生えてこない歯を出す方法があります

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院
2024.10.25

生えてこない歯を出す方法があります

「大人の歯がなかなか生えてこないんですよね」

というご相談で歯科医院を受診される方はけっこう多いです。

 

たいていは、そのまま様子見で大丈夫なのですが、

中には検査してみたら治療が必要な場合があります。

 

今日はそんなお話です。

 

 

13歳の患者さんです。

右下の前から4本目の歯がまだ乳歯です。

 

レントゲン写真を撮りました。

大人の歯はちゃんとありました。

ただ、他の歯は正常に生えてきてるのにこの歯は埋まったままです。

これ以上待っても自然に生えてこないと判断し、乳歯を抜歯しました。

 

しかし、

抜歯後しばらく待っても大人の歯が生えてきませんでした。

 

このままでは、全体の歯ならびに悪影響が出てくると判断し、

矯正治療で大人の歯を誘導することにしました。

 

まずはワイヤーを装着します。

 

生えてこない歯の真上にワイヤーがくるように調整します。

 

レントゲンだとこんな感じです。

 

ここからは外科処置になります。

苦手な方はとばしてください。

 

 

 

 

歯ぐきを切開してめくると骨が見えてきます。

この中に大人の歯が埋まっているので、

 

表面の骨を削って、大人の歯を露出させます。

 

そこにボタンをつけて、真上のワイヤーまでの間を結紮線(けっさつせん)で結び、引っ張ります。

 

処置後は歯ぐきを戻して縫合します。

あとはこれで数ヶ月待つと、

埋まっていた大人の歯がだんだんと生えてくるんです!

 

 

 

 

レントゲンではこんな感じです。

他の歯と同じくらいまで生えてきました。

 

微調整をしながら矯正治療を進めていくと、

 

埋まっていたとは思えないほど綺麗に歯がならびました。

 

治療の前後を見比べてみましょう。

 

治療前

治療後

 

治療前

治療後

 

いかがでしょうか?

 

「乳歯が抜けたのに大人の歯がなかなか生えてこなくて心配」

 

という方への治療の一例でした。

 

みんながこういう治療が必要というわけではないですが、

気づくのが遅れるとできない治療でもあります。

 

気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。

 

治療期間 3年
治療費 ¥1,000,000  +  tax
治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする可能性がある