症例集

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

電動歯ブラシはじめませんか?

80代の方です。     定期検診に通われていて、歯周病予防のために頑張っておられます。     ただ、ご高齢で手先が思うように動かなくなってきているとのことで、 セルフケア、ご自身での歯みがきでプラークを落としきれないことが悩みでした。     当院でもお持ちの歯ブラシに加えて、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの補助清掃用具についてご案内し、使用状況の経過をみていました。   しかし、なかなか望んだような効果がみられませんでした。   そこで、当院で取り扱っているソニッケアーという電動歯ブラシをご紹介しました。     通常の歯ブラシは、プラークを落とすために細かく動かす必要があり、患者さんはその動きが思うようにできないご様子でした。   ソニッケアーはヘッドの高速振動により音波水流を発生させることでプラークを落とします。   つまりやることは、毛先を歯に当てて、歯に沿って動かすだけ、なのです。   どこにプラークがついているかは患者さんはご理解されていたので、使用後はとても良好な清掃状態となりました。   ふつうの歯ブラシを使用していた頃   電動歯ブラシ使用後   いかがでしょうか? 電動歯ブラシを使い始めてからは、歯ぐき近くの白いモヤモヤ、プラークがついていないですよね。   今まで健診の度に磨き残しがあるポイントをお伝えしていたこともあり、 手指の細かい動きが不要な電動歯ブラシを使用することで、 とってもキレイな状態をキープすることができるようになったのです。   この成果は当院の担当衛生士もとても喜んでおりました。 高齢者の方にはもちろん、お子さん用の電動歯ブラシもありますので、 みなさんにオススメの電動歯ブラシ、いかがでしょうか?   どんなのが良いのか、それぞれの患者さんに合ったブラシをご提案いたしますので、 ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。   治療期間 1ヶ月 治療費 ¥15,000 +  tax 治療のリスク 定期的なチェックが必要です  

2025.04.01

はみがきの練習

みなさんは自分の歯磨きでどれくらいの汚れが落とせているかご存知でしょうか? 歯についている汚れは歯に近いような色をしているので鏡をよく見てもわからないことが多いです。 当院でクリーニングや定期検診に来ていただいている方にはおくちの中の磨き残しが多い部分や磨きにくい部分をお伝えし、その部分の磨き方やハブラシの選び方などを患者様1人1人に合わせてお話をさせていただいております。 小さなお子さんから大人までお話をさせていただいているのですが、お子さんの場合はどうしても汚れが見えないと歯磨きのイメージがつきにくいと思いますので、歯磨きがどれくらいできているのかを見るために"染め出し液"というものを使用しております。(希望をお伺いして実施しております) どうやるの?難しそうと思われる方もいらっしゃると思いますが、歯の表面についている水分を取らせていただき、染め出し液を塗りお口をゆすぐだけで出来てしまいます!磨けてない部分は染まりますのでそれを見てどこが磨けているかチェックいたします(販売も行っておりますので気になる方はスタッフまでお声かけください)   6歳の患者さんです。 当院に来たばかりの頃はこのように赤く染まっている部分(磨き残しがある部分)が多くみられます。   お口の中を見てスタッフと磨き方を一緒に練習していくのですが、来院と共にお子さんから「ここ磨きにくい」と言ってもらうことも多く関心を持ってもらえることも増え、我々も嬉しくなります。 保護者の方からも「痛がるから仕上げができない」「ここがやりにくくて〜」など聞いてくださることもあるので、保護者の方にもこういう風に磨きましょう!だったりハブラシのサイズなど聞きながら一緒にお話しさせていただくこともあります。   同じ患者さんの別日です。 先程の写真と比べるとどうでしょう。 赤い部分が減り白い部分が増えてきましたね!   「前よりきれいになった!」や「ここ難しいな〜」など本人から聞けたり、「お家でも歯磨き頑張ってるんです」など保護者の方から聞けるとこちらも嬉しくなります!! 練習しても小さなお子さんだけで磨こうとするとどうしても磨きにくい部分もありますので、仕上げ磨きでサポートする方法なども改めてお伝えさせていただきます。   さらに別の日です。 最初は赤く染まってる部分の多かったこの子もはみがき上手になり白い部分の方が増えて今ではこんなに磨けるようになりました!   ついてしまった歯石や汚れは歯科医院で取れますが、”ついたら取る”ではなく”つかないようにする”それが大事だと考えております。 これからもおくちの中を含め全身からサポートをし続けられる歯科医院でありたいと思います。 お気軽にご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 一時的に歯茎に染め出しの色がつく。  

2025.03.30

歯の色、気になりませんか?

自分の歯をよくみてみると歯の色が黄ばんでいる気がする。 マスクを外すようになったり、外出量が増えたことにより口元や歯の色が気になる方も多いのではないでしょうか?   日本人の平均の歯の色はA3〜A3.5と言われていて欧米の方と比べると 少し黄色っぽく見えたり、元々は白くても年齢や生活とともに黄ばんでいきます。   こちらはホワイトニングを行う前の歯で、A3という日本人の平均的な歯の色   この歯にホワイトニングを行うとこうなります。 A3.5からB1という色になり、パッと見ても白くなりましたね!     ”ホワイトニング” よく目にする言葉ではあるけど、実際にはあまり知らない方も多いのではないでしょうか?   ホワイトニングは歯を削らずに白くする方法のことです。   ①歯科医院で行うオフィスホワイトニング ②ご自宅で行うホームホワイトニング ③オフィスとホームの両方を行うデュアルホワイトニング ④神経のない歯に行うウォーキングブリーチ   と4種類あります。     みなさまがイメージするホワイトニングはこちらの写真のようなものが 近いのではないでしょうか?   これは”オフィスホワイトニング”といって歯科医院にて専用のホワイトニング剤とライトを使用して行うホワイトニングの方法です!   今日はこのオフィスホワイトニングについてご紹介いたします!   オフィスホワイトニングはどんな人に向いている?特徴は?   ・他のホワイトニングの方法と比べると少し強い薬剤を使用するため、一度の施術で白くなりやすい ・あまり時間をかけずに白くしたい方やホワイトニングをする回数を減らしたい方 ・自分で管理するのは煩わしいそんな方におすすめの方法です!     写真のように専用のホワイトニング剤を歯の表面に塗っていきます。 薬剤が歯ぐきについてしまうと荒れてしまうので専用の保護剤で歯ぐきを保護しています。     色の白くなり方や安定するまでの期間には個人差がありますので 当院では複数回行うのをおすすめしております。     歯についている汚れや着色を取り、きれいにしてからホワイトニングを行うことでより効果が出やすいので、まずは歯科医院にて歯のお掃除”クリーニング”をしましょう! 一時的に知覚過敏のような症状が出る事がありますので普段から歯がしみる方はホワイトニングをする前にご相談ください!当院にはホワイトニングコーディネーターの資格を持つ衛生士が3名在籍しており、ご自身にあったホワイトニングの方法をご提案いたします!   ホワイトニングは同じ時間、同じ回数、同じ方法を行ってもすべての人に同じ効果が出るわけではありません。 年齢や歯の質、食事や喫煙等の状況によっても歯の色の白くなりやすさや色の保ちは変わりますので定期的なメンテナンスがおすすめです! お気軽にご相談ください。 治療期間 1ヶ月 治療費 ¥20,000  ×  2  +  tax 治療のリスク 一時的に歯がしみる可能性がある。 徐々に元の歯の色に戻る可能性がある。  

2025.03.19

歯の白い部分気になりませんか?

歯の表面にある白い斑点(シミ)のようなものが気になる方はいませんか? これはホワイトスポットと呼ばれます。   このホワイトスポットができる原因は大きく2つあります。 ①初期虫歯により歯の表面が脱灰し起こる ②エナメル質形成不全と呼ばれ、歯の表面のエナメル質が先天的または後天的に上手く作られない場合に起こる   この部分は表面の強度が弱いため、不十分な歯磨きにより虫歯として進行してしまう可能性があります。 そのため、注意が必要になります。   進行しなければ、治療せず経過をみていくこともよくあります。 しかし、審美的な問題の改善を希望する方が多くいらっしゃいます。   治療方法は2つあります。 ①削ってレジン(医療用の樹脂)を詰める 特徴:保険適用 短い時間で処置が可能 削るため歯への侵襲がある 時間の経過と共に変色、着色が起こりやすい しみる症状が出る可能性がある   ②削らずにアイコンを浸潤させる 特徴:歯を削らないので痛みが出ない 歯を強化する 1回で処置完了 保険適用外 処置した箇所はホワイトニングの効果が出づらくなる   アイコンとは歯の表面であるエナメル質の初期脱灰部(ホワイトスポット)に予防充填材料である低粘度のレジンを浸潤させ、ミネラルの放出を防止し、虫歯予防だけでなく審美的問題にも効果を発揮する材料です。     今回のケースはホワイトスポットが気になることを主訴に来院された患者さんです。 治療前の写真です。 上の前歯2本の表面にホワイトスポットがあります。 以前から気になっていたとのことで、今回改善を希望していました。 上に挙げた、治療方法を説明したところ②のアイコンを希望されました。 同意を得て治療を行います。   治療後の写真です。   治療前後で比較します。 周囲ととても馴染んできれいになりました。 ずっと気になっていた部分が改善され喜んでいただけました。 処置中の痛みも全くなかったとの事でした。   アイコンは保険適用外のため費用はかかりますが、歯を削る事なくできる低侵襲な治療です。 ホワイトスポットなど審美的なケースにも幅広く対応しています。 お気軽にご相談ください。 治療期間 1日 治療費 ¥20,000 × 2  +  tax 治療のリスク 処置部はホワイトニングの効果が出ない可能性がある。 変色する可能性がある  

2025.03.05

短い期間で矯正してみませんか?

歯並びに関しては患者さんによって様々な主訴があります。 周りから見るとあまり気にならなくても、本人にとってはとても気にしているケースもあります。 そういった歯を動かす量が少ない場合、マウスピース矯正が適している事が多いです。 今回は上の前歯が出て捻れている、下の歯の凸凹が気になることを主訴に来院された患者さんです。 初診時の写真です。 正面から見るとあまり問題はないように見えます。 噛み合わせの方向から見ると、上の前歯が周囲より少し前にあるのがわかります。 また、下の前歯は少し凸凹があります。 矯正治療を希望していたため、治療相談を行いました。 上下とも歯が詰まっていてスペースがないため、治すには 歯を抜いて動かすスペースを作る か 歯と歯の間を削り、歯を動かすスペースを作る 必要があります。   患者さんの希望では あまり期間をかけず、費用も抑えて治療したいとの事でした。 抜歯して治す場合、前歯をしっかり下げることはできますが、全体に装置がつくため費用がかかるのと、治療期間が2年ほどかかる可能性があります。 今回前歯を少し治したいとの希望だったため、抜歯はせずに歯の形を調整しマウスピース矯正で対応する方向になりました。   マウスピース矯正のメリットとしては ○見た目が気にならない ○外して食事や歯磨きができるため影響が少ない ○動かしたくない歯を固定できる ○今回のケースにおいては費用を抑えられる   デメリットは ○複雑なケースだと対応できない場合がある ○しっかり使ってないと動かない があります。   今回は部分的に治す方向でしたので、マウスピース矯正の中の奥歯は動かさず、前歯だけ動かすシステム、インビザラインGOで行いました。   治療後の写真です。   上の前歯が内側に入り、下の歯の凸凹も綺麗になりました。 ずっと気になっていた部分が治りとても喜んでいただけました。 一般的に矯正治療は期間がかかるイメージがあると思いますが、今回のケースでは約5ヶ月で終了することができました。 また、歯と歯の間を少し削ってはいますが、見た目には影響ないのと、1ヶ所につき0.2mm程度のため歯自体への影響もほとんどないと考えて問題ないと思います。   現在矯正治療には様々な方法があります。 患者さんの希望、ケースによってオーダーメイドの方法でご提案することが可能です。 当院には矯正専門医3名、マウスピース矯正医2名在籍しており、口腔外科専門医と連携した難しい症例にも対応可能です。 お気軽にご相談ください。   治療期間 5ヶ月 治療費 ¥460,000+  tax 治療のリスク 歯が後戻りする可能性がある。  

2025.02.04

メタルフリーってなに?

「銀歯をとって白くしたい」という希望があり来院されました。   上下の奥歯に金属の詰め物がついていました。 光るので見た目にも目立ちます。   それ以外に、金属が劣化して噛みづらいというお悩みもありました。 表面が荒れているのがわかります。   下の奥歯にも小さい金属がありました。 こちらも治療希望です。   それでは、始めていきましょう。 上の歯の治療   まずは上の奥歯の金属を外します。 すると、なかに古い詰め物が入っているのが見えます。   それも外すとその奥に根の治療をした際に詰めてある材料が見えてきました。 今回はこの歯の周りに炎症はなかったので、   新しいコンポジットレジンという白い材料で埋めました。 むし歯はなかったので、歯の中の治療はこれでおしまいです。     下の歯の治療 続いて、下の奥歯の治療をしましょう。 この金属の詰め物を外すと、   こちらも古いセメントがあり、変色していました。 きれいに取り除いて、   コンポジットレジンという白い材料で埋めました。 こちらは詰め物が小さいのでこれで強度は十分、治療はおしまいです。     あとは、上の奥歯に新しい被せものを作りましょう。 この状態で型をとり、技工士さんに依頼します。     できあがった被せものがこちらです。 今回はジルコニアというセラミックの被せものにしました。   いかがでしょうか? しっかりと歯の形を再現した白い被せものはきれいです。   治療の前後を見比べてみる 治療前 治療後     治療前 治療後     治療前 治療後     お口のなかに金属がなくなると、見た目の印象はだいぶ変わりますよね。 奥歯のほうでも金属が反射して光ると少し気になるものです。   また、後日お話を聞いてみると、 奥歯で噛みやすくなったそうです。   金属は時間が経過すると表面が荒れて、 食べ物をすり潰しづらくなってしまいます。   セラミックは非常に硬度が高く、表面が荒れづらく長持ちするという特徴があります。 もちろん、金属ではないので、金属アレルギーの方にも安心しておすすめできる材質です。   気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。     治療期間 1ヶ月 治療費 ¥100,000  +  tax 治療のリスク 歯を削る必要がある  

2025.01.12

矯正治療してからセラミック治療を

前歯を治したいというお悩みで来院されました。   上の前歯が出てしまっています。 原因は、下の歯です。 下の歯が伸びて、上の歯を押してしまっているのです。   この状態で、 「上の歯にキレイな白いセラミックを入れて治したい」 と思っても、下の歯がそこにあるので、できないのです。   そこで、歯科矯正治療です。 矯正治療開始   ワイヤーをつけて、歯の位置を上下とも動かします。 もともと出っ歯になってしまっていた上の歯も、まっすぐ向き直してきました。   矯正治療においても、出っ歯の上の歯だけを引っ込めたいと思っても、 下の歯がじゃまして動かないので、上下で治療する必要があるのです。   矯正治療前 矯正治療後 出っ歯になっていた歯は歯ぐきが下がり、根元が見えたままになっています。     矯正治療前 矯正治療後 以前は下の前歯が上の前歯を押してしまう位置にありましたが、 治療後は、上の歯に無理な力がかからない位置になりました。   歯科用コーンビームCT検査 歯ぐきが下がっている歯の周りの骨がなくなっているのがわかります。   歯ぐきが下がっている歯は、歯根の外側が吸収しており、 歯周病の治療で治る状態ではありませんでした。   この歯の歯周病の影響で、隣の歯までわるくなる前に抜歯をします。   抜歯をしました。 CT検査で見た通りの形です。 歯周病の影響で歯の根が吸収していました。   抜歯当日の写真です。 歯ぐきから出血しているのがわかります。   ここから歯ぐきの治りを待ちます。   抜歯してから1ヶ月後の写真です。 歯ぐきが治ってきました。   セラミック治療開始 最初にブリッジ治療で抜いた歯の補綴(ほてつ)をします。 これはセラミックの色を決めるため、 シェードガイドというものを使って患者さんの歯の色がどんな色か確認しています。 この色に合わせてセラミックのブリッジを作ります。     セラミックのブリッジができました。 これで一通りの治療が終了しました。   治療の前後を見比べてみましょう。     治療前 治療後     治療前 治療後     治療前 治療後     治療前 治療後     いかがでしたか?   前歯をキレイにしたいというご希望の患者さんはたくさんいらっしゃいますが、 内容や治療法はさまざまです。   そのかたのお悩みに沿った治療がご提案できればと思いますので、 気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。     治療期間 3年 治療費 ¥1,200,000  +  tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする可能性がある 予定通り歯が動かない可能性がある 歯茎が下がってしまう可能性がある  

2024.12.16

口元が変われば印象が変わる

数本の歯の形や見え方を変えたい場合、セラミックなどの被せ物で治療することも可能ですが 多数の歯にわたる歯並びを治したい場合、基本的に矯正治療が必要になります。 一概に矯正治療といっても、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、表側矯正、裏側矯正、部分矯正など様々な治療方法があります。 患者さんの要望、歯並び、金額、期間などを考慮し、相談の上、治療方法が決まりますが、しっかりと治療方針の擦り合わせをし、診査、診断を進めていくことがとても大事だと考えられます。   今回のケースです。 歯並びの相談で来院されました。 初診時の写真です。 上の前歯の引っ込んでいる部分が特に気になるとの事です。 また、前歯の長さがずれていること、所々にねじれがあるのも気になるそうです。 下の前歯は少しだけずれがあります。   部分的に気になる部分だけをセラミックで治す方法もありますが、 ○健康な歯を削ること ○セラミックなどの保険外治療を希望した場合、費用が多くかかる可能性があること がデメリットとして挙げられます。 年齢も若く、処置している歯も少ないため今回は矯正治療をお勧めしました。   矯正も様々な方法がありますが、マウスピース矯正が1番適していると考えられ、治療プランを相談させていただきました。 型取りを行い、矯正前後のシュミレーションを行います。   治療前                  治療後 内側に入っている歯を前に出すには隙間が足りないため、歯と歯の間を0.5mmほど削る必要があります。 それによってできたスペースに前歯を並べ、段差をなくしていくプランです。 削ることに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、歯へのダメージが出ない範囲内での処置になります。 また、歯の表面には歯にかかる力を最適にするためのアタッチメントと呼ばれる白い装置を取り付けます。 治療内容、金額、期間などを提示し、同意が得られたため治療に移行します。   治療終了時の写真です。   治療前後で比較 治療前                  治療後 内側に入っていた歯もきれいに並び、前歯の長さも揃いました。 下の前歯の段差もなくなり、きれいな歯並びにすることができ、とても喜んでいただけました。   今回、歯並びがきれいになったことで色もきれいにしたいとホワイトニングも希望されました。 ホワイトニングは患者さん専用のトレーを作成し自宅で行ってもらうホームホワイトニングと歯科医院で専用の薬剤、スタッフにて行うオフィスホワイトニングがあります。 患者さんは自宅でやるのは手間との事で、オフィスホワイトニングをすすめることになりました。 ホワイトニング前後の比較 処置前                 処置後 1回の処置で1トーン明るくなりました。 患者さんの歯の色の濃さや色の種類によっては長く期間がかかる場合もあり、そのようなケースではホームホワイトニングの併用もおすすめします。   今回のように矯正とホワイトニングをセットで行う患者さんは最近とても増えています。 口元が変わると印象が変わり自分の自信にもつながると思います。 無理な矯正治療やセラミック治療はおすすめしませんが、しっかりと計画を立てリスクの少ない治療方法を選択して行う事はとても良いことだと考えています。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 5ヶ月 治療費 ¥520,000  +  tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする可能性がある 予定通り歯が動かない可能性がある 歯茎が下がってしまう可能性がある ホワイトニングの歯の色が後戻りする可能性がある  

2024.12.02

大きな根尖性歯周炎は治せない?

答えから申し上げると、   治ります。   条件によって異なりますが、病巣の大きさはそこまで重要ではありません。     根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)が治るかどうかで大事なのは、 病巣の大きさよりも、 残っている歯の状態がどれくらいか、なのです。     歯の根もとにむし歯があるから治したいとのことで来院されました。 歯ぐきの中までむし歯がひろがっていそうです。     レントゲン写真 歯の根の先に見える黒い影がわかりますか?   これが根尖性歯周炎です。   イラストにしてみると... むし歯菌が歯髄(しずい)とよばれる歯の神経に感染すると、歯髄は壊死してしまいます。 その後、壊死したところから細菌が骨にまでひろがっていくと、 このように骨に穴があいて、なかに膿がたまります。   膿を直接とるには、歯を抜かなければなりません。 歯を抜かなくても治りそうなのであれば、 まずは感染している根管(こんかん)をきれいに洗浄していきます。     治療開始 まずは銀歯を外します。   すると、銀歯をつけていたセメントが劣化して黒くなっているのがわかります。 このセメントや、その下にひろがっているむし歯の部分を削っていくと、   残った歯はこんな感じです。 根の分かれ目のところまでむし歯だったので、くぼんで見えます。 真ん中に見える穴が根管です。 この中を洗浄していくのですが、 唾液が入ってしまうと唾液中の細菌がまた感染してしまうので、 隔壁(かくへき)とよばれる壁をつくります。   こんな感じです。 ここでラバーダムというゴムのシートをかけることで、 口腔内と根管とをへだてて、唾液や薬液が行き来しないようにします。     ラバーダムをした状態です。 マイクロスコープでのぞいています。 ここまできてやっと根管内を洗浄することができます。   洗浄した後の状態です。 根管内がきれいになったらガッタパーチャポイントという材料で穴を埋めます。   根管治療が終わった時点でのレントゲン写真です。 レントゲンで白く見えるのが詰めた材料です。 うまくいけば根管内から骨のほうへ細菌の侵入をふせぐことができ、 骨のなかの炎症がおさまります。     根管治療から1年後のレントゲン写真です。 根の先の黒いところがなくなったのがわかりますか? これで根尖性歯周炎が治ったと言えます。   治療前後の比較 治療前 治療後 大きかった病巣もすっかりなくなり歯周病は治りました。 この先、根の病巣が再発することは早々にはまずないと思います。   治療前 治療後 歯が二股に分かれているところまでひろがっていた穴は、銀歯をかぶせて補綴(ほてつ)しました。 これで治療はおしまいです。 今後心配なことは、この二股のあたりに残っている歯が薄いことです。 もしここに亀裂が入ると歯周病がすすんで腫れてきます。 そうなると、残る治療法は抜歯です。   冒頭に書いた、 根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)が治るかどうかで大事なのは、 「病巣の大きさよりも残っている歯の状態」 ということです。   いかがでしたか?   「病巣が大きいから抜歯です」 と言われて悩んでいる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 治療した歯に亀裂が入る可能性がある 細菌の感染により再度根管治療が必要になる可能性がある  

2024.11.24

レントゲン検査は大切

歯科の健診などで口の中を診てもらうことがあると思います。 歯科医師が虫歯などの診断をする場合、 実際口の中に直接虫歯が露出していて見つけられるケースと 詰め物や被せ物の下に隠れていてレントゲンなどで見つけられるケースがあります。 現在では、口の中の診査でルーペやマイクロスコープ、ライトなどの視野を拡大ができる器具が増えています。 しかし、治療してある部分の中や骨の状態などはレントゲンでないと確認できません。   今回のケースです。 上の奥歯が冷たいもので痛むことを主訴に来院されました。 学校の歯科健診では何も問題がなかったとのことです。 中学生の男の子です。 まず口の中を見てみます。 一番奥の歯に症状があるとのことです。 以前に治療の経験がある歯で白い樹脂で修復されています。 表面上は虫歯は確認できません。 レントゲンを撮影し、より細かく調べます。 上の赤丸の部分は詰めてある樹脂の下に空洞、もしくは虫歯がある可能性があります。 治療の必要性を説明し、樹脂を除去します。 除去してみると内面が虫歯になっています。 虫歯を全て除去し、神経を守る薬剤を使用後、樹脂で再度修復していきます。 治療はここで一旦終了になりますが、神経の近くまで虫歯が進んでいた場合、神経自体が菌に感染してしまい、後日神経の治療が必要になる場合があります。 そのため、しばらくは経過観察が必要になります。 この状態でずっと何も起こらないこともありますが、今回は半年ほど経過したのち、歯茎が腫れたと来院されました。 検査にて神経が死んでしまっているのが確認できたため、応急的に根管治療を開始しました。 根の形と周囲の骨の状況を確認するため、CTを撮影させていただきました。 上の図の赤丸の部分は根の周囲が黒くなっているのが分かると思います。 これは菌の感染により周囲の骨が溶けてしまっている状態です。 子供の根管治療の場合、年齢によっては根が完成しておらず、根管治療の難易度が上がることがあります。 今回は幸いにも根は完成しており、通常の根管治療で対応可能と判断しました。   マイクロスコープ、ラバーダムを使用し丁寧に根管治療を行います。 治療後のレントゲン写真です。   < 治療前後の比較 根の周囲の黒かった部分が小さくなってきているのが分かると思います。 これはこの部分に骨が再生してきている状態です。 骨の溶けている範囲が広く難易度の高い治療でしたが、しっかり改善することができました。   今回のように目で見ただけでは問題ないように思えても、レントゲンにより虫歯を見つけることができる場合があります。 また、骨の状態をCTで確認することで、根の形や根管治療の状態の判断ができます。 患者さんによってはレントゲンの撮影を好まない方もいらっしゃいますが、現在のレントゲン撮影自体でのX線などの被曝量は少なく、防護服も使用しての撮影になるため健康への影響も心配ありません。 撮影するかどうかは最終的に患者さんの希望になりますが、正確な診断と治療方針の決定、また虫歯や周囲骨の状態のチェックなどにレントゲン撮影は不可欠だと考えます。   小児から高齢の方まで、一般治療から矯正治療、外科治療まで様々なケースに対応しております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 3ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 治療した部分が欠けてしまう可能性がある 細菌の感染により再度根管治療が必要になる可能性がある  

2024.11.19