根管治療は歯の基礎となる治療

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院
2022.11.05

根管治療は歯の基礎となる治療

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、鈴木です。

歯の内部には、歯の痛覚を持つ神経が存在します。

小さい虫歯であれば、虫歯を除去し樹脂や金属、セラミックなどで修復すれば元の歯に近い形に戻すことができます。

しかし、虫歯が大きくなってしまうと内部の神経が菌に感染してしまい、神経を取らざるを得ない場合があります。

神経を取る治療は根管治療と呼ばれます。

健康保険で行える治療で日本全国で受けることができます。

しかし、実はとても難易度の高い治療で、しっかりとした設備、知識を持って対処しないと再発を繰り返してしまう可能性があります。

また、日本の保険診療上、最新の設備を使用しいかに丁寧に治療しても大きく金額は変わらず、難易度も高いため治療自体を敬遠する先生もいると思います。

セラミックなどの材料が注目されがちではありますが、基礎となる根管治療がしっかり行われていないといくら良い材質を選択しても意味がなくなる場合があります。

そのため、当院では根管治療にも力を入れ、再発がないようCT、マイクロスコープ、ラバーダムといった、保険外診療で使用している医院が多い内容を保険内外問わず使用しています。

 

今回は他院から根管治療の専門医を紹介されたが、保険外診療で高額なため当院にセカンドオピニオンで来院された患者様です。

レントゲン写真で調べていきます。

今回の主訴は右上の奥歯ですが、通常上の奥歯は根が3〜4本存在します。

そのため、しっかりとした治療が行われている場合、レントゲン上で根の内部に3〜4本の材料が入っている画像が写っているのが良い状態と考えられます。

今回のレントゲンでは1本しかはっきり見える部分がありません。

CTを撮影しより細かく確認します。

根の内部に材料が入っておらず、根の周囲が黒く見えるのが分かると思います。

これは菌によって周囲の骨が溶けてしまっている状態です。

しっかりとした治療を行わないと、少しずつ骨の吸収が広がってしまい抜歯になってしまう可能性があります。

 

状態を患者様に説明し、治療の同意を得ます。

マイクロスコープ、ラバーダムを使用し根管治療をスタートします。

歯の内部には汚れや以前の治療で使用された材料が詰まっています。

これを全て除去して洗浄、消毒していきます。

歯の内部が綺麗になったら、新たにガッタパーチャと呼ばれるゴムの材料を根に緊密に詰めていきます。

 

詰めた直後のレントゲンです。

根は大きく3本に分かれていたため、それぞれの根に詰めてあります。

 

一定期間経過を見て、CTを撮影し骨の回復状況をチェックします。

根の周囲に骨が再生し、白く見えてきているのが分かると思います。

 

治療前後で比較します。

治療前                治療後

  

骨ができるのには時間がかかるため、しっかりと回復するのを待つ必要があります。

そのため治療期間は伸びてしまう場合もありますが、基礎となる根管治療が上手くいけば、上に被せる材質に良いものを選択しても長く保てる可能性が高くなります。

根管治療は特に難しく、とても大切な治療です。

いくら丁寧に治療しても治らない場合もあります。

まずは神経を取らずに済むよう、小さい虫歯の時点で対処できるよう定期検診の受診をおすすめします。

 

当院には日々、根管治療のセカンドオピニオン希望の患者様が多く来院されます。

複雑で難易度の高い根管治療にも様々な機器と設備、知識を持って対応しています。

お口のことでお困りごとがあれば、アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。

治療期間 4ヶ月
治療費 保険診療
治療のリスク 神経を取った歯が割れてしまう可能性がある

 

 

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