”幼若”永久歯?
みなさん、
「幼若永久歯」
↑ これ、なんて読むか、わかりますか?
答えは、「ようじゃく えいきゅうし」です。
直訳すると、幼くて、か弱い、大人の歯、ということです。
子どもの歯から大人の歯に生えかわるのは、
だいたい 6 〜 14歳くらいの間です。
グラグラしていた子どもの歯が抜けて、
大きな大人の歯が生えてくると、なんだか頼もしいですよね。
しかし、
生えてきたばかりの大人の歯=永久歯は、
じつは、まだ ”未完成” なのです。
乳歯が抜けるまでの間、
歯ぐきの中で成長していた永久歯は、
歯根が 2/3 以上完成すると、
口の中に見えてきます。
そうなんです、
全部完成する前に生えてきてしまうのです。
そして、
根だけでなく、見えている部分も、
① エナメル質が酸に弱い
② 象牙質が薄い
などの理由から、虫歯に対する抵抗性が低いのです。
つまり、
虫歯になりやすく、その進行が早い。
はい。
せっかく生えてきたばかりの永久歯が虫歯になりやすかったなんて、
なんだか悲しいですよね。
でも、
そっか、
虫歯になりやすいなら、よくみがけば良いじゃないか。
そう考えてくれるとうれしい
のですが、、、
じつは、
みがくのも大変なのです。
生えてきたばかりの永久歯には、
① 溝が深くて、デコボコがはっきりしている
② 前歯の裏側にくぼみがある
という特徴もあるのです。
ここで、生えかわりの途中であるお子さんの写真を見ていきましょう。
みがき残しが見てわかりやすいように、紫色に染色しています。
矢印で示している歯が、永久歯です。
それ以外のところは、まだ生えかわっていない乳歯です。
永久歯のほうが、みがけていないのは一目瞭然ですよね。
次を見てください。
こちらのお子さんは、正面から見ると、
永久歯も乳歯も同じくらい、みがき残しが付いているように見えますね。
では、前歯の裏側や、奥歯はどうでしょうか。
生えてきたばかりの前歯の裏側や、奥歯は、
乳歯にくらべて、
デコボコがはっきりしているので、
ここにも、みがき残しが溜まってしまっています。
生えかわりが進んでくるのは、だいたい小学校に入学する頃からです。
「歯みがきくらい、もうひとりで一人前にできるよ」
という子もいるかもしれません。
しかし、
乳歯だけだった今までのお口の中とは違って、
歯みがきの難易度が上がってくることを覚えておいてください。
永久歯への生えかわりの時期は、
将来、虫歯のない歯ならびを作るために、とても大事な時期です。
そのためには、
親子での仕上げ歯みがきが必要と考えます。
ぜひ保護者の方も、お子さんのためにもう一度、
いっしょに歯みがき指導を聞いてみてください。
アズ歯科桶川院になんでも聞いてくださいね。