それは口内炎ではない!?

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院
2023.01.15

それは口内炎ではない!?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村一仁です。

 

歯ぐきに出来物があったら口内炎だと思いますよね?

でも実はそれ、

口内炎じゃないかもしれません。

 

この前歯のとこにできてるのは口内炎でしょうか?

赤くなっていて、そんな感じに見えます。

レントゲンを撮って見てみましょう。

 

この黒くなっているところ、ここが今回の口内炎のような出来物の原因です。

病名を「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」といいます。

虫歯などにより歯の神経に感染が生じ、歯の周りの骨にまで炎症が拡がっている状態です。

痛く感じることもあれば、何も症状を感じずに進行する場合もあります。

この病巣の一部が、歯ぐきの表面に赤く見えていたのです。

 

この病気を治すためには、感染した神経をキレイにする必要があります。

その治療を「根管治療(こんかんちりょう)」といいます。

ラバーダムと呼ばれるゴムのシートをかけることで、

根管に唾液中の細菌が入らないように、

また、治療で使う薬液等が粘膜につかないようにしながら治療をします。

 

治療後の口腔内写真です。

口内炎に見えた出来物はすっかりなくなりました。

 

治療後のレントゲン写真です。

根の中に詰め物が入っています。

一度溶けた骨は、この時点ではまだ再生してません。

炎症が落ち着いてもすぐにレントゲンで変化はわからないのです。

 

1年後のレントゲン写真です。

骨が治ったので黒い部分がなくなりました。

根管治療により、根尖性歯周炎は治りました。

 

治療時に開けた穴は白い詰め物で塞いでいるので、見た目は変わりません。

それでは、治療の前後を比較してみましょう。

 

治療前

 

治療後

 

いかがでしょうか。

もし、これをただの口内炎だと思って放っておくと、

炎症は拡がり、骨の吸収はさらに進んでいたと思います。

 

口内炎かご自身で判断できない場合は、

まず一度歯科医院を受診されることをお勧めします。

 

治療期間 1ヶ月
治療費 保険診療
治療のリスク 再発する可能性がある

 

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