銀歯の下の虫歯
主訴 検診 治療内容 検診希望で来院された患者さんです。 所々冷たいものにしみる箇所はありましたが、大きく症状がある部分はないとのことでした。 治療自体はしばらく受けておらず、銀歯はどこも古いとのことです。 マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で確認したところ金属と歯の間に隙間がある部分が見つかりました。 図1:金属と歯の間の隙間があることを確認した画像 隙間から中を触ると硬いはずの歯が柔かくなっているのが確認でき、虫歯に反応する染色液を使用したところ、青く染まり虫歯と判断しました。 図2:虫歯に反応する染色液を使用した様子 麻酔後、金属を除去。 染色液を使用し虫歯の全体像を確認します。 図3:染色液を使用して虫歯の全体像を確認した様子 虫歯を除去し、染色液にて虫歯の取り残しがないかを確認します。 虫歯が中で大きく進行し、神経の近くにまで及んでいました。 図4:染色液にて虫歯の取り残しがないかを確認している様子 その後、型取りを行い銀歯の作り直しを行いました。 症状がない状態で虫歯が進行していることに患者さんは驚いていました。 このように毎日の食事などで何度も噛むことにより金属の変形や歯のかけが起き、金属が外れていなくても虫歯が中で進行していることがあります。 こういったことを防ぐために、気になる部分がなくても定期的に検診を受け、歯科用ルーペやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で細かく確認していくことが必要であると感じます。 当院では歯科医師、歯科衛生士全員がルーペを使用しています。 また、マイクロスコープも2台設置しており、保険診療、保険外診療関係なく日々の診療で使用し、虫歯、歯周病の予防に努めています。 期間 1週間 来院回数 2回 金額 保険診療 治療によるリスク 詰めた銀歯がとれてしまう可能性がある
2020.01.19