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桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

すきっ歯はどうやって治す?

「歯と歯のあいだに隙間があって気になるんですけど」   というお悩みの方にオススメの治療です。       前歯に一部隙間があって気になっている患者さんです。   たしかに、隙間が目立ちますよね。 歯ならびを考えると、 矯正治療をオススメしたいというのが本音です。   歯を削らずに歯を動かして、ピッタリに歯をならべることができそうです。   ただし、矯正治療は期間が長くなること、 治療費も高額になりがちです。   そこまでは治療できないから、このままでいようかなーという患者さんもいらっしゃいます。   そんな時に、 歯を削らずに隙間がなくなったように見える治療、 それが、ダイレクトボンディングです。     こちらが治療後の写真です。 いかがでしょうか。   歯の表面に接着処置を施し、 虫歯の穴を埋める材料(コンポジットレジン)を表面から接着して、 歯の形をつくるのです。   こちらはレジンと呼ばれるプラスチック系の素材を含んでいるため、 長期間経過した時に変色してくるというデメリットはありますが、 歯を削らずに表面に材料を足して見た目を改善させることができるのです。   治療前 治療後   ただし、噛み合わせた時に強く当たるような場合にすぐ欠けてしまったり、 材料を盛り足すことで歯みがきしづらくなりそうな場合は、 避けたほうがいいと思います。   それでも今すきっ歯でお悩み中という方、 ぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。 一緒に最善の方法を考えていきましょう。 治療期間 1日 治療費 ¥20,000 + tax 治療のリスク 変色したり欠けたりする可能性がある  

2023.06.17

おけがわコミュニティカレッジ(OCC)

桶川坂田コミュニティセンター主催『おけがわコミュニティカレッジ(OCC)』にて当院の衛生士がセミナーを実施いたしますので、ご案内させていただきます。   セミナーは下記の3日程です。ご興味ある方は是非ともご参加をいただけたら幸いです。   1)『ママのための口腔✖育児プロジェクト』 日時:7月8日(土)10時~12時 講演者:橋本 美穂 ※幼児~小学生のお子さんがいらっしゃるママに向けた講座です。 【概要】お子さんの口腔内の管理も育児の一環として捉え、お子さんと楽しくコミュニケーションをとりながら、歯の大切さや歯みがきの取り組み方を学べる講座です。現役ママ歯科衛生士である講師が自身の経験をもとにお話しします♪お子さんと一緒にご参加いただけます!   2)『気づかないで進行してるのは、歯周病だけじゃない!?口周りの筋肉も気づかないうちに衰えている!?』 日時:7月15日(土)10時~12時(途中休憩あり)講演者:江口 真美/橋本 麗菜 ※50歳以上の方に向けた講座です。 【概要】歯周病は気づかないで進行し、気づいたら手遅れといわれるくらい怖い病気なのですが、その裏にもう1つ!あまりまだ知られていないですが口周りの筋肉の低下が気づかないうちに進んでる場合があります! 今回は歯科衛生士2人でしっかりと歯周病と口周りの筋肉の低下について徹底解説します!!!(体験もあり)   3)『親子で楽しくお口を育てよう×身体を使ったリズム遊び』 講演者:長崎 玲菜 日時:7月16日(日) 第1部:10時~11時 0歳から2歳対象 第2部:11時~12時 3歳から5歳対象 ※対象は各回親子5組までとなります。 【概要】"お口を育てる"ってなんだろう?歯科衛生士が伝える知っておきたいお口の育て方の簡単◯×クイズに挑戦してみませんか。 また、お口を育てるために大切なのは【姿勢】です。姿勢を良くするための身体を使ったリズム遊びで私たちと一緒に楽しくお口育てをしませんか?最後には楽しい絵本の読み聞かせもありますよ。身体を動かしたい元気なお友達の参加、お待ちしています!   【場所】 坂田コミュニティーセンター 多目的室 ※アズ歯科と同施設内にございます。 ※場所がわからない方は、当日講座開始の10分前までにアズ歯科本館にお越しください。   ★Web申し込みフォームはこちらから★ https://forms.gle/omoMPLYoWso1Bxow7   ※当日お席が空いておりましたら、当日の飛び入り参加も可能です。 ※同伴者がいらっしゃる方は一度に応募可能です。 ※複数の講座の申込についても一度に応募可能です。 ※参加は無料です。 アズ歯科に受診されたことがない方でも参加可能ですので、興味をもたれるお知り合いの方がいらっしゃれば、ご紹介いただけますと幸いです。 それではご参加お待ちしております。 宜しくお願いいたします。

2023.06.14

ラバーダムってなに?

歯の神経の治療をしたことはありますか?   虫歯が進行して細菌が神経に感染した場合、 神経をとる治療が必要になります。   痛くなることが多いので、痛みがあって歯医者に行ったら、 神経の治療をすることになった、なんてことはよくあると思います。   今回は、歯の神経の治療の時に使うラバーダムという器具のご紹介をしたいと思います。       下の奥歯です。 銀歯が入っていて、以前治療をしていたようですが、 この歯に痛みがありました。   レントゲン写真です。 白くなっている部分が金属です。 根元が黒くなっており、ここが病巣です。 細菌が侵入することで骨が炎症を起こし、溶けてしまっているのです。 これを治すために、原因となっている虫歯を除去し、 根管治療を施します。     まずは金属の被せ物を外します。 すると次は金属の土台が見えてくるので、     その土台も除去します。 すると内部で虫歯になっているところがありました。   それをきれいに取り去り、上から覗いたところです。 神経があった穴、根管が見えます。       ここで登場するのがラバーダムです。 先程の状態で根管の中をきれいにしても、唾液が中に入ってしまいます。 すると唾液中の細菌が侵入するため炎症が治りづらくなってしまうのです。   ラバーダムと呼ばれるゴムのシートを歯にかけることで、 唾液の侵入を防ぐとともに、治療で使う器具や薬液の誤飲を防止することにもつながります。       マイクロスコープを使用して根管を覗きながら、 内部をすみずみまできれいにします。     きれいになったら根管内を充填材で埋めます。 再び細菌が増えないようにきっちり詰めることがポイントです。 レントゲンを見てみて、どうでしょう。 治療前にあった根元の黒い影はすっかりなくなりました。   治療前     いかがでしたか? 神経の治療、根管治療の際に大事な役割を果たしている、ラバーダム。   「根管治療を続けているけどなかなか改善しない」 というお悩みの方、ラバーダムしていますか?   気になる方は一度ご相談ください。   治療期間 2ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 痛みを生じる可能性がある    

2023.06.10

ホワイトニングでどれくらい白くなるの?

「ホワイトニングで歯を白くしよう」 という広告や商品をよく目にしますが、 一体どれくらい歯が白くなるのでしょうか。   皆さんはどんな”白”をイメージしますか?     芸能人の口元を見ると歯が真っ白できれいですよね。 その中には自分の歯を白くしているのではなく、 セラミックという人工物を歯に被せている場合もあるので、 見るからに真っ白な歯をイメージしている方は、もしかしたらセラミックを想像されているかもしれません。     一般的に歯科医院で謳われているホワイトニングとは、 過酸化水素や過酸化尿素を用いて歯の内部に沈着している色素を分解することで、歯を白くすることを指します。   その前にホワイトニングの薬剤を歯に浸透させるためには歯の表面についている汚れ、ステインなどを専門的なクリーニングによって除去する必要があります。 ステインを除去することでその人の歯本来の白さを取り戻すことと、その上でさらにホワイトニング薬剤を用いて歯を白くすることは意味合いが異なります。 詳しくは以前にご紹介した記事をご覧ください。   https://www.as-dc.com/case_info/ホワイトニングとクリーニングの違いは?/ ↑クリックできます   それでは、 薬剤を用いて行うホワイトニングでは実際にどれくらい白くなるのか、 実際の治療を見てみましょう。     ホワイトニング希望で来院された患者さんです。 歯が黄色っぽく見えますよね。 この時点でステインなどは取り除いており、この方の本来の歯の色がこの状態です。   ホワイトニングをする場合、まず治療介入する前の歯の色がどれくらいなのか、 シェードガイドと呼ばれる歯の色見本を使って確認します。   この歯の色はA3.5であることがわかりました。 これはVITAclassicalという日本の歯科医院で広く採用されている色見本であり、 日本人の平均的な歯の色はA3~A3.5であるとされています。 なので、黄色く見えたこの歯の色は実は日本人では珍しくないのです。 しかし近年ホワイトニングが普及したことで、より歯を白くされている方も増えていて、一般的なイメージとしてももう少し白いほうが好まれることが多いです。   今回はホームホワイトニングという施術方法を選びました。 クリニックで型を取り、患者さんの歯ならびに合わせたマウスピースを作製、 ご自宅でマウスピースにホワイトニング薬剤を入れてお口にはめていただき、 ホワイトニングを進めていきます。 2〜3週間で白さを実感していただくことが多いです。     ホワイトニング治療後の写真です。 B1という白さになりました。 これはどれくらい白くなったのでしょうか。 先程お話ししたシェードガイドという色見本を使って、確かめてみましょう。   左がB1、右がホワイトニングを始める前のA3.5です。 このB1という色、VITAclassicalというシェードガイドの中では最も白い色です。 とても白くなりましたね。     治療前 治療後 これだけ歯の色が白くなると、笑った時の印象がちがうと思います。 キレイで健康的な感じがしますよね。   このように、ホワイトニングの治療の際には必ず治療の前後で色の変化を確かめます。 患者さんそれぞれの歯の状態によってどこまで白くなるかは異なります。 同じ施術をして皆同じ色になるわけではありませんが、 シェードガイドを用いて視覚的に変化を感じていただけると思います。   今日は簡単ではありますが、 ホワイトニングにより変化する歯の白さの程度についてお話してきました。 一度施術してその後その白さがずっと続くわけではありません。 お茶やコーヒーに含まれるポリフェノール類と呼ばれる色素など、さまざまな着色成分が歯の表面に付着してきます。 白さをキープするためには日々のセルフケアがとても重要になります。   ホワイトニングについてご興味のある方はぜひアズ歯科桶川院へご相談ください。   治療期間 1ヶ月 治療費 ¥30,000 + tax 治療のリスク 色が後戻りする可能性がある  

2023.06.03

虫歯を削ったらセラミックで治そう

大きな虫歯を治療すると穴が大きくなります。   その穴をどんな材料で治したらいいか。   おすすめはセラミックです。     矢印の銀歯のところに痛みがある患者さんです。   レントゲンを撮ってみると銀歯の中にセメントがあることがわかります。 その内部に虫歯があるようです。     早速、銀歯を外してみましょう。   内部のセメントが見えてきました。 このセメントも取ってみましょう。     虫歯が見えてきました。 以前治療されたはずですが、銀歯の中で再び虫歯になってしまったのでしょうか。       別の角度から見てみます。   銀歯、外側の白い詰め物を取ってみると、   2つの穴は繋がっていました。   虫歯が青く染まる検知液を使って範囲を確認します。   虫歯をすべて削り取ると、歯の内部はほぼ虫歯であったことがわかりました。 外側の歯は薄くなっており、欠けてしまいそうです。       穴をコンポジットレジンという白いプラスチックの材質で埋めた後、 外側を同じくプラスチックの仮歯で覆います。   レントゲン写真です。 虫歯を取ったのち、白い材料で埋めてあるのがわかります。 この時点で痛みが治っていました。     仮歯の状態で普段の生活上問題がなかったので、 プラスチックからセラミックへ材質を変えようとしています。 被せ物の色を他の自分の歯に合わせるための検査をしているところです。       セラミックの被せ物をしたところです。 プラスチックの仮歯と異なり、色にグラデーションがあり、 自分の歯に近い見た目にすることができます。   噛み合わせの確認です。 セラミックは材質も硬く、耐久性があることが特徴です。 また、表面がツルツルで汚れが付きにくいというメリットもあります。 ということは、虫歯が再発するリスクが低いということです。     生体親和性が高く、歯ぐきとの調和にも優れています。 金属の場合、接している歯ぐきにメタルタトゥーと呼ばれる色素沈着を生じさせるおそれがあります。     その後、同様に他の歯も金属の詰め物をはずして虫歯を治療し、 セラミック治療をしました。   治療前 治療後       いかがでしたか? 本日は、虫歯治療後の歯を補う材料としてセラミックを選択した時のお話でした。 桶川市で歯科医院をお探しで、 治療についてご興味がある方はぜひ一度ご相談ください。     治療期間 2ヶ月 治療費 ¥80,000 + tax 治療のリスク 痛みを生じる可能性がある  

2023.05.27

6月の診療について

6月5日(月)は機器メンテナンスのため終日休診 6月13日(火)はスタッフ研修のため15時からの診療 その他の診療についてはお昼休みなしで毎日診療を実施しております。 矯正日が6月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、 外科日が6月25日(日)です。   お口の中でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。  

2023.05.26

キシリトールって歯にいいの?

キシリトールって何?   キシリトールとは、糖アルコールという甘味炭水化物で、ほうれん草、玉ねぎ、にんじんなどに含まれており、 ほかには、白樺や樫の木から抽出されたものを原料に工業的に作られます。 自然界にあるものと工業的に作られるものは同じ分子で両者に差はありません。       ポイント① 砂糖と同じ甘さを持つキシリトール 砂糖と同じくらい甘いのにカロリーは砂糖の3/4程度です。 また、インシュリンに関係なく代謝されるので糖尿病患者にも安心して使えます。 糖アルコールの中で最も甘く砂糖と同じ甘さであり、溶けるときに熱を奪うのでスーッとした冷たい感覚があります。 さらに冷却効果があるため、布地に応用した夏用の肌着や寝具にも使われます。   ポイント② 虫歯の原因にならない甘味料 糖アルコールからは歯を溶かす酸が作られないため、虫歯になりません。   ポイント③ 虫歯を防ぐ甘味料 キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上お口の中にいれると、虫歯菌の原因となる歯垢がつきにくくなります。 さらに、虫歯菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きを持っています。           どうして歯にいいのか   理由① 虫歯菌に消化されない 通常虫歯菌は糖分を栄養として吸収し、虫歯の原因となる酸を排出します。 しかし、キシリトールを虫歯菌は栄養として吸収しても消化ができず酸が排出されないのです。   理由② 歯を溶かさない 虫歯菌はキシリトールを吸収できないので酸も排出されなくなります。 どのくらい出ないのかというと、全くのゼロ です。 お口の中が酸性に偏らず中性を維持することで虫歯のリスクが減ります。   理由③ 虫歯ができにくい環境へ キシリトールを摂っても消化できない虫歯菌は、だんだんお腹がいっぱいになってどんどん弱り、やがて活動できなくなります。 弱った虫歯菌は歯ブラシで取れやすく、お口の中が虫歯のできにくい環境に変わっていきます。           虫歯予防効果の証明   1975年に世界で初めて虫歯予防効果を証明する研究が発表されました。 以降日本を含めて多くの研究結果が報告されており、 虫歯予防を防ぐ数値は研究によって異なりますが、30~80%の確率で虫歯の発生を防いでいることがわかっています。           キシリトールの上手な使い方   口腔の健康を保つ手段として最も重要な4つの事 歯を磨く フッ化物配合の歯磨き剤を使う 正しい食生活 定期的な歯科健診     キシリトールを摂取する事はこれらの健康な歯を守る方法にとってかわるものではありませんが、キシリトールを常用する事でこれらの手段の効果を著しく向上させることがわかっています。   効果的な分量の目安は、粉末の場合1日に5~10gです。 キシリトール100%入りのガムだと3~10個くらいの量です。 3ヶ月以上食べると虫歯予防に効果的(5分以上噛み続ける)です。 1日10gを2年間食べ続けると、食べるのをやめてもその効果が4年続くといわれています。           当院で使用しているキシリトール製品   当院では、甘味料としてキシリトールを100%使った虫歯にならないお菓子を販売しています☺️     【キシリトールガム】   キシリトール入りのガム、みなさんスーパー等で見たことあるかと思います。 歯科医院で販売しているものと何が違うのか? キシリトールが配合されていればどんな製品も虫歯予防に効果があるわけではありません。 甘味料にキシリトール以外の糖質が使用されているかどうかがカギとなります🗝️ 市販の「キシリトール」と表示されている製品の中には、キシリトールが含まれているものの、その割合が低くキシリトールの効果があまり期待できないものもあります。 それ以外の糖質が入っているとその糖分を餌に虫歯菌が酸を生み出して虫歯を作ってしまうリスクがあるのです。   《歯科専売キシリトールガムの特徴》 ●甘味料としてキシリトール100%配合 より高い虫歯予防効果が得られ、虫歯の原因を作らない為、就寝前に摂取しても問題ありません! ●歯の主成分を配合 歯の主成分であるリン酸カルシウムが含まれており、歯の再石灰化を助けます ●歯にくっつきにくい 矯正装置や仮歯、義歯をお使いの方にもおすすめ ●噛みごたえがある 市販のものよりガムが少し硬いので噛む力を鍛えられます! ●噛むことで唾液の分泌量が促進 これによりお口の中の自浄作用が促進される   《歯科専売キシリトールガムの効果的な食べ方》 ●1日4粒〜8粒を目安に摂取 ●一度にたくさんより、何度かに分けて摂る おすすめのタイミングは食後や間食後◎ 食後お口の中に残った糖分や酸を洗い流すために歯磨き前に噛むのがポイントです ●5〜10分噛み続ける     【リカルチョコレート】   歯の健康を考えて、歯科医師と歯科衛生士の開発チームが作った、チョコレートなのに虫歯にならない、夢のような製品です☺️ こちらもキシリトールを100%使用している為、歯磨きをしたあとにも食べられるので歯磨き嫌いのお子さまのご褒美としてもおすすめです。 またカロリーが通常のチョコレートよりも抑えてあるので、それほどカロリーを気にせず少しお口が寂しいときに食べることが出来ます。 そしてキシリトールの代謝はインスリンにも依存しないので糖尿病の方にもおすすめです。   《リカルチョコレートの効果的な食べ方》 ●1日1〜3粒を目安に摂取 ●一粒お口に入れて、ゆっくり溶かす ●なるべく噛まないようにする    

2023.05.23

なぜ抜歯しなければいけないのか?

「この歯はもうダメなので抜きましょう」     歯医者でこう言われたご経験はありますか?   抜歯しなければならない理由は様々ありますが、 しっかり納得した上で抜歯という治療の選択肢を選ぶべきだと思います。   今日は、破折(はせつ)したために抜歯しなければならなかった時のお話をします。       もともと治療していた歯の治療の続きをご希望されて来院された患者さんです。 奥歯に金属の土台が入っているようです。     レントゲンを撮ってみました。 歯周病が進んでいるようです。 矢印で指しているあたりに黒い影を認めます。   この写真では炎症を起こしている範囲がよくわからないので、CT検査をしてみます。     根の先に黒い影があり、根尖性(こんせんせい)歯周炎のように見えます。 その場合、根管治療を行う必要があります。   そう思って別の角度からレントゲンを見てみると、、、   根の先端だけではなく、根の周りに沿って炎症が起きていることがわかりました。   「根尖性歯周炎だけではなく、歯根破折があるかもしれない」 と考えました。   もしそうだとすると治療内容が変わるので、大事なところです。   そして、 炎症が起きているのは2つ根っこがある奥歯の手前側の根っこだけ、ということまでわかりました。       この部分です。 レントゲンでわかるは、手前の根っこの周りの骨に炎症が起きているということまでです。   根が破折した時におこる炎症の典型的なレントゲン像でしたが、 実際に金属の土台を外してみて、確かめる必要があります。     ラバーダムをして、通常の根管治療と同じように金属を除去し、 根管をマイクロスコープで覗いているときの写真です。   矢印で指している部分に亀裂を見つけました。   どうやら本当に歯根が破折していたようです。     そもそもなぜ歯根が破折するのかというと、 一度神経を取って差し歯にしている歯は構造上脆くなってしまうのです。   残っている歯根に負担が集中すると亀裂が入ってしまい、 放っておくと、 そこから周りの骨に炎症が拡がってしまい、隣の歯に影響が出てくる可能性もあります。       この亀裂は塞ぐことができないため、 治療としては、   抜歯をして、歯槽骨(歯の周りの骨)で起きている炎症を食い止めることになります。   今回は亀裂が入った方の歯根のみを抜く、ヘミセクションという治療法を選択しました。   もともと2つ根っこがある奥歯を2つに分割して、   破折している方だけ抜きます。       抜いた歯根です。 矢印のところに破折線を認めます。     反対側から見ても割れているのがわかります。     この亀裂がある限り、いくら根管治療をしても炎症は治りません。 こうやって抜歯すれば破折していることは一目瞭然ですよね。   今回はCTとマイクロスコープを使って早期にこの亀裂に気づくことができました。   しかし、 このことに気づけなければ、 根管治療を繰り返し、 「なかなか治らないね」なんてことになっていたかもしれません。   そうしているうちに炎症は拡がり、より多くの骨を失っていたかもしれません。   今回のような治療を通して実感するのは、 何が起きているかの正確な診断がいかに大切であるかということです。       抜いた後は歯ぐきの治癒を待って、歯の形を調整して型を取り、   ブリッジ(被せ物をつなげた物)を被せることで、元の歯の形を再現します。 ここまで治療することでまた噛めるようになります。       いかがでしたか?   残念ながら歯根を抜かなければならなかった治療についてお話ししてきました。   歯を残しておくと周りの骨がどんどん溶けてしまい、 隣の歯も歯周病が進んでしまうような場合は、 それを防ぐための治療として抜歯が必要になるのです。     なぜ抜歯をしなければならないのか?     できるだけ歯を残すために様々な治療法はありますが、 抜かなければならない時にはそれ相応の理由があります。   その説明をしっかり受けて、納得した上で治療を受けることが大事です。   桶川市の歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院へお越しください。     治療期間 2ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 抜歯する必要がある  

2023.05.19

歯ぐきが腫れたら神経の治療が必要?

「歯ぐきが赤くプクッと腫れてるなぁ」なんてことはありませんか?   それはもしかしたら歯の神経がわるくなってしまったのかもしれません。     こちらの患者さんも歯ぐきが腫れていることに気づき来院されました。 痛みはありませんでした。   レントゲン検査をします。 白く見えるのは金属の詰め物です。 この写真ではわるくなっているように見えません。   そこで、CT検査をしてみます。 歯の根の先が黒く見えますよね。   黒くなっている部分は炎症により骨が溶けているのです。 炎症が起きている原因は、歯の神経に細菌感染が生じているからです。   別の角度から見ています。 根の周りの骨が溶け、膿が拡がり、歯ぐきの表面に見えているわけです。   そこで、細菌感染の経路を考えます。 今回はこの銀歯の中であると考えられます。   銀歯を削って外します。 奥に白いセメントが見えてきました。 当時の虫歯の治療の跡です。   それも削って取ってみます。 すると、その周りが虫歯になっていることがわかります。   虫歯が青く染まる検知液を使って確認します。 歯の中心のあたりに穴が見え、その周りが青く染まっています。 実はこの穴の奥が神経で、そこまで虫歯が進行していたのです。   染まっている部分は全て削り取ります。 神経が生きている場合、ここで穴から出血してきますが、 今回は虫歯菌が感染して時間が経過しているため、 神経が壊死しており、出血はみられません。   虫歯を取りきったら、白い詰め物で形を修復します。 これから神経の中を治療する際に、周りから再感染しないようにするためです。   いわゆる神経の治療とは、感染した神経組織をきれいに除去することです。 唾液中にはたくさんの口腔内細菌がいるため、治療中に歯の中に唾液が入らないようにします。 そのために、ラバーダムと呼ばれるゴムのシートを歯にかけた状態で治療を進めます。   歯の神経があった部分に通じる穴を開けます。 黒くなっており、奥のほうにはまだ感染組織が詰まっているようです。   それを取り去り、専用の薬液で洗浄します。 感染した歯の内部をきれいにすることがこの治療の大事なポイントです。   感染経路がきれいになれば、その先の骨で起きている炎症が治ります。 洗浄後は再び穴の中で細菌が増えないように、専用の詰め物をして封鎖します。       封鎖後のレントゲン写真です。 白く見えているのが詰め物です。 この後、歯の形を元通りにするため被せ物をします。   白い被せ物をしました。 パッと見てどの歯を治療したのかわからないですよね。   歯ぐきの腫れも治りました。 治療の前後を見比べてみましょう。   治療前 治療後   レントゲンでも見比べてみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   いかがでしょうか。 一度は炎症で溶けてしまった骨も、治療をしたことで治りました。   今回は、 「一見歯ぐきの病気に見えたものが、実は歯の神経の治療が必要だった」というお話でした。 皆さんも気になることがあれば、まずは一度歯科を受診して診断してもらいましょう。 早期に発見できれば、治療をすることでしっかり治すことができるかもしれません。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院へお越しください。   治療期間 2ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 再発する可能性がある  

2023.05.12

歯科用品・ホワイトニング料金の一部改定について

いつも当院で歯ブラシや歯磨き粉をご購入いただきありがとうございます。この度、仕入先の価格高騰により2023年6月1日より歯科用品およびホワイトニングのお値段を一部改定させていただきます。 ホワイトニングについては、 オフィスホワイトニングを15,000円→20,000円(税別) デュアルホワイトニングを60,000円→70,000円(税別) といたします。 歯科用品の価格改定についてはスタッフまでお問い合わせください。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023.05.09