入れ歯の掃除ってどうやる?
当院の患者さんには、入れ歯を使っている方もたくさんおられます。
そんな中、よく聞かれるのが、入れ歯のお手入れについてです。
まずはこちらの写真をご覧ください。
上の歯も、下の歯も、全部、入れ歯です。
歯が欠けてる?抜けてる?ように見えるのは、総入れ歯の人工歯の部分が取れてしまっているわけです。
この患者さんは、新しく入れ歯を作り直したいという理由で、いらっしゃいました。
たしかに歯がない部分も気になるのですが、実はもう一つ気になる部分があるのです。
それは、、
ココです。
よく見ると、切れ込みのような線が入っていますよね。
これは何故、できたのでしょうか。
その答えは、患者さんに聞いてみてわかりました。
「えっ、入れ歯って、歯ブラシに歯磨き粉つけて、自分の歯みたく歯磨きしちゃダメなんですか?」
そうなんです。
入れ歯と、自分の歯は、同じように磨いてはいけないのです。
入れ歯の素材はプラスチックのようなもので、本物の歯に比べると柔らかいため、歯磨き粉を使って磨いてしまうと、削れていってしまうのです。
この患者さんは長年このような歯磨きをしていたために、大きな削れ方になりましたが、間違った磨き方をしていると、表面に細かなキズがつき、汚れがつきやすくなり、臭いの原因にもなってしまいます。
入れ歯の磨き方のポイントをまとめると、
1.義歯用ブラシを使用する
2.必ず外してから、洗面器の上で流水下で磨く
3.ゴシゴシと力を入れすぎないようにする
4.毎食後のお手入れに加えて、就寝前は義歯洗浄剤を使用する
歯磨きと同じで、入れ歯を長持ちさせるためには、毎日のお手入れはとても大事なことです。
うまくお手入れができていないと、
こんな感じで、入れ歯にも歯石のような汚れがついてきてしまうのです。
これをとろうとしてゴシゴシしすぎると、また余分に削れてしまい、新たな汚れの付着につながるだけでなく、内面を磨きすぎると、削れてすき間ができてしまい、そのうちにゆるい入れ歯になってしまいます。
入れ歯の正しい清掃方法だけでなく、
・入れ歯があたって歯肉が痛い
・入れ歯が外れにくい、あるいは外れやすい
・入れ歯が安定しない
・入れ歯がこわれた
こんな入れ歯のお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
入れ歯の問題は人それぞれです。
一人ひとりに合った、解決方法をご提案いたします。
アズ歯科桶川院へご相談ください。