インプラント

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

矯正、ブリッジ、インプラント、どれを選択しますか?

歯がない部分を治療する場合、一般的にはブリッジやインプラント、入れ歯などを検討することがほとんどだと思います。 歯科医院によってはその説明しかしていない可能性があります。 しかし、ケースによっては矯正を選択できる場合もあります。   また、矯正治療にはマウスピース矯正とワイヤー矯正があります。 現在、審美的な面からマウスピース矯正を希望する患者さんが多くいらっしゃいます。 食事や歯磨きの時は取り外すこともでき、装置をつけていても透明で目立たないため、生活への支障は少ない利点があります。 しかし、どんなケースでも適用できるわけではなく、しっかりと矯正検査による分析を行い、マウスピース矯正が適用できるか見分ける必要があります。 歯並び、噛み合わせ、歯がない部分の治療など複数本の治療になる場合、矯正、インプラント、ブリッジなど選択肢が増えてくるので、どれが適切な治療方法か慎重に相談していきます。   今回のケースです。 矯正の相談で来院されました。 上の歯並びのがたつきと、下の歯のない部分をどうしたら良いか相談したいとのことでした。 初診時の口腔内写真です。   上は顎の大きさに対して歯が収まりきっておらず、汚れが溜まりやすい状態になっています。 また、下は以前に歯を抜歯してからそのまま放置されていたため、後ろの歯が手前に倒れてしまい、スペースが少なくなっています。 上の歯並びを治すには矯正治療が必要になってきます。 下に関しては、歯がない部分の治療方法として、一般的にはブリッジ、インプラント、入れ歯が選択する候補になります。 しかし、今回はスペースが狭いため、このままの状態で治療をすすめるなら、入れ歯、インプラントを作ることは難しいと考えました。 また、上の歯並びの改善のため矯正治療を検討しており、下の歯がないスペースも同時に矯正治療によって改善するプランを提案しました。   同意を得たため、矯正検査を行い、分析、診断を経て治療に入りました。 上顎は抜歯を行い、そのスペースを利用して歯を並べる必要があり、奥歯を固定源にするため、下のような装置を作成し、装着します。   治療後半の口腔内写真です。 上下共に装置が入っていると、普段の歯磨きがとても難しく、虫歯や歯周病のリスクが上がるため、定期的に歯科医院でのクリーニングと歯磨き指導を行なっています。   矯正治療が終了しました。 とても綺麗な歯並びになり、下の空いていたスペースも歯の移動によって閉じることができ、良い噛み合わせを獲得できました。 これにより、虫歯や歯周病のリスクも減らすことができると思います。 今後は前歯の差し歯の色が気になるとのことなので、全体の歯のホワイトニング後、きれいな色調のセラミックで修復する予定です。   今回のように歯を抜いたまま放置してあり、歯並びが崩れているケースはよくあります。 その治療として、ブリッジなどの被せ物で治す場合もありますが、矯正専門医と連携することで審美的にも改善でき、また削らないことで歯へのダメージを減らす治療方法を選択できる場合もあります。 現在矯正医が3名在籍し、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、外科治療を含んだ矯正など幅広いケースに対応しております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 2.5年 治療費 ¥1,000,000 + tax 治療のリスク 矯正後に歯の後戻りが起こる可能性がある  

2024.06.26

奥歯の痛みってどう治すの?

奥歯の痛みで来院されました。 その時のレントゲン写真です。 矢印の部分に炎症がありそうです。   被せ物を外してみました。 大きな虫歯があるようには見えませんが、一番奥の歯には亀裂が入っており、そこが炎症を起こしている原因であることがわかりました。   残念ですが、この歯は抜歯が必要な状況でした。   抜歯後、手前の歯の治療をしている時の写真です。   セメントをとっていくと虫歯になっていることがわかります。   虫歯の部分を削って、   土台となるようにコンポジットレジンという材料で形を盛り足します。   その上にプラスチックの仮歯をはめて、まずはこの状態で食事をしていただきます。 歯の神経の近くまで虫歯が及んでいたので、痛みなどの問題が出ないか経過をみるのです。   そのうちに奥の抜歯した部分にはインプラントを入れる準備を進めます。 これはCT上でのシミュレーションです。   下歯槽管と呼ばれる下顎骨の中の血管や神経が通る管との位置関係を調べたり、インプラントの周りにどれくらいの骨の厚みがありそうか見てみることで、安全に手術ができそうか確認するのです。   インプラント処置後のレントゲン写真です。 シミュレーション通りの位置にインプラントが入っており、経過良好です。   続いて上の歯の治療に進みます。 こちらはレントゲン上、問題がないように見えますが、   歯ぐきがプクッと腫れていました。 歯の中になにかしら問題があるようです。   差し歯だったので外してみました。 マイクロスコープで覗いてみると亀裂が入っていることがわかりました。   残念ながら亀裂が入っていると炎症が治らないので、抜歯しました。 歯ぐきが腫れていたところを抜歯後に内側から見ているところです。 骨が溶けて炎症組織が見えます。   実際の歯はこんな感じです。 亀裂が入っているのがわかります。   こちらはブリッジという治療法で治しました。 治療後のレントゲン写真です。 前後の歯を被せ物でつなげることで抜歯した部分にも人工歯ができ、噛めるようになるのです。   治療の前後を見比べてみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   上下の奥歯を同時に治療することで、良い噛み合わせを作ることができます。 治療後に良い状態をキープするためにはとても大事なことなのです。   インプラントを入れた下の奥歯の写真です。 歯ぐきと馴染むような形にすることで歯みがき、メンテナンスがしやすくなります。   ブリッジを入れた上の奥歯の写真です。 もともと少し歯ならびがガタガタの状態でしたが、被せ物にすることで形を揃えることができます。   そうすることで安定した噛み合わせとなり、咀嚼しやすくなるのはもちろんのこと、 一つ一つの歯にかかる負担をバランスよく分配することができ、歯を長持ちさせることができるのです。   今回は被せ物の材料をセラミックにしました。 むし歯や歯周病の原因となるプラークが付着しづらく、病気の予防につながります。   いかがでしたか? 奥歯の治療をする際に大事なポイントは、 ・歯の内部の状態をしっかり確認して病気になっている原因を探ること ・全体の噛み合わせを考えることで治療後に病気を再発させない環境を作ること です。   ご興味のある方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 8ヶ月 治療費 ¥800,000 + tax 治療のリスク 歯の切削や外科処置が必要となる  

2024.01.17

歯を抜いた後どうする?

歯を抜くことになり、その後の治療方法で悩まれている患者さんは多くいらっしゃいます。 当院にも治療相談で多くの方が来院されます。   今回は奥歯1本の治療相談で来院されたケースです。 他院で右下奥歯の抜歯をすすめられたとのことです。 初診時の口腔内写真とレントゲン写真です。 口の中で見るとわかりづらいですが、レントゲンで確認すると、奥から3本目の歯が中で折れているのが分かりました。 残念ながら抜歯が必要な事を説明し同意を得ました。 抜歯の前には、その後の治療方法を説明し検討していただきます。 抜歯後の治療方法には 1、ブリッジ 2、入れ歯 3インプラント があります。   1、ブリッジ  ○メリット ある程度自分の歯に近い感覚で噛むことができる 被せ物の種類によるが保険内外から選ぶことができる ○デメリット 健康な歯を削る必要がある 支える両側の歯に負担がかかる 汚れが溜まりやすい   2、入れ歯 ○メリット 型取りするだけで作製できる 歯をほとんど削る必要がない 治療期間が短くて済む 保険内外から選択することができる ○デメリット 支える両側の歯に負担がかかる 噛む力があまり出ない 取り外して手入れする必要がある 発音や見た目に影響が出る場合がある   3、インプラント ○メリット 自分の歯とほぼ同じような見た目と機能がある 周りの歯への影響が少ない 歯磨きなどの手入れがしやすい ○デメリット 保険外治療になる 外科処置が必要である 治療期間がかかる   今回のケースを見ていきます。 抜歯予定部位の両隣の歯は1度も治療経験のない健康な歯です。 ブリッジにすると大部分の健康な歯が失われます。 また、30代の方で入れ歯には抵抗があるとのことです。 相談の上、インプラントで対応することになりました。   CT撮影を行い、骨の状態を確認しインプラントの埋入部位を検討していきます。 周囲の歯との位置関係、上の歯との噛み合わせを見ながらポジションを決めます。     インプラント処置後の写真です。 ヒーリングアバットメントと呼ばれるインプラントを封鎖する器具が連結されています。 この状態でインプラントと骨が結合していくのを経過観察していきます。 3ヶ月経過後、レントゲン等で状態を確認し、型取りを行い上部の歯を作製していきます。   仮歯が入った状態です。 この状態で生活していただき、気になる部分がないか確認し、もしあれば調整を繰り返し問題の出ない形を模索していきます。   仮歯の形を参考に最終的な被せ物を作製します。 今回はセラミックで作製しました。 セット後の写真です。 色、形とも綺麗な状態に仕上がりました。 噛み合わせも違和感なく喜んでいただけました。 抜歯せずに残せるのが治療としてベストだと考えますが、治療せざるを得ないケースもあります。 その場合、抜歯後の治療でどれが最適でどれくらい持つのか、ケースによって全く異なります。 そのため、治療前のカウンセリングの時間をしっかり取り、治療のゴールを共有することがとても大切だと考えます。 アズ歯科桶川院では、日々様々なケースに対応しています。 お気軽にご相談ください。   治療期間 7ヶ月 治療費 ¥400,000 + tax 治療のリスク 外科処置が必要になる インプラントが歯周病になる可能性がある  

2023.12.20

骨を足せばインプラントができるかも?

歯を失ったらインプラント治療がおすすめです。   もとの歯のようにしっかり噛めるようになるインプラントは魅力的ですが、 支える骨が足りないと治療ができないこともあります。   「インプラント治療をしたくて以前通っていた歯医者さんで相談したら、骨が足りなくて無理だと言われてしまって」   このようなお悩みで当院を受診される患者さんがいらっしゃいます。       歯周病が進行したせいで、奥歯がグラグラで噛めなくなってしまった患者さんです。 歯の根元が露出して見えてしまっています。   レントゲン写真で確認します。 歯周病により歯の根元の骨が溶けてしまっているのがわかります。   歯周病治療で治る見込みがないので抜歯しました。 抜歯した後どのようにして噛めるようにするか、事前に患者さんと相談していました。 この患者さんはインプラント治療を希望されていたため、治療が可能かどうか検査することにしました。   CTです。 CTとはコンピューター断層撮影(computer tomography)の略で、3D画像で歯や骨の状態を確認できる医療機器です。 インプラント治療が安全にできるか、骨の厚みを測るのです。     抜歯後のCT写真です。 赤く見えているのはインプラントを埋める部位のシミュレーションです。 骨の厚みが足りなく、このままインプラントを埋めてしまうと、 奥の上顎洞とよばれる空間にインプラントが突き出てしまうことが予測されます。   そこで必要になるのがソケットリフトやサイナスリフトとよばれる外科処置です。 インプラントを埋める部分に人工的に骨を盛り足すのです。 どのような治療なのか、イラストで見てみましょう。   わかりましたか? 薄い骨に穴を開け、内部の粘膜を押し広げて、できた空間に人工骨を入れ込むことでインプラントを埋めるための骨の厚みを確保するのです。   実際の治療時の写真を見てみましょう。       写真を白黒に加工しています。 矢印の部分にインプラントが埋まっています。 その周りの白い材料が人工骨です。 これが8ヶ月くらい時間をおくと自分の骨のように硬くなってきます。   手術直後のCT写真です。 白く見えるのがインプラントです。 人工骨で作ったスペースの中にしっかりインプラントが埋まっています。   治療の前後を比較してみましょう。   抜歯前 手術前のシミュレーション 手術後   いかがでしたか? 「骨が足りないからインプラントはできないよ」 と言われてしまった方も、 手術で人工的に骨を足すことでインプラント治療ができるかもしれません。   気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 約1年 治療費 ¥800,000 + tax 治療のリスク インプラントのケアが必要になる  

2023.08.15

骨が足りないと言われ諦めてませんか?その2

インプラントを検討する際、骨が少ない場合は 既存の骨に入るサイズのインプラントを選択する または 骨を増やして理想的なサイズのインプラントを選択する に分かれます。 しかし、骨の量が極端に少ない場合はインプラント自体が難しいことがあります。   今回のケースです。 左上の奥歯が抜歯になり、その後の治療でインプラントを希望された方です。 処置前のレントゲンです。 上の奥歯に歯がないのが分かると思います。 通常のレントゲンだけだと正確な診断ができないためCTを撮影します。 横から見たCT画像です。 正面から見たCT画像です。   上顎の上方には副鼻腔(上顎洞)と呼ばれる、鼻とつながる空洞が存在します。 下の赤線で囲まれた部分です。   この部分にインプラントが飛び出してしまうと鼻に炎症を起こす可能性があるため、その下の骨の内部で留める必要があります。 今回の画像をみるとわかりますが、骨が極端に少ない状態です。   どのサイズのインプラントが適切か判断するため CT画像を使用し、インプラントのシュミレーションを行います。 後ろのインプラントが副鼻腔に飛び出してしまうのがわかると思います。   正面から見た画像です。 インプラントの半分以上に骨が足りない状態です。 現状の骨の状態でインプラントを行うこと自体が難しいと判断できます。 この場合は骨を造成し、インプラントを埋入するための土台を作る必要があります。 今回サイナスリフトと呼ばれる術式をインプラントの手術と併用して行う計画を立てました。   『サイナスリフトとは?』 下の図のように上顎の骨が少なく、副鼻腔との距離が近く骨を盛り上げる場合に選択する治療方法です。   歯茎を切開し、副鼻腔につながる骨を一部削除します。   副鼻腔内の粘膜を破らないように慎重に上方に持ち上げていきます。 それによってできた副鼻腔内の空洞に人工骨を填入します。   骨を盛り上げた部分にインプラントを埋入します。   この人工の骨が既存の骨と一体化するまで待機します。   実際の処置後です。 下の歯と本数を揃えるため、計画を再立案し3本のインプラントを埋入しました。     インプラントの上にドーム状に広がっているのがサイナスリフトを行い填入された人工骨です。 予定通りの場所に、予定通りの方法でインプラント手術を終えることができました。 ここから、人工の骨が安定し既存の骨と一体化するまで8ヶ月ほど待ち、被せ物の作製をしていきます。 サイナスリフトを行うことで通常のインプラント治療に比べ待つ期間は長くなりますが、骨の厚みが増え長期的にインプラントが安定できる状態になります。 残っている骨の量や厚み、幅によって治療の術式、選択するインプラントの種類は様々です。 CT撮影を行い立体的に骨の状態を評価し、治療方法を相談しています。 また、アズ歯科桶川院には複数の口腔外科専門医、外科治療経験豊富な歯科医師が診療にあたっています。 難易度の高いインプラント治療にも対応しています。 お気軽にご相談ください。 治療期間 8ヶ月 治療費 ¥800,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある  

2023.04.22

骨が足りないと言われ諦めてませんか?

当院にはインプラント希望で、他の医院で骨が少ないから難しいと言われたという方が多く来院されます。 インプラントは骨がある部分に適用される治療方法で、骨が少ない場合 ①違う治療方法を選択する ②少ない骨の範囲でインプラントを検討する ③骨を増やしてインプラントを行う に分かれると思います。   ①違う方法を選択する場合は ブリッジ または 入れ歯 が考えられます。 それぞれの治療もしっかりと行えば良い治療方法ではありますが、適用できる場合とできない場合、またそれぞれのデメリットもあります。   今回は左上下奥歯のインプラント希望のケースです。 左下は先にインプラントを終え、仮歯まで入っている状態です。 この状態でも普通に食事をとることに問題はないと思います。 しかし、左上を1本抜歯してあるため、左下の1番奥の歯がまったく噛んでいない状態です。 この左下の奥歯は被せ物はしてありますが神経は残っており、歯周病と虫歯を防ぐことができれば長期的に残すことが可能と考えられます。 そのため、左上に何かしらの治療を行いしっかり噛み合わせに参加させることが大切です。   左上に選択できる治療は ①ブリッジ ②入れ歯 ③インプラント があります。 ①、延長ブリッジと呼ばれ、手前2本を削り後ろに被せ物を伸ばしかませてあげる方法です。この方法は延長した部分に強く力がかかり、また手前2本を大きく削るためあまりおすすめできる治療方法ではありません。 ②、手前の2本にクラスプと呼ばれる金具を引っ掛けそれを支えに入れ歯が装着される方法です。2本の歯に力がかかるのと、違和感が強く出たりするため作成しても使わない患者さんが多くいらっしゃいます。 ③、周りの歯には何も負担をかけずこの部分のみで完結できるため、1番シンプルな治療方法だと考えます。 しかし、骨があるかどうかが関係してきます。   患者さんの希望もあり、CTを撮影しシミュレーションをしてみます。 今回の部分の骨の状態を調べ、計測すると 骨の高さが6−7mm、幅が14mm程度とわかります。 上の奥歯の上方には副鼻腔(上顎洞)と呼ばれる鼻につながる空洞があります。 通常のインプラントだけで行う場合、この空洞に届かないよう既存の骨の範囲内で処理する必要があります。   理想的なサイズのインプラントをシュミレーションしてみると、    副鼻腔にインプラントが届いてしまいます。 この場合、前述した通り 7mm以下の短いインプラントを使用する または 骨を作り理想的な長さのインプラントを使用する の2つの方法があります。   患者さんと相談の上、長期的な予後を考慮し、骨を作り理想的なサイズのインプラントで行うこととなりました。 今回行う方法はソケットリフトと呼ばれる治療方法です。 一定量の骨が残っている場合に選択できます。   治療の流れです。 上顎の骨が少なく、インプラントに必要な骨が足りない状態です。   歯茎を切開し、骨の状態を確認します。   専用のドリルを使用し、小さな穴を開けていきます。   周りの骨を押し広げ、副鼻腔の粘膜を傷つけないように上方へ持ち上げていきます。   その部分にできた空間に人工骨を填入し、その人工骨ごと粘膜をさらに上に持ち上げていきます。   人工骨で埋まった空間にインプラントを埋入し、歯茎を縫合します。   この状態で経過観察を行い、しっかりとした骨に置換するのを待ちます。   この方法はインプラントを入れる部分以外には大きな傷を作らないため、侵襲の少ない治療方法ではありますが、細い穴からの処置になるため高度な治療技術が必要になります。 当院では口腔外科専門医2名とインプラントのオペにあたっているため、難易度の高い治療にも対応することが可能です。   オペ後のCT画像です。   実際にシミュレーションしていた部分と同じ位置に埋入できていると思います。 治療前                  治療後     骨が少ないからといってインプラントが無理な訳ではありません。 また、骨を作るにも様々な方法があるため、ケースに合わせてリスクの少ない治療方法をご提案しています。 アズ歯科桶川院では、CT、マイクロスコープなどの精密な機器の使用と、技術、経験値の高い口腔外科専門医との連携により難しいケースにも対応しております。 お気軽にご相談ください。   治療期間 5ヶ月 治療費 ¥550,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある    

2023.03.27

インプラント手術をシミュレーションしてみる?

桶川にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師、中村一仁です。   「インプラント治療って気になるけど、手術が怖くて、、、」 という声をよく耳にします。   手術が単純にイメージとして怖いという場合もあると思いますが、 インプラントの手術が失敗した、なんて経験談を聞いて、 より恐ろしくなったということも聞きます。   しかし、事前にしっかりと検査をすることで、 骨の状態を精査したり、血管や神経の位置を確認して、 安全に手術することが可能かどうか調べることができるのです。   本日は、そんなお話です。     パノラマエックス線写真です。 奥歯を歯周病の進行により失っています。 今回はその部分にインプラント治療を検討しています。 より詳細な骨の状態を確認するために、 CT(コンピューター断層撮影)というシステムを用いて可視化します。   こちらの機器です。 一般的なレントゲン写真と同じように撮影することができます。 そこで得られた情報を元に、患部の骨にインプラントを埋めるとどうなるのかシミュレーションできるのです。   実際のシミュレーション時の画像です。 この赤く示されている部分にインプラントを埋めることを想定しています。 隣の歯との位置関係や角度に問題がないか確認します。   別の角度から見ています。 インプラントの下の方、骨の奥のところに黒く見えているのが血管や神経が通っている管です。 今回はインプラントの位置と距離があるので、安全に手術ができると予測されます。 また、骨の厚みなどから、どのような太さや長さのインプラントを埋めるか選んでシミュレーションしています。   次は上から見た時の位置予測です。 赤い円で示されているのがインプラントです。 ここしかないという部分にインプラントを埋める必要があります。 そのために事前に位置を確認して、シミュレーションしておくことが大事なのです。   手術ではこのイラストのようにインプラントを骨の中に埋めます。 処置時間は手術内容によりますが、 今回のように1本奥歯に埋めるのみであれば、通常の虫歯治療と変わらないくらいです。   実際に手術をうける時は緊張されるかもしれませんが、 一度抜歯をした部分に行うのがインプラント治療です。 抜歯をご経験されている方であれば、同じような感じと思っていただいて大丈夫です。   インプラントはチタンという金属でできており、レントゲンでは白く見えます。 それでは、手術後のインプラントの位置を見てみましょう。   シミュレーション 手術後   シミュレーション 手術後   シミュレーション 手術後   いかがでしょうか。 術前のシミュレーションと同じ位置にインプラントがあることがわかります。 最適な位置にインプラントを埋めることができれば、骨や歯ぐきへの負担も少なく、術後の腫れや痛みも最小限に抑えることができます。   パノラマエックス線写真での手術前後の比較です。 インプラント周りの骨の状態も良さそうです。 この後、インプラントと骨がしっかりくっつくまで数ヶ月待ちます。 それから被せ物を作って、治療は終わります。   いかがでしたか? 今回はみなさんが怖いイメージを抱くインプラントの手術、そのシミュレーションについてでした。 事前に精密検査、シミュレーションをしておくことで安全にインプラント治療を受けていただくことが可能です。 気になった方はぜひ一度当院までご相談ください。   治療期間 5ヶ月 治療費 ¥400,000+ tax 治療のリスク 検査の結果次第では手術が難しい可能性がある    

2023.01.22

歯を抜いた日にインプラントができるの?

こんにちは。 埼玉県桶川市にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師鈴木です。 今回は前歯の治療相談で来られた患者様のケースをご紹介します。 他院で根の破折により抜歯を勧められ、その後の治療はブリッジで治す方針ですすめていたそうです。 仮歯を外し、中の状態を確認します。 検査で細かく確認し、向かって右側の細い歯が中で割れていることが分かりました。 この歯を抜歯し右隣の歯を利用したブリッジにすると3本の歯で5本分を支える設計になります。 構造上は特に問題ないと考えますが、それぞれの歯への負担が増え歯自体が割れてしまう可能性、将来的に1本でも何か問題が起きると全部外すことになる可能性などを考慮し、インプラントの提案もさせていただきました。 今回のケースにおけるインプラントのメリットとして、治療方法がシンプルになるので複雑な設計が必要ない点、ブリッジに比べ周りの歯への負担が軽減できる点が挙げられます。 相談後、向かって左側の元々ブリッジだった部分はもう一度ブリッジで修復し、今回抜歯になる右側の歯に関してはインプラントを行う方針となりました。   抜歯を行いインプラントの埋入を行います。 通常インプラントを行う場合、抜歯後に歯茎や骨がある程度きれいに治ってから処置するケースが多く、抜歯後に2〜3か月程度待つ期間が必要になります。 しかし、ケースによっては抜歯と同時にインプラントの埋入が可能な場合があります。 同時に進めるため、治療期間が短く済むことと、抜歯とインプラントという外科処置をまとめてできるため負担の軽減がメリットとして挙げられます。 今回の場合は抜歯即時インプラントと呼ばれる方法で抜いた穴をそのまま利用しインプラントを埋入する方法で対応しました。 麻酔を使用しての処置が1回で済むため、患者様にとっては楽になる治療方法ですが、適用できるケースが限られることと難易度が高いため対応していない医院が多いと感じます。 糸抜き後の写真です。 黄色く見えている部分がインプラントです。 この上から仮歯を入れ、インプラントと骨が結合するのを半年程度待ちます。 仮歯の状態の写真です。 仮歯が割れたり、取れたりする可能性を減らすため、仮歯の内部にワイヤーを通して補強し、日常生活に問題が出ないように配慮します。 経過観察後、インプラントと骨の結合を確認し、インプラントの仮歯を作製していきます。   仮歯装着時の写真です。 向かって左側はブリッジの仮歯、右側はインプラント1本の仮歯に置き換わっています。   この状態で経過を観察し、見た目、清掃性、発音などさまざまな観点からチェックしていきます。 また、向かって右側のインプラントの隣の歯の根元が露出し色が気になるとのことで、同時に治療することになりました。 治療をすすめ、歯の色、形態を決め最終的な被せ物セラミックを作製し装着します。   装着時の写真です。 自然な形に作製できとても喜んで頂けました。 セラミックの表面はツルツルしており、汚れも付きづらく定期的にチェックしていけばインプラント含め長く維持できます。 インプラントは外科処置が必要だったり、保険外診療のため費用がかかるなどのデメリットはありますが、治療方法がシンプルになり、また周りの歯に負担をかけないのがとても大きなメリットだと考えます。 アズ歯科桶川院では難易度の高いインプラントケースにも対応できる歯科医師が複数名診療にあたっております。 お気軽にご相談ください。   治療期間  8ヶ月 治療費 ¥900,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある      

2022.12.01

1本歯がない部分の治療法-インプラント-

埼玉県桶川市にある歯医者、アズ歯科桶川院の歯科医師鈴木です。 今回は奥歯を1本抜歯後にインプラントを選択された患者様のケースです。 左下の奥歯の痛みで来院されました。 口腔内とレントゲン撮影によって診査していきます。 上のレントゲン写真で右奥から3番目の根の部分が黒く見えるのが分かるでしょうか。 根が割れてしまい、そこからの菌の感染によって周囲の骨が溶け、レントゲンで黒い像として表れています。 根の先の問題であれば根管治療のやり直しによって改善できる場合もありますが、今回のように割れている場合の治療方法は抜歯になってしまうことが多くあります。 抜歯の必要性を説明し、承諾をいただきました。 抜歯後の処置を事前に決めておいた方が、その後の治療がスムーズに進むことが多くあります。 インプラントを事前に検討している方の場合、特に抜歯した後の骨の温存が大切になるため、抜歯直後にコラーゲンを填入することをおすすめしています。   抜歯後コラーゲンを填入し、2ヶ月ほど治癒を待ちインプラントの処置を行いました。 インプラント後のレントゲン写真です。 事前にシミュレーションしていた通りの位置に入れることができています。 この状態で骨としっかり結合するまで2−3ヶ月ほど待ちます。   治癒待ち後の写真です。 インプラントに封鎖するためのカバーが付いている状態です、 この状態から型取りを行い仮歯を作っていきます。   仮歯が入った状態の写真です。 医院によっては仮歯を作らず、一度で完成にしている場合もありますが、当院ではまず仮歯を作り噛み合わせや清掃性などの問題点がないかどうか確認後、その形を参考に最終的な被せ物を作製していきます。   できるだけ周囲の歯と色を合わせた方が自然に見えるため、色の記録をとり、できるだけ色を合わせて作製します、   最終的なセラミックを装着した状態です。         骨の状態や周囲の歯との移行性など問題なく、キレイに作製することができました。 何も違和感なく、自分の歯と同じように噛めると喜んでいただけました。   ブリッジや入れ歯も設計をしっかり考え、治療過程を丁寧に行えば良い治療にすることはできると思います。 しかし、インプラントのように周囲の歯への影響がない治療方法は他にはありません。 抜歯になってしまう方、すでに歯がない部分があり今後どうしようかと考えている方、患者様によってそれぞれ最良な治療方法があります。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 7ヶ月 治療費 ¥400,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある  

2022.10.13

サイナスリフト

歯がない部分の治療相談で来院された患者様です。 左上奥歯を以前抜歯し、その後義歯を作製したものの違和感があってあまり使用していなかったとのことです。 インプラントも検討したが、骨が少なく難しいと他の歯科医院で言われ義歯を選択したそうです。 レントゲン写真とCTで確認します。 上顎の奥歯の上部には副鼻腔と呼ばれる鼻とつながる空洞が広がっています。 この部分の大きさは元々人によって違うのと、歯を抜いてからの期間が長かったり、歯周病などで状態が悪くなってから抜歯したケースだとこの空洞が広くなり上顎の骨が少なくなっている場合が多くあります。 実際に今回のケースで計測すると上顎には2-3mm程度の骨の厚みしかありません。 インプラントを検討する場合、長さ8mm以上のインプラントで計画を立てることが多いため、骨の厚みが足りない状態です。 短いインプラントを使用するにしても6mmほどの骨の厚みが必要になるため、骨を新たに作らないとインプラントが難しいと考えられます。 この場合、インプラントを諦めて義歯を選択するか、サイナスリフトと呼ばれる外科的に骨を作る処置と併用したインプラントを検討しないといけません。 ”サイナスリフトとは” 上顎の歯を抜いた部分の骨が少ない場合、そのままインプラントをすると上顎洞(副鼻腔)に抜けてしまう可能性があります。 そうならないよう、上顎洞の部分に骨を新たに作り、その部分にインプラントを埋入する方法です。 歯茎を切開、剥離し、骨を露出させます。 骨の部分に一部穴をあけ、上顎洞(副鼻腔)が見えるようにします。 上顎洞内の粘膜を破れないように上に持ち上げます。 粘膜が上に持ち上がったことでできたスペースに人工の骨を填入します。 歯茎を戻します。 骨の厚みが一定量ある場合は、同時にインプラントを入れていきます。 (骨の厚みが極端に少ない場合は、一定期間待機し、人工の骨が自分の骨と同じように置き換わってからインプラントを入れていきます) この状態で6-9ヶ月程度待つとじぶんの骨と同じように置き換わります。 ここまできたら後は被せ物の作製を行なっていきます。     患者様にインプラントを希望される場合、サイナスリフトが必要な旨を説明し、了承を得たため処置に移行しました。 今回は骨の厚みが3mm程度あるため、骨の硬さにも問題がなければサイナスリフトとインプラントを同時に行う方法で計画を立てました。   処置前後で比較します。 インプラントの周りの白い部分が填入した人工の骨です。 インプラントが人工骨に周囲を覆われているのが分かると思います。 処置後は消毒と糸抜きを行い、骨が硬化しインプラントが安定するまで6-8ヶ月程度経過をみていきます。   現在インプラントを扱っている医院は数多くありますが、サイナスリフトなどの骨が少ない時に併用する難易度の高い外科処置に対応していない医院もあります。 アズ歯科桶川院には口腔外科専門医が2名が在籍し、専門性の高い処置を行なっております。 また、インプラント治療が怖い方には麻酔専門医による鎮静下での処置も可能です。 お気軽にご相談ください。 治療期間 9ヶ月 治療費  ¥650,000 + tax    インプラント本体+手術料+サイナスリフト 治療のリスク 腫れと痛みが出る可能性がある インプラントが歯周病になる可能性がある  

2022.09.08