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桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

歯の周りの骨が溶ける?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木篤士です。   1年ほど前に、神経の治療を受けた歯の違和感が続いていると他県から相談で来院された患者様です。 表面上は問題なく見えたため、レントゲンで確認させていただきました。 CTの画像です。 顔を横から見た図 顔を正面から見た図   緑の矢印の部分が周囲に比べて少し黒く見えると思います。 この部分は菌の影響で根の周囲にある骨が溶けている状態です。 まだ、あまり範囲は広がっていませんがこのままの状態で放置しておくと、菌がどんどん広がり、最悪の場合、抜歯になってしまう可能性があります。 これを治すには再度根の治療(根管治療)が必要です。 しかし、1度根管治療を受けた歯のやり直しは初めて神経を取る治療に比べ、難易度が上が理、成功率が下がります。 以前の治療の際にどういった内容の処置を受けていたのかにもよりますが、すでに歯の内部にたくさんの菌が存在している可能性、一度削っているため歯の強度が落ちている可能性、また、歯科医師によって手技が異なるため他院での治療方法がわからず手探りで始めることになる可能性があるからです。   イメージとしては下のような状況です   治療の流れ ①被せ物を外し、虫歯があれば除去する ②中にある土台などの材料を除去する ③根の内部に充填されている薬剤を除去する こうすることによって根の先の菌が溜まり炎症が起こっている部分に直接アプローチできるようになります。   この際とても重要になってくるのがラバーダムと呼ばれる、ゴムの器具です。 下の写真のように、歯の周囲に専用の器具と一緒に用い、治療の歯のみを周囲から分け、根管治療の際に唾液が中に入らないようにするために使います。 唾液中には数百億個もの菌が存在すると言われており、それが歯の内部に入ってしまっては薬などの効果も半減し治る確率が減ってしまいます。 しかし、日本の歯科医院で保険診療において使用している所はほとんどないのが現状です。 また、治療の精度を上げるために必要になるのがマイクロスコープです。 歯の内部は暗く細いため、肉眼やルーペで見ても正確に確認することはできません。 当院では、保険診療内外問わず、ラバーダム、マイクロスコープ、CT、ニッケルチタンファイルなど治療に必要なものは必ず使用するようにしています。 それでも治らないことがある程、根管治療は難易度の高い治療だと考えます。   今回の症例でも全ての器具を使用し治療を行いました。 治療後のCT画像です。 緑の矢印の部分が白くなっているのが分かると思います。 溶けていた骨が再生しています。   治療前後で比較します。 治療前                 治療後       元々あった違和感も消え、大変喜んでいただけました。 根管治療はとても難しい治療です。 治療後の再発などで悩んでいる患者様も多く、セカンドオピニオンなど他県から来院していただくケースも増えています。 必ず治るとは言えませんが、できる限りの機材を使用し精度の高い治療を心がけております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯が割れてしまう可能性がある  

2023.01.11

矯正治療はシミュレーションできる?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村です。   歯ならびって気になりますよね。 鏡で毎日見るし、食べ物はさまるし。 「治したいなぁ、でもお金かかるし、大変そうだし」 そう思って諦めていませんか? まずは相談に来てください。 あなたの理想の歯ならび、シミュレーションできるんです。   実際の治療を見てみましょう。   前歯の歯ならびを気にされている方がご相談にいらっしゃいました。 「上の前歯が引っ込んでいるのを治したい」 噛んでいる状態でも上下の前歯に隙間ができてしまっています。   上顎の歯ならびです。 前歯の隣の歯が、少し奥に生えているんですね。 それでは、歯ならび治療のシミュレーションをしてみましょう。   歯型をスキャンして、専用のソフトでコンピュータ上に表示しています。 ここから歯を理想的な位置に動かせるか、シミュレーションしてみます。   治療の前後でこうなるであろうという予測です。   このデータを患者さんにお見せします。 これでいいとなれば、この歯ならびになるようにマウスピースを発注します。   あとは歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白いブロックを取り付け、 必要な場合は歯間を削合してスペースを作ります。 それもすべてシミュレーションするので、治療前にご説明します。   それでは、実際の治療の前後を比較してみましょう。   治療前 治療後     治療前 治療後     治療前 治療後     シミュレーション通りに歯が動いていますね。   ちなみに治療の期間もシミュレーション通りです。 今回はマウスピースを2週間毎に1枚ずつ交換して、 ちょうど20枚でゴールするように設定したので、 治療は40週、約9ヶ月で終了しました。   治療前 治療後   前歯の歯ならびがキレイになると、 パッと見た感じのイメージもだいぶ変わりますよね。   歯根の形や、歯を支えている骨の状態によっては、シミュレーション通りに歯が動かないこともあります。 その場合は再度歯型をとり、シミュレーションします。 いずれにしてもゴールを可視化して確認した上で治療を進めることになります。   マウスピース矯正をする時には、 ご自分の歯ならびが治療することでこの先どうなるのか シミュレーションして見ることができるのです。   気になってきましたか? そんな方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 9ヶ月 治療費 ¥450,000+ tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りしてしまう可能性がある    

2023.01.08

歯を白くする方法にも種類がある

歯を白くしたいと希望して来院される方は多くいらっしゃいますが、 それぞれの方でどのように白くしたいかが異なります。 タバコやコーヒーによる着色を取って白くしたい方。 歯の色自体を白くしたい方。 被せ物や詰め物を綺麗に白く直したい方。 ケースによって治療方法が異なるため、まず最初に状態と希望をしっかりと確認します。   今回の方は歯自体を白くしたいと来院されました。 初診時の写真です。 全体的に歯の色自体が暗いのと詰め物が劣化し、それが暗く見える原因にもなっています。 また、向かって左側の前歯はかなり昔治療した差し歯で周囲の歯と色が合っていません。 患者様の希望とする歯自体の色を白くするためには、 クリーニングなどの着色の除去も必要ですが、 ホワイトニングが必要になります。 さらに、ホワイトニングで歯は白くなりますが、被せたり詰めてある人工物は白くならないため、ホワイトニング後にそういった材料のやり直しが必要になる可能性があります。 その旨を説明し了承を得て、ホワイトニングをスタートします。 今回は自宅で行うホームホワイトニングを希望されたため、トレーを作製します。 使用方法を説明し、トレーと薬剤をお渡しします。     約3週間、ホームホワイトニング後の写真です。 全体的に歯自体が白くなっているのが分かると思います。 事前に説明した通り、周囲の被せ物や詰め物との色の差がはっきりと出ています。 ここから後日周りの材料のやり直しを行う予定です。   治療前後で比較します。 治療前                治療後 とても明るくなりました。 周囲をやり直すことで、もっと綺麗に変わると思います。 歯を白くしたいといっても、ケースによって治療の順序、方法が全く異なります。 当院にはホワイトニングコーディネーターの資格を持つ歯科衛生士が3名在籍し、患者様に合わせた治療方法を提案させていただきます。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。   治療期間  1ヶ月 治療費 ¥30,000 + tax    (ホームホワイトニング ) 治療のリスク 色が後戻りする可能性がある  

2023.01.05

2023年1月の診療について

新年あけましておめでとうございます。旧年中は皆様に大変お世話になりました。アズ歯科は2023年も昼休みなしで毎日診療を実施いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ◆年始の診療について◆ 1月1日(日)~1月3日(火)は9時~17時までの診療 ※急患対応のみ 1月19日(木)はスタッフ研修のため17時までの診療となります。 1月31日(火)はスタッフ研修のため15時~18時までの診療となります。 その他の診療についてはお昼休みなしで毎日診療を実施しております。 矯正日が1月15日(日)、28日(土)、29日(日) 外科日が1月22日(日)です。 お口の中でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

2023.01.01

前歯の黄ばみの正体は?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村です。   前歯の黄ばみを治したいということで歯科医院を受診される方は多いです。 鏡でよく見える部分ですし、気になるんですよね。 歯の表面にステインが付着しており、 クリーニングで綺麗にできる場合もあるのですが、 じつは別の原因で黄ばみができている場合もあります。   本日はそんな時にどうするのか、ご紹介します。   この写真を見てください。 歯と歯の間に黄色〜茶色の部分がありますよね。 これはステイン汚れではなく、 以前に虫歯治療をしたときの白い詰め物が経年劣化しているのです。   別の角度から見てみます。 毎日鏡で見ていると気になりますよね。 他人が見ても歯に色がついているなと分かるかもしれません。 また、変色しているということは接着力も落ちている可能性があり、 詰め物の周りから二次的に虫歯になることもあります。   変色した詰め物を削り取り、歯の表面を綺麗にした後に、 新たに白い詰め物を接着します。   新しい詰め物をした後の写真です。 詰め物のフチがわからなくなったと思います。 見た目も綺麗ですし、歯と詰め物の境目がわからない状態というのは、 プラークも溜まりづらく虫歯予防にも繋がります。   この治療は削ってその場で新しい詰め物をつける治療法なので、 1日で終わります。 今回は歯と歯の間の部分の治療であり、 以前ここが虫歯になっているわけです。 綺麗な状態を維持するには、 治療後も毎日フロスを使って清掃する必要があります。   治療の前後を比較します。   治療前 治療後   治療前 治療後   鏡で見て同じような変色がある方はこの際に治しましょう。 是非一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 1日 治療費 保険診療 治療のリスク 欠ける可能性がある  

2023.01.01

虫歯の取り残し?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村です。   「1ヶ月前に虫歯の治療をしたのに痛みがおさまらない」 というお悩みをお持ちの患者さんが来ました。   矢印の部分の歯が痛いようです。   噛んだ時の様子です。   レントゲンを撮ってみます。 矢印の部分が白く見えますが、 これは1ヶ月前に虫歯を治療された時の詰め物です。 歯の神経、歯髄の近くまで削って詰めているようです。   痛みの状態から、 この白い詰め物の周りに虫歯が残っている可能性があるため、 削って取ってみます。   削る前の様子です。   詰め物を削っていくと、奥に本来の歯が見えてきます。 なんと黒くなっており、虫歯がまだ残っています。   虫歯になっている部分を慎重に削って除去していきます。 歯の内部の神経がうっすら見えてきています。   虫歯を青く染める染色液で、虫歯の取り残しがないかチェックします。 神経の近くにまだこんなにも虫歯が残っていました。   歯の神経が露出した際に唾液が触れてしまうと、 唾液中の細菌を神経に感染させてしまうおそれがあるため、 ラバーダムというゴム製のシートを歯の周りにかけます。 この状態で残りの虫歯を慎重に取り除きます。   神経がギリギリ露出しないところで虫歯をすべて取り除くことができました。 詰め物と神経が触れてしまいそうなところには、水酸化カルシウム製剤をおきます。 こうすることで第二象牙質の形成を促し、神経を保護するのです。   さらに、欠損した部分をコンポジットレジンという材料で詰めます。 これで元の歯の形を再現し、この歯を再び噛めるようにするのです。   矢印の部分が当院で治療した詰め物です。 機能させるように形を作ると、自然と他の歯と形が似てきます。   治療の前後を見比べてみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   パッと見て、表面上はそこまで差はありません。 しかし、詰め物の奥に残っていた虫歯を取り切ったことで、痛みが改善してくれたら治療は成功です。   このように、 「虫歯治療をしたけれど、症状が改善しないぞ?」 という場合、 残念ながら根本的に虫歯が取り切れていない可能性もあるのです。   マイクロスコープを使って視野を拡大した状態で治療されていますか? 虫歯治療の精度に不安がある方は一度ご相談ください。   治療期間 1日 治療費 保険診療 治療のリスク 根管治療が必要になる可能性がある  

2022.12.29

年末年始の診療時間について

こんにちは、アズ歯科 桶川院です。 今年も、あと数日となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 年末年始の診療時間についてお知らせ致します。 28日(水)通常診療 (9:00~19:00) 29日(木)通常診療 (9:00~19:00) 30日(金) 9:00~17:00 31日(土) 9:00~17:00 ※急患対応のみ 1日(日) 9:00~17:00 ※急患対応のみ 2日(月) 9:00~17:00 ※急患対応のみ 3日(火) 9:00~17:00 ※急患対応のみ 4日(水)通常診療 (9:00~19:00) 5日(木)通常診療 (9:00~19:00) 休暇期間中に急なお痛みがでたり、お近くでお困りの方がいらっしゃいましたら お気軽にご相談いただけたらと存じます。 それでは、よいお年をお過ごしください。

2022.12.26

銀歯きれいにしませんか?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木です。 今回はだいぶ昔に治療した詰め物を新しくしたい。 できるなら白くしたい。 といった主訴をお持ちの方です。 痛みなどはなく、なんとなく金属は体に悪そうだから取り替えたいとのことです。   初診時の写真です。 上の歯の写真ですが、奥歯のほとんどには銀歯が入っています。 特に黒く見える部分の銀歯は金属の酸化による色の変化のため、かなり古いものだと考えられます。 金属は長い期間、歯科で使用されていますがその特徴として ・保険診療で扱える ・厚みが少なくても作製可能 ・長期間使用すると金属の変形による隙間ができるため虫歯のリスクが上がる ・金属アレルギーが発現する可能性がある ・審美的に問題が出る などが挙げられます。 現在でも保険診療で使用する機会は多くありますが、そのメリット、デメリットを考えて適用するべきだと考えます。 今回は白くするのも希望であったため、強度的にも問題ない部分には保険診療での白い樹脂、それ以外にはセラミックを適用しました。   歯の色の記録を取り、できるだけ自然な色になるように作製します。   模型上で適合を確認します。 実際に口腔内に装着した状態です。 他の部分についても順次治療を行っていきます。   全体の治療が終了し、治療前後で比較します。   自然な色で作製ができ、噛み合わせなどの違和感もなく終了することができました。 現在は 保険適用外のセラミック、金歯 保険適用の白い樹脂と銀歯 の中から選択することができます。 しかし、治療方法や部位、患者様の口腔内によってそれぞれ適性が異なります。 そのため、その方に合わせた治療方法と材質の選択がとても大切になってきます。 写真やケースを用いてできる限り分かりやすい説明を心がけております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間  3ヶ月 治療費 ¥200,000 + tax 治療のリスク セラミックが割れる可能性がある  

2022.12.26

親知らずを移植する?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村です。   前医で上の奥歯を治療していたけど、 「歯が薄くなっていて抜歯しなければならない」 と言われた患者さんのお話です。 どうにかできないかというご相談で当院を受診されました。   実際の歯の写真です。 根の治療をしていたのだと思われます。 たしかに歯が薄くなっていて、虫歯も残っているので、 これ以上虫歯を削ると根に穴があくことが見てわかりました。   横から見た時の写真です。 歯はほぼ見えないくらいに残り少なくなっており、根だけの状態です。 当院でもこの歯を保存する治療は難しいと判断しました。   そこで、この歯を抜くと同時に、 奥に埋まっている親知らずをその歯の位置に移植することをご提案しました。 幸い、親知らずは虫歯になっておらず、 今回抜歯予定の歯と同じくらいの大きさ、形だったため移植可能と判断しました。 患者さんは移植を希望されたため、手術を行いました。   親知らずを移植して1ヶ月後の写真です。 元の歯と同じくらいの位置で、隣の歯とボンドで固定しています。 移植した親知らずは一度抜いているので、歯の神経がやがて壊死してしまいます。 そのため、後日、神経をとる治療が必要になります。   治療中の写真です。 壊死した神経をきれいに取り去り、   代わりに詰め物をします。 こうすることで、移植した歯の周りに壊死した神経から感染が拡がらないようにするのです。   処置後のレントゲン写真です。 移植した親知らずと周りの骨がくっついてきているのがわかります。   神経の治療後の写真です。 治療であけた穴は白い詰め物で塞ぎます。   横から見た写真です。 移植した歯とはわからないほど馴染んでいますね。 移植して3ヶ月ほどで、隣の歯とくっつけていたボンドの固定をとります。 その後噛んでもグラグラしてこなければ治療成功です。 今回もそのようなぐらつきはなく、現在経過は順調です。   それでは、治療の前後を比較してみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   いかがでしょうか。 元の歯は抜歯することになりましたが、 隣に埋まっていた親知らずを移植することで、 まるで以前の歯がそのまま治ったかのように再び噛むことができるようになりました。   この治療法は、抜歯になる歯と、移植元の親知らずの状態が一定の条件を満たしている場合のみ可能です。 ただし、条件が合えばこのように親知らずを有効活用することができるので、 気になった方は是非一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間  3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 移植歯が生着しない可能性がある  

2022.12.19

きれいに見えても実は歯周病かも

埼玉県桶川市にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木です。 今回は歯ブラシで血が出るといった主訴で来院された方です。 歯医者に来るのは数年ぶり。 普段は1日2回の歯ブラシのみで食べ物がはさまった時のみフロスを使用するとのことです。 初診時の口腔内写真です。     歯周病の検査も行います。 検査の内容は歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットを目盛りのついたプローブと呼ばれる器具で深さと出血の程度、歯の揺れを確認します。 これによってレントゲンだけでは分からない歯周病の進行程度を評価します。   初診時 上の検査の数字が赤いところは出血する部分です。 口の中は綺麗に見えますが、ほとんどの部分から出血し、歯周ポケットも4mm以上で歯周病に該当する歯がほとんどです。 歯周病とは磨き残しなどが原因となり、歯を支える骨が少しづつ溶け、歯がグラグラしてくる病気です。 症状がない間に進んでしまうため、多くの方が気づかないうちに歯周病に罹患しています。   現在の歯周病の状態を患者様に説明し、治療に入ります。 まず初めに、歯の表面に付着している歯石と汚れを除去し、再度付着しないように歯磨き指導を行います。   その後、歯周病検査を再度行います。 赤く出血する部分は少し減りましたが、歯石が取れたことで歯周ポケットが測りやすくなり数値が大きく出た部分もあります。 向かって左側が口の中では右にあたりますが、上の奥歯はポケットの数値に比べ、歯の揺れと噛んだ時の痛みが続いたため抜歯になりました。 この検査結果を元に、歯茎の中に隠れている歯石を除去していきます。   除去後、再度検査を行います。 写真を撮って歯茎の状態を確認します。 最初に比べ、歯茎が引き締まり、歯と歯の間の隙間が見えてきているのがわかります。 この状態でも、まだ歯周ポケットが一部深いままで出血する部分もあります。 ここから、歯周病が進行しないよう定期的なメンテナンスで対応していくか、歯周ポケットが減るよう外科処置などの、より踏み込んだ治療に移行するか相談します。 今回はフラップ手術と呼ばれる歯周外科治療を希望されたため、必要な部分に行いました。   外科処置後に再度検査を行います。 数値も出血する部分もだいぶ減り、メンテナンスで維持が可能な口腔内環境にすることができました。   メンテナンス移行前の口腔内写真です。   歯周ポケットが減るのに合わせて歯茎は下がりましたが、歯ブラシや歯間ブラシで清掃できる部分が増えたため、歯周病の進行を抑えることができます。 歯周病治療には歯肉の炎症が減り、歯肉が下がることによって歯周ポケットが減少し改善する方法と、骨を新たに作る再生療法によって歯周病の改善を目指す方法があります。 歯の周囲の骨のなくなり方、歯周病の進行程度、また患者様の希望によって治療方法を検討しています。 レントゲン写真、CT、口腔内写真、マイクロスコープなどを使用し、分かりやすく精度の高い歯周病治療を行えるようスタッフ一同努力しています。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。   治療期間  4ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯茎が下がり、冷たいものがしみる可能性がある  

2022.12.16