むし歯治療の流れはこんな感じです

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院
2024.10.07

むし歯治療の流れはこんな感じです

むし歯の治療ってどんな感じなんだろう?

という疑問についてお答えします。

 

本日は、奥歯のむし歯、かつ、けっこう大きめのむし歯の治療について、実際の治療例をお見せします。

 

奥歯に痛みがあり、来院された患者さんです。

それぞれ以前むし歯治療をされている跡があり、金属とプラスチックの詰め物が入っています。

 

レントゲン写真による検査をしました。

2本の歯の間に黒い影が見えます。

これがむし歯です。

表面から目視してもわかりづらかったかもしれませんが、レントゲンだとこのようにむし歯の範囲を確認することができます。

金属の詰め物が入っているほうの歯はむし歯がけっこう深そうです。

 

それでは、実際に詰め物を外してむし歯の治療をはじめましょう。

 

こちらはプラスチックの詰め物が入っていたほうの虫歯です。

隣の歯との間からむし歯が広がってしまっているのがわかります。

 

ただ色が黒くなっている部分を削っているわけではありません。

触って軟らかくなっている部分や、う蝕検知液を用いた検査などにより、むし歯菌に感染してしまっている部分を確認しながら削っていきます。

 

削る工程が済んだら、コンポジットレジンという材質で穴を埋めます。

 

 

続いて、

金属の詰め物が入っているほうの歯の治療です。

 

先ほどと同じようにまずは詰め物を外してむし歯になっている部分を確認したら、

 

削るべき部分を判断しながら進めていきます。

 

すると、こちらはむし歯がより進行していたので、

 

このように奥のほうの神経、歯髄が見えてしまっています。

このままだと歯髄が炎症を起こして痛くなるため、歯髄を取ることになってしまいます。

 

そこで、このように専用のセメントを用いて露出してしまった歯髄を保護します。

これを覆髄といいます。

 

その後、同じようにコンポジットレジンで穴を埋めます。

 

2本ともむし歯が大きく進行しており、広い範囲の処置をしました。

一度コンポジットレジンという材料で穴を埋めましたが、この材料では強度が足らず、食事中に欠けてしまう可能性があります。

そこで、この上から金属の詰め物を作り、歯の形を回復する工程に進みます。

 

金属の詰め物がはまる形を作りました。

むし歯になって穴がボコボコしている状態では金属の詰め物はピッタリはまらないため、スムーズな形に調整します。

また、詰め物が外れないように段を作ったりと、さまざまな工夫が必要になるところです。

 

このくぼみの型をとり、模型を作ったら、技工士さんにお願いして金属の詰め物を作ってもらいます。

 

できあがってきた新しい金属の詰め物をはめたところです。

ここでピッタリの詰め物が入ることは、歯みがきしやすい状態につながり、再度むし歯にならないための大切な条件となります。

そのためには、くぼみの形作り、型とり、模型おこし、技工士さんの詰め物の精度etc.さまざまな要素が絡んできますが、各工程で細心の注意を払って進めていく必要があります。

 

それでは、今回の治療を振り返りましょう。

 

1つ目

 

2つ目

 

治療後はしっかり噛めるようになり、痛みもなくなったので、患者さんに喜んでもらえました。

 

いかがでしたか?

今回は歯髄に近づいていた大きめのむし歯の治療の工程をお話ししてきました。

もし、痛くなってしまった場合は根管治療が必要になる場合もあります。

 

当院では各治療でこのように写真で記録をとり、治療後に見てもらうようにしております。

「むし歯の治療ってどんな感じで進んで、何をされてるんだろう」

と感じておられる方が多いので、今回少しでも内容が伝わりましたら幸いです。

 

治療期間 2週間
治療費 保険治療
治療のリスク 歯が割れてしまう可能性がある