どうやって大人の歯に生えかわるの?
子どもの歯を乳歯、大人の歯を永久歯と言います。
みなさんの多くは小学生くらいで乳歯から永久歯に生えかわるのですが、実はその順番も大体みんな同じなんです。
「これって、大人の歯なんですか?」
「あと何本くらい子どもの歯が残ってるんですか?」
といった質問をよく聞くので、今日はそのお話をします。
まず、乳歯は上下合わせて20本です。
当たり前の話ですが、乳歯は20本すべて抜けるのです。
その代わりに永久歯が生えてくるのですが、永久歯はその奥にさらに上下左右2本ずつ増えて合計28本になります。
抜けた歯をとっておく人はいると思いますが、その度に歯ならびを記録している人はいないと思います。
それでは、同じ人の生えかわり真っ只中の写真を時系列順でお見せします。
下の歯からです。
矢印の色を見てください。黄色は乳歯、青色は生えてきたばかりの永久歯です。
(※ 矢印がついていない歯はすべて永久歯です。)
次に上の歯です。
はい、こんな感じですべて大人の歯になりました。
ちなみに、この変化は1年足らずの期間でおきたことです。
乳歯から永久歯への生えかわりは次々に進むのですね。
このあと1〜2年後にはさらに奥に1本ずつ永久歯が生えてきます。
それでは、別の人の写真をお見せします。
はじめのうちは前歯にすき間があったのですが、
乳歯から永久歯への生えかわりが進むにつれて、自然にすき間がなくなりました。
このように、乳歯から永久歯への生えかわりの期間には、歯のすき間や捻れ、八重歯の状態など、歯ならびも刻々と変化していきます。
人によってはどんどん歯ならびがわるい方向に進んでしまうことがあるので、定期的な医院でのチェックをオススメします。
また、生えかわりの途中だと歯みがきがしづらいだけでなく、生えてきたばかりの永久歯は虫歯菌に対して抵抗力が弱く、虫歯になりやすいので、定期検診の時には一緒にフッ素塗布などの虫歯予防も行います。
歯ならびがキレイで白い歯がならんでいると、美しいですよね。
そんな理想的な口元にするためには、大人の歯への生えかわりの時期はとても大事なんですよ。