するには時間がかかります。 一定期間経過後、再度C Tを撮影します。 根の周囲が白くなり骨が再生しているのが分かります。   治療前後で比較します。 治療前                治療後 治療期間中の症状もなく、骨の改善も見られとても喜んでいただけました。 今回のケースのようにしっかりと骨が再生してくる場合もありますが、根管治療だけでは治らず、外科治療が必要になる場合もあります。 マイクロスコープやラバーダムは必要な器具ですがそれを使用するだけでは治らず、丁寧に治療することがとても大切になりますし、歯の形なども大きく関わります。 必ず治る訳ではありませんが、根管治療がうまくいき抜歯せずに済む歯が1本でも増えるよう当院では懸命に治療に取り組んでいます。 お悩みのことがあればアズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 5ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯が割れる可能性がある    

2023.02.03

歯ぐきの中に歯石が隠れてる?

歯周病は気づかないうちに進行していることがあります。   そもそも、歯周病が進行するとどうなるのでしょうか。   答えは、「骨が溶けてしまう」のです。 すると歯はグラグラになり、やがて抜けてしまいます。   骨が溶ける時に痛みはないのか?   はい、たいていは痛くありません。   痛みが出てくるタイミングは、グラグラしてきた時です。 つまり、重度歯周病になって初めて痛みを感じてくることが多いのです。   そうなると歯周病の治療を施してもあまり大きな改善は見込めません。   その前に歯周病を治さなければならないのですが、 自覚症状が乏しいため、ご自身ではなかなか気づけません。   そこで重要なのが歯科医院での定期検診です。 検診では表面に見えているステインやプラークを落とすクリーニングだけではなく、 歯周ポケットと呼ばれる数値を計測したり、 レントゲン写真で骨の吸収の有無を確認しています。   本日はそんなお話です。   歯周病に罹患されている患者さんです。 当院に受診された際の最初のレントゲン写真です。 矢印で指している部分の骨が溶けてしまっています。 ここが歯周病が進行している部分です。   歯周ポケット検査についてですが、 健康な歯ぐきでは歯との間の溝(歯周ポケット)が2~3mm程度ですが、 歯周病になるとこの溝が深くなっていき、数値が上昇します。 つまり、歯周ポケットの数値が高い=歯周病が進行している ということになります。   この数値が最初のレントゲン写真時の歯周ポケットの数値です。 2~3mmが健常ですから、この数値は良くないことがわかります。   ここで歯周病を食い止めないと、気づかないうちに歯がグラグラになっていきます。     まずは歯の根元に虫歯があるので、治療をします。 根元に虫歯があるということはその部分が普段うまく歯みがきできていないのです。 そして虫歯により穴があいてしまっているとより細菌が溜まりやすくなり、 歯周病の進行にもつながります。   治療後の写真です。 根元がツルツルになり、歯みがきしやすくなります。   裏側から見た治療の前後の写真です。 歯周病の治療を進める際には、こうした歯みがきしやすい環境づくりも大切なのです。   では、ここで歯の根元をもう一度よく見てみましょう。   歯周病が進行していると話しましたが、 歯周病の最大の原因である“歯石”はついていますか? はい、ついてないですよね。 なのに歯周病は進行している。 なぜでしょうか。   答えは、「歯ぐきの中に歯石が隠れているから」です。 そうなんです。 歯周病が進行しているということは深い歯周ポケットができている、 そしてその歯周ポケットの奥のほうに歯石が潜んでいるのです。 その状態でいくら頑張って歯みがきしても歯石は取れません。 なので歯周病の治療が必要なのです。   治療のイメージはこんな感じです。 深い歯周ポケットの奥のほうに歯石がついているので、 まずはその歯石を見える状態にする必要があります。 歯ぐきに切開を入れ、めくって歯の根元を目視で確認します。 もちろん麻酔をしているので痛くはありません。 その状態で歯石を取り、歯根をツルツルにします。   以上の点をふまえて実際の治療を見てみましょう。 出血が苦手な方はとばしてください。         歯ぐきをめくるとブヨブヨした細菌の感染部分が見えてきます。 これを取ってきれいにしていくと、   歯の根元の表面についた歯石が見えてきます。 これが歯周病が進行する原因です。 歯石、歯の石と書いていますが、これは歯周病菌の塊です。 細菌は小さくて目に見えないはずなのに、目視で確認できるほど菌が凝縮して溜まっているのです。 プラーク(歯石になる前の状態)1gには1000億もの細菌が存在しています。 それが歯石となって硬くなり、歯ぐきの中に潜んでいるわけですから、 炎症がおきて、骨が溶けていくのも納得がいくと思います。   歯石を取って、歯根の表面をツルツルにします。 そのあとは歯ぐきを縫って元の状態に戻します。   下の歯も同様に歯ぐきの中に隠れている歯石を取っていきます。 普段はきれいに歯みがきしているつもりでも、 歯ぐきの中にこんなに歯石が残っているなんてわからないですよね。   ということで、歯ぐきの中の歯石を取った後はどうなったのか。 治療の前後を見てみましょう。   治療前 治療後   いかがでしょうか。 レントゲンで見ると、歯周病により一度溶けてしまった骨がまた少しずつ回復しているのがわかります。 歯周ポケット検査の数値も改善がみられました。   もともと歯周病が進行していた箇所ですから、歯みがきがうまくできていないと、 炎症が再燃する可能性は十分に考えられます。 歯周病の治療は一度治療しておしまいではなく、 毎日の適切な歯みがきと、定期的な歯科医院での検診が必須です。   心配な方はまず一度歯科医院を受診してください。 気づかないうちに歯周病は進行しています。 歯ぐきの中に隠れている歯石があれば、まずはそれを見つけてきれいに取り除きましょう。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 再発する可能性がある  

2023.01.31

2月の診療について

2月10日(金)はスタッフ研修のため18時までの診療とさせていただきます。 その他の診療についてはお昼休みなしで毎日診療を実施しております。   矯正日が2月5日(日)、25日(土)、26日(日) 外科日が2月23日(木・祝)です。   お口の中でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

2023.01.29

歯がかけたらどうする?

虫歯や歯周病以外でも歯を失くしてしまう、治療が必要になってしまう場合があります。 それは事故、外傷、怪我によるものです。 転倒や事故などで当院に来院されるのは子供だけでなく大人の方も一定数いらっしゃいます。   今回は上の前歯が折れてしまったと来院された患者様です。 テニス中にラケットが前歯に当たり、折れたとのことです。 歯茎から多少の出血はありましたが、他の部分には大きなけがはありませんでした。 こういった場合、まず応急的に前歯の形を戻す必要があります。 方法としては ①折れた歯を歯科用の接着剤で固定 ②医療用の樹脂で形を復元 ③歯を削り、仮歯を装着。後日、最終的な被せ物に変更。 があります。 ①、②に関して、歯自体をほとんど削らないメリットはありますが、色の変化が起こってしまうため、審美的に問題が出る可能性があります。 ③に関して、健康な歯を削るデメリットはありますが、被せ物の種類によってはより審美的に修復することが可能になります。 今回は将来的に起こり得る審美的な問題を気にされていたため、仮歯を作製しセラミックでの修復をおすすめさせていただきました。 セラミックであれば色の変化自体は起こらず、着色もしないため装着した時点の色を維持することができます。 また、今回のように歯が折れてしまったり、強くぶつけてしまっている場合は、歯の神経がダメになってしまい後日根管治療が必要になってしまう可能性があります。 そのため、仮歯を入れた状態で神経に問題がでないかどうか一定期間経過観察をしていきます。 今回は問題が出なかったため、最終的なセラミックの作製に移行しました。   装着後の口腔内写真です。 とても自然な色、形に仕上がりました。 自分の歯とほとんど分からないような透明感も出ています。   治療前後で比較します。 治療前                 治療後 とても喜んでいただけたので大変嬉しく思いました。   今回とは別で歯が抜けてしまった場合に歯を持参してもらえる事がありますが、その際には水道水ではなく牛乳や歯の保存液に漬けて持ってくることをおすすめします。 歯の周囲には歯根膜と呼ばれる組織が存在し、それがいかに正常な状態で歯を戻せるか が、歯の生着に大きく関わります。 水道水に比べ、牛乳や歯の保存液は体液の浸透圧に近いため、正常の状態を保ったまま運べる可能性が高くなります。 そのため、抜けてしまった場合はできるだけすぐに保存液などに浸し、歯科医院に行きましょう。   アズ歯科桶川院では事故などによる怪我などへの対応も経験豊富です。 急な出来事でお困りな場合はお気軽にご連絡ください。   治療期間 3ヶ月 治療費 約100,000円 + tax 治療のリスク 強い衝撃でかけてしまう可能性あり    

2023.01.23

インプラント手術をシミュレーションしてみる?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村一仁です。   「インプラント治療って気になるけど、手術が怖くて、、、」 という声をよく耳にします。   手術が単純にイメージとして怖いという場合もあると思いますが、 インプラントの手術が失敗した、なんて経験談を聞いて、 より恐ろしくなったということも聞きます。   しかし、事前にしっかりと検査をすることで、 骨の状態を精査したり、血管や神経の位置を確認して、 安全に手術することが可能かどうか調べることができるのです。   本日は、そんなお話です。     パノラマエックス線写真です。 奥歯を歯周病の進行により失っています。 今回はその部分にインプラント治療を検討しています。 より詳細な骨の状態を確認するために、 CT(コンピューター断層撮影)というシステムを用いて可視化します。   こちらの機器です。 一般的なレントゲン写真と同じように撮影することができます。 そこで得られた情報を元に、患部の骨にインプラントを埋めるとどうなるのかシミュレーションできるのです。   実際のシミュレーション時の画像です。 この赤く示されている部分にインプラントを埋めることを想定しています。 隣の歯との位置関係や角度に問題がないか確認します。   別の角度から見ています。 インプラントの下の方、骨の奥のところに黒く見えているのが血管や神経が通っている管です。 今回はインプラントの位置と距離があるので、安全に手術ができると予測されます。 また、骨の厚みなどから、どのような太さや長さのインプラントを埋めるか選んでシミュレーションしています。   次は上から見た時の位置予測です。 赤い円で示されているのがインプラントです。 ここしかないという部分にインプラントを埋める必要があります。 そのために事前に位置を確認して、シミュレーションしておくことが大事なのです。   手術ではこのイラストのようにインプラントを骨の中に埋めます。 処置時間は手術内容によりますが、 今回のように1本奥歯に埋めるのみであれば、通常の虫歯治療と変わらないくらいです。   実際に手術をうける時は緊張されるかもしれませんが、 一度抜歯をした部分に行うのがインプラント治療です。 抜歯をご経験されている方であれば、同じような感じと思っていただいて大丈夫です。   インプラントはチタンという金属でできており、レントゲンでは白く見えます。 それでは、手術後のインプラントの位置を見てみましょう。   シミュレーション 手術後   シミュレーション 手術後   シミュレーション 手術後   いかがでしょうか。 術前のシミュレーションと同じ位置にインプラントがあることがわかります。 最適な位置にインプラントを埋めることができれば、骨や歯ぐきへの負担も少なく、術後の腫れや痛みも最小限に抑えることができます。   パノラマエックス線写真での手術前後の比較です。 インプラント周りの骨の状態も良さそうです。 この後、インプラントと骨がしっかりくっつくまで数ヶ月待ちます。 それから被せ物を作って、治療は終わります。   いかがでしたか? 今回はみなさんが怖いイメージを抱くインプラントの手術、そのシミュレーションについてでした。 事前に精密検査、シミュレーションをしておくことで安全にインプラント治療を受けていただくことが可能です。 気になった方はぜひ一度当院までご相談ください。   治療期間 5ヶ月 治療費 ¥400,000+ tax 治療のリスク 検査の結果次第では手術が難しい可能性がある    

2023.01.22

レントゲンの撮影は本当に必要?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木篤士です。   通常、口の中に問題があり歯科医院を受診した際にレントゲンの撮影をすすめられる事が多いかと思います。 その理由としては、明らかに歯茎が腫れている、大きな虫歯があるなど原因がはっきりとわかる場合を除いて、肉眼だけでは原因の特定が難しい事があります。 歯や銀歯の内部、さらにはその下の骨の中まで確認するにはレントゲンの撮影は必須だと考えます。 当院でもどこまでの処置を希望するかを事前に確認後レントゲンの撮影をお願いしています。   今回は右下全体の違和感で来院された方のケースです。 問診と口腔内のチェック後にレントゲンの撮影を行いました。 口腔内の写真です。 右下の1番奥の歯には虫歯があり、そこが原因の可能性が高いため処置を行いました。 しかし、その後も違和感が残り時々痛みが出るとのことです。   最初のレントゲンをもう一度確認します。 赤丸の部分が周囲と比べると少し黒く見えます。 通常のレントゲンではここまでしか確認できないため、ここからは症状や経過をみたりして治療に移行するか決定します。 当院では、こういった判断が難しいケースではCTの撮影をお願いしています。 CT撮影し精査します。   CTで見ると黒い部分がはっきりと分かると思います。 この部分は神経が菌に感染し、根の周囲の骨に炎症を起こしている状態です。 このまま放置しておくと、炎症の範囲が広がり最悪の場合抜歯になる可能性があります。 根管治療が必要な状態です。   根管治療は保険内で処置できますが、難易度が高く再発を起こしやすいため、適切な手技と機材が必須だと考えています。 当院では保険内の治療でもマイクロスコープとラバーダムを使用します。   根管治療が終了し、被せ物の作製に移ります。 今回はより審美的なものを希望されたためセラミックでの作製をおすすめしました。   自然な色合いになるように歯の色を記録します。 その記録を元に技工士に作製を依頼します。   装着後の写真です。    周りの歯の色とぴったり合いとても綺麗に仕上がりました。 セラミックなどの審美的な被せ物を入れることは、虫歯や歯周病のリスクも減るためとても良いことだと思いますが、基礎となる歯の内部の根管治療がしっかりできていなければ全てやり直しになる可能性があります。 当院では審美治療、インプラント治療などの高度な技術を必要とする治療はもちろん、根管治療、歯周病治療などの基本的な治療も一つ一つ丁寧に行い、再発が起こらないよう心掛けております。 アズ歯科桶川院では幅広い治療内容に対応できます。 お気軽にご相談ください。   治療期間 3ヶ月 治療費 ¥100,000 + tax + 保険診療 治療のリスク 根が割れてしまう可能性がある  

2023.01.18

それは口内炎ではない!?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村一仁です。   歯ぐきに出来物があったら口内炎だと思いますよね? でも実はそれ、 口内炎じゃないかもしれません。   この前歯のとこにできてるのは口内炎でしょうか? 赤くなっていて、そんな感じに見えます。 レントゲンを撮って見てみましょう。   この黒くなっているところ、ここが今回の口内炎のような出来物の原因です。 病名を「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」といいます。 虫歯などにより歯の神経に感染が生じ、歯の周りの骨にまで炎症が拡がっている状態です。 痛く感じることもあれば、何も症状を感じずに進行する場合もあります。 この病巣の一部が、歯ぐきの表面に赤く見えていたのです。   この病気を治すためには、感染した神経をキレイにする必要があります。 その治療を「根管治療(こんかんちりょう)」といいます。 ラバーダムと呼ばれるゴムのシートをかけることで、 根管に唾液中の細菌が入らないように、 また、治療で使う薬液等が粘膜につかないようにしながら治療をします。   治療後の口腔内写真です。 口内炎に見えた出来物はすっかりなくなりました。   治療後のレントゲン写真です。 根の中に詰め物が入っています。 一度溶けた骨は、この時点ではまだ再生してません。 炎症が落ち着いてもすぐにレントゲンで変化はわからないのです。   1年後のレントゲン写真です。 骨が治ったので黒い部分がなくなりました。 根管治療により、根尖性歯周炎は治りました。   治療時に開けた穴は白い詰め物で塞いでいるので、見た目は変わりません。 それでは、治療の前後を比較してみましょう。   治療前   治療後   いかがでしょうか。 もし、これをただの口内炎だと思って放っておくと、 炎症は拡がり、骨の吸収はさらに進んでいたと思います。   口内炎かご自身で判断できない場合は、 まず一度歯科医院を受診されることをお勧めします。   治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 再発する可能性がある  

2023.01.15

歯の周りの骨が溶ける?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木篤士です。   1年ほど前に、神経の治療を受けた歯の違和感が続いていると他県から相談で来院された患者様です。 表面上は問題なく見えたため、レントゲンで確認させていただきました。 CTの画像です。 顔を横から見た図 顔を正面から見た図   緑の矢印の部分が周囲に比べて少し黒く見えると思います。 この部分は菌の影響で根の周囲にある骨が溶けている状態です。 まだ、あまり範囲は広がっていませんがこのままの状態で放置しておくと、菌がどんどん広がり、最悪の場合、抜歯になってしまう可能性があります。 これを治すには再度根の治療(根管治療)が必要です。 しかし、1度根管治療を受けた歯のやり直しは初めて神経を取る治療に比べ、難易度が上が理、成功率が下がります。 以前の治療の際にどういった内容の処置を受けていたのかにもよりますが、すでに歯の内部にたくさんの菌が存在している可能性、一度削っているため歯の強度が落ちている可能性、また、歯科医師によって手技が異なるため他院での治療方法がわからず手探りで始めることになる可能性があるからです。   イメージとしては下のような状況です   治療の流れ ①被せ物を外し、虫歯があれば除去する ②中にある土台などの材料を除去する ③根の内部に充填されている薬剤を除去する こうすることによって根の先の菌が溜まり炎症が起こっている部分に直接アプローチできるようになります。   この際とても重要になってくるのがラバーダムと呼ばれる、ゴムの器具です。 下の写真のように、歯の周囲に専用の器具と一緒に用い、治療の歯のみを周囲から分け、根管治療の際に唾液が中に入らないようにするために使います。 唾液中には数百億個もの菌が存在すると言われており、それが歯の内部に入ってしまっては薬などの効果も半減し治る確率が減ってしまいます。 しかし、日本の歯科医院で保険診療において使用している所はほとんどないのが現状です。 また、治療の精度を上げるために必要になるのがマイクロスコープです。 歯の内部は暗く細いため、肉眼やルーペで見ても正確に確認することはできません。 当院では、保険診療内外問わず、ラバーダム、マイクロスコープ、CT、ニッケルチタンファイルなど治療に必要なものは必ず使用するようにしています。 それでも治らないことがある程、根管治療は難易度の高い治療だと考えます。   今回の症例でも全ての器具を使用し治療を行いました。 治療後のCT画像です。 緑の矢印の部分が白くなっているのが分かると思います。 溶けていた骨が再生しています。   治療前後で比較します。 治療前                 治療後       元々あった違和感も消え、大変喜んでいただけました。 根管治療はとても難しい治療です。 治療後の再発などで悩んでいる患者様も多く、セカンドオピニオンなど他県から来院していただくケースも増えています。 必ず治るとは言えませんが、できる限りの機材を使用し精度の高い治療を心がけております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯が割れてしまう可能性がある  

2023.01.11