歯がかけた原因は?

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院
2024.07.29

歯がかけた原因は?

歯が欠けたことを主訴に来院される方は多くいらっしゃいます。

歯が欠ける理由として、歯のすり減りや亀裂が入る事により表面の一部が欠けてくる場合と、虫歯ができた事で表面が弱くなり欠けてくる場合があります。

虫歯は必ずしも痛みを伴うわけではないので、欠けているだけと思って来院され、虫歯と伝えると驚く方もいらっしゃいます。

 

今回のケースです。

歯が欠けて、食べ物が詰まることを相談したいと来院されました。

症状は全くなく、詰まることが気になる程度。

歯科医院への通院は数年ぶりとのことです。

実際に口の中を確認してみると、歯と歯の間に小さな穴が空いています。

虫歯の大きさを確認するためにレントゲンの撮影をさせていただきました。

赤い丸の部分が今回の欠けている箇所です。

レントゲンで黒くなっているのがわかるかと思います。

レントゲンでは歯などの硬い部分は白く見え、欠けたり虫歯などで穴ができている部分は黒く見えます。

実際に口の中で見る大きさより、レントゲン上での黒い部分は大きく見え、中で虫歯が広がっている可能性が考えられます。

治療の必要性を説明し、同意をいただきました。

 

治療を開始します。

表層を除去し、虫歯を染色液で染め出します。

そして、健康な部分を触らないように虫歯の箇所のみ最低限除去していきます。

 

虫歯が全部取り切れた状態です。

 

歯の内部に点状に赤く見える箇所は、神経の一部が露出している状態です。

虫歯が神経の表層まで到達していました。

神経まで虫歯の侵入を認める場合は神経を除去する、根管治療が必要になります。

しかし、今回は元々症状がなかったのと、神経の露出量も少なかったので保存を試みる事にしました。

 

神経の部分を保護する薬剤を使用します。

 

ここに医療用の樹脂を使用し、本来の歯の形に出来るだけ近くなるように修復します。

 

これで治療は終了です。

今回神経を保存する事にしましたが、虫歯の菌が多く侵入していれば今後強い症状が出て、神経を取る必要が出てくるかもしれません。

神経を取る根管治療はとても難しく、丁寧な治療をおこなっても上手くいかない場合もあります。

また、神経をとった歯は脆くなり、割れてしまう可能性も増えます。

そのため、できる限り神経の保存を試みるべきだと考えます。

 

今回歯が欠けたことが歯科医院への来院のきっかけになりましたが、欠けたり症状がない状態でも虫歯が進行している場合があります。

虫歯が進んでからの治療は回数や費用が多くかかる場合があります。

出来るだけ、虫歯を作らないよう、できてしまっても早めの対処ができるように定期的な検診をおすすめしています。

治療期間 1日
治療費 保険診療
治療のリスク 詰めた部分が欠けてしまう可能性がある