症例集

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

ワイヤー矯正(全顎)

歯並びの改善のために行う矯正治療ですが、現在ワイヤー矯正、マウスピース矯正、部分矯正、裏側矯正など様々な種類が存在します。 しかし、どの治療方法でも理想的に治るわけではなく、患者様の歯並びによって、動かしたい歯によってそれぞれ適した治療方法があります。 マウスピース矯正が得意とする歯の動かし方やワイヤー矯正が得意とするもの。 矯正前の検査と診断によってどれが一番適切な治療方法か見極めていくことが大切です。   今回は歯並びの相談で来院された患者様のケースです。 上下とも歯並びのがたつきが大きく、見た目の問題だけではなく歯磨きも難しいため、虫歯や歯周病のリスクも高い歯並びになっています。 矯正相談を行い希望されたため検査に移行しました。 検査の結果、歯を並べるスペースが少なく口元の改善も考えると抜歯してワイヤー矯正で治すのが1番適切と考えました。 マルチブラケット装置と呼ばれる歯の表面に装置を固定し、そこにワイヤーを通して力をかけることで歯が動くものを使用します。   その旨を説明し、同意を得たため治療を開始していきます。 まず奥歯に装置を入れるため、ゴムを装着し歯を動かします。 この状態で印象(型取り)を行い、装置を作製します。 装置が入るのと同じタイミングで抜歯を行い、矯正用のゴムで前歯を後ろに引いていきます。 ゴムを交換し、八重歯の位置を改善していきます。 治療を継続していくと少しずつ並んできているのが分かると思います。 治療終了時の写真です。 とても綺麗な歯並びになっていると思います。 歯ブラシも当てやすくなり予防効果としてもとても良い結果になりました。   治療前後で比較します。 矯正治療は期間と金額がかかるのと抜歯が必要な場合など、治療に踏み切るか迷う方が多いと思います。 ケースによっては抜歯など大掛かりな治療をしなくても治る場合もありますし、治療後に得られる結果を考えるととても良い治療だと考えます。 アズ歯科桶川院には矯正専門医が2名在籍し、口腔外科専門医、歯科医師、歯科衛生士と連携し総合的な治療をおこなっております。 お気軽にご相談ください。 治療期間 2年 治療費  ¥990,000 + tax 治療のリスク 治療後に歯の後戻りが起きる可能性がある  

2022.08.28

インプラント + 骨造成(GBR)

右上の前歯の治療相談で来院された患者様です。 他院では抜歯し、その後はブリッジでの治療方法をすすめられたそうです。 レントゲン写真で状態を確認します。 右上の前歯の根の周囲にレントゲンで黒い像が確認できます。 下の画像の赤い部分です。 この部分は菌によって骨が弱くなってしまっている状態です。 根の治療で治すには病巣の範囲が広く完治は難しいこと、根管治療で治らなければ根の先を切断する外科処置である歯根端切除術が必要なことを説明しました。 患者様は抜歯になった場合、両隣の歯を削るブリッジに抵抗があり、そこも迷っているとのことでした。 歯根端切除を行うと、根の周囲の骨も一部削除してしまうため将来的にインプラントが難しくなる可能性もあります。 そういったことを含め相談し、抜歯しインプラントで進めていくことになりました。 抜歯後、歯茎と骨の治癒を待ちCT画像で骨の状態を確認します。 抜歯した部分を横から見た断面図です。 計測すると骨の厚みは3.5mm程度です。 インプラントのポジションを決まるため、シュミレーションしていきます。 太さ3mmほどのインプラントで理想的な位置に置いてみると、インプラントの一部が骨から露出してしまうことが予想できます。 その場合将来的にインプラントが骨から脱落してしまう可能性が高くなります。 そのため、インプラントするには骨を増やす処置(骨造成、GBR)が必要です。。 今回は一定の骨の厚みはあるため、インプラントと同時に骨造成を行う計画を立てました。 口腔外科専門医と歯科医師、アシスタントスタッフの5名で行います。 実際の処置中の画像です。 血などが苦手な方は見るの遠慮していただけたらと思います ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ インプラントを理想的なポジションと角度で埋めた状態です。 インプラントが骨に全周埋まっているのが必要なことですが、一部露出しているのが分かると思います。 この部分に骨を追加するため、吸収性の人工の膜を敷きます。 その部分を支えとし、人工骨で足りない部分を埋めていきます。 この後、しっかりと縫合し終了です。 処置後のレントゲン写真です。 インプラントが埋入されています。 実際に骨を足した部分は下の赤い部分です。 通常、骨のボリュームがしっかりある場合は骨とインプラントがしっかり結合するのに、3ヶ月程度待ちます。 その後被せ物の作製に移行しますが、今回は人工骨が自分の骨と馴染んで十分な強度を得るのに8ヶ月程度待つ必要があります。 術前のシミュレーションしていた部分と比較しても予定通りのポジションに埋入することができていると思います。        このように骨が少ないと実際にインプラントができなかったり、理想的な場所に入れることができない場合があります。 しかし、アズ歯科桶川院には口腔外科専門医が2名在籍し、様々な材料と専門的な技術により難しいケースにも対応しております。 お気軽にご相談ください。   治療期間 8ヶ月 治療費  ¥350,000 + tax(インプラント埋入まで) 治療のリスク 処置後腫れる可能性がある    

2022.08.21

ノンクラスプデンチャー

歯を抜いたら入れ歯を作る必要があります。   もう一度噛めるようにするため、 見た目を改善するため、 周りの歯が移動しないようにするため、 など、入れ歯の役割はたくさんあります。   しかし、 「金具が見えてしまうのが嫌だなぁ」 「入れ歯をしていると思われたくない」 というお悩みをお持ちの方は少なくありません。   そんな時に最適なのが、 ノンクラスプデンチャーです。   クラスプとは金具のこと、デンチャーとは入れ歯のことです。 つまり、金具のついていない入れ歯、ということです。   実際の治療を見てみましょう。     歯周病のお悩みをお持ちの患者さんです。   上下の前歯が歯周病でグラグラになってしまっていました。 歯周病の治療をして残せる状態ではなく、 抜歯をしなければ周囲の歯にも悪影響が出てしまうため、やむなく抜歯をすることになりました。     抜歯後の見た目です。 前歯なので、歯がないことが目立ってしまいます。   周囲の歯はグラグラせず、しっかりしている状態なので、 その歯を支えにして入れ歯を作ることになりました。   ただし、金具が見えないような入れ歯にしたいというご希望がありました。 そこでオススメしたのがノンクラスプデンチャーです。     こちらです。 これは入れ歯を装着している状態です。   いかがでしょうか。 当時、前歯が歯周病で飛び出ていた見た目も改善しています。 ピンクの色の部分がバネのようになっており、隣の歯を支えにして使用します。 使い方は通常の入れ歯と同じです。   笑った時の写真です。 パッと見て入れ歯をつけているように見えないのがノンクラスプデンチャーの最大のメリットです。 また、金具よりも隣の歯にピッタリとハマるので、 すき間に食べ物がつまりにくいのも特徴です。   とくに前歯の入れ歯は金具があると光って目立ってしまうのですが、 この治療法を選択することでそのような入れ歯のデメリットを避けることができます。   もちろんインプラントやブリッジといった治療法を選択することも可能でしたが、 今回は患者さんと相談した上でノンクラスプデンチャーを選択することになりました。   インプラントやブリッジに比べ、 ①手術をしたり歯を削ったりする必要がなく、侵襲が少ない ②抜歯後に歯ぐきの治癒を待って型取りするだけなので、治療期間が短い ③金属を使わないブリッジなどに比べて、治療費が安い といったメリットがあります。   ただし、インプラントやブリッジよりも噛む力は劣ります。 また、入れ歯なので歯みがきの時に取り外したりする必要はあります。   それでも、メリットもたくさんある治療法なので、 気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。     治療期間 2ヶ月 治療費  ¥80,000(1箇所あたり、部位や形によって異なります) 治療のリスク 割れる可能性がある  

2022.08.20

再根管治療

左下の根管治療で他院からの紹介で来院された患者様です。 1度治療するも改善せず、抜歯もすすめられたとのことです。 レントゲン写真を撮影させていただき、調べてみると 後ろから3番目にある第一大臼歯の根の周囲に黒い像が確認できます。 より細かく見るためCT撮影も行いました。 根の周囲の骨が大きく吸収し、黒く見えるのがわかると思います。 これは根管治療が不十分であったり、歯自体に亀裂が入ったりすると細菌が根の先から出ていき、周囲の骨を溶かしている状態です。 再根管治療が必要な事、亀裂などがあれば抜歯になる可能性を説明し治療していきます。   根管治療について詳しくはこちら↓ https://www.as-dc.com/treatment/endo.html   マイクロスコープ、ラバーダムを使用していきます。 歯の内部の画像です。 薄橙色に見える部分は以前の治療で詰めてあるゴムの薬です。 この部分に感染源である汚れも含んでいるため全て除去します。 除去後の画像です。 材料を取り切ることで、やっと根の先端に器具を入れることが可能になります。 歯に亀裂などの問題点がないか慎重に確認しながら治療を進めていきます。   治療直後のレントゲン写真です。 根の先端までしっかり薬の詰め直しができました。 完全に骨が治癒してくるには時間がかかるため経過観察し、レントゲンでの確認を行います。 半年後のCT画像です。     治療前と比較します。 根の周囲の黒い部分が白くなってきているのが分かると思います。 骨が再生し硬さが増すため、白く写ってきます。 難易度の高い治療でしたがきれいに治すことができました。 しかし、根管治療を何度も受けている歯は歯の厚みが減っているため、今後割れてしまうリスクがあります。 そうならないよう定期的に噛み合わせの確認やレントゲンで周囲の組織の状態を確認していく必要があります。 他院では抜歯と言われてしまったケースでも対応できる場合があります。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 6ヶ月 治療費  保険診療 治療のリスク 再発する可能性、歯が割れてしまう可能性がある  

2022.08.14

マウスピース矯正(下顎のみ)

下の歯の歯並び相談で来られた患者様です。 前歯にがたつきがあり、歯磨きも難しく気になるとのことです。 初診時の写真です。 下の前歯にあるがたつきは、歯を削って被せることで見た目を治すことはできますが、かなり多くの部分削る必要があるためあまりおすすめはできません。 また、上の歯並びはきれいで特に問題はないため、歯並びを改善するには下顎だけの矯正で対応が出来そうな旨を説明しました。 審美的な点と歯の動かす量から考慮し、今回はマウスピース矯正で対応することになりました。 初めに型取りを行いマウスピースを作製し、歯の表面にマウスピースの力が加わりやすくなるようにアタッチメントと呼ばれる白い装置を取り付けます。 今回はマウスピース15枚で終了する治療計画を立てました。 ここから1週間から10日程度でマウスピースを交換してもらい、適切な力で歯を動かしていきます。 3枚目まで進んだ段階です。 10枚目終了時。 治療終了時です。 歯がきれいに並び、歯磨きも楽になったと大変喜んでいただけました。 治療前後で比較します。 歯のがたつきが多い場合、歯を抜いたり、歯を少し削ったりして周囲の歯との隙間を作らないといけない場合もあります。 今回は歯の動かし方に注意し、自分の歯自体には何もせずに並べることができました。 またマウスピースで実際に歯を動かしたのは5ヶ月ほどで、マスクでの生活のため周りの人に気づかれないうちに終わりました。   ケースによって難しい場合もありますが、短い期間で終わらせることができるのもマウスピース矯正のメリットです。 ワイヤーでもマウスピースでも様々なケースの矯正に対応しております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 5ヶ月 治療費  ¥350,000 治療のリスク 歯が後戻りする可能性がある、適応範囲が限られる  

2022.08.11

歯根端切除術(外科的歯内療法)

根尖性歯周炎という病気はご存知でしょうか。   歯周炎の中でも、根の先から拡がるタイプなので、 通常の歯周炎の治療では治せません。   いわゆる根の治療、神経の治療といわれる治療(根管治療)が必要です。   しかし、 根管治療だけでは治らない場合があるのです。   そんな時に必要な治療が、 歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ) もしくは、 外科的歯内療法(げかてきしないりょうほう) と呼ばれる治療です。     以前、根管治療後に差し歯にした歯が、 また腫れてきて痛いというお悩みの患者さんです。 根元の歯ぐきが赤く腫れているのがわかります。   レントゲン写真です。 根元の骨が炎症により溶けてしまっています。 実は、以前に歯根端切除術を受けたことがあるということで、 根の先端を削った跡が見えます。 今回は、その部分に病気が再発していることがわかりました。     まずは、通常の根管治療を始めます。 差し歯を外して、根管内をキレイにします。   新しい土台を作って、歯の内部の治療は終了です。   根の先端が以前の治療で壊れてしまっているので、 新しい詰め物をピッタリ詰めることができません。   仮歯をつけたところです。 まだ根元の歯ぐきは赤く腫れており、歯周炎は治っていません。   元の根の形が維持されていない場合、 再治療の成功率は40%程度といわれています。   なぜ成功率が低いのかというと、 ・根管の形が不規則である ・根の先端に枝分かれした根管がある ・以前の治療で根管の形がわるくなってしまっている などの理由があります。   もし再治療をしても腫れが治らなければ、 炎症は拡大してしまうため、 やむなく抜歯を勧められる場合もあるかもしれません。   しかし、 歯根端切除術をすることで、 歯を抜かずに治せる場合があるのです。   どんな治療なのでしょうか。     簡単に説明すると、 病巣内の根の先端を切り取る手術です。   この部分に病気が治らない原因があるから手術で取ってしまおうというものです。       実際はこんな感じです。 先ほどまで見ていた患者さんの手術の様子です。 根の先端をとり、そこに薬を詰めています。   病巣内のブヨブヨした感染組織も取り出します。   手術した直後のレントゲン写真です。 根の先端の骨がなくなっているので黒く見えます。   半年後のレントゲン写真です。 根の先端の黒い部分が少しぼやけてきました。 根尖性歯周炎が治ってきているのです。   CTで見た断面です。 治療前は根の周りに黒い病巣が見えますが、   治療後は骨が治ってきて、 すっかり良くなっているのがわかります。   手術後1年たった時のレントゲン写真です。 根の先の黒い病巣がなくなり、根尖性歯周炎が治癒しているのがわかります。   歯ぐきの赤み、腫れもすっかり治りました。 もちろん痛みもありません。   いかがでしたか?   本日は、通常の根管治療では治らない病気に対するアプローチ、 歯根端切除術(外科的歯内療法)についてのお話でした。   「根の治療をしても治らないと言われた」 「抜歯は避けたい、他に方法がないか気になっている」 「前に治療したところがまた腫れてきた」   気になる方はぜひ一度ご相談ください。     治療期間 8ヶ月 治療費  保険治療 治療のリスク 再発する可能性がある、適応範囲が限られる  

2022.08.07

インプラントを使った入れ歯

歯を多く失ってしまった時、入れ歯を利用して歯のない部分を補う必要が出る場合があります。 入れ歯にも残っている歯の本数によって、形や大きさが変わってきます。 もちろん歯が多数残っていて、小さい入れ歯で済む方が違和感などは少なくなります。 下の写真のように左上の奥歯のみ失ってしまった場合は部分入れ歯となりますが、安定を得るため反対側の歯でも固定する場合があります。 この上顎を覆う部分に舌が当たるため、発音しずらい、食べずらいなどの違和感が出ることが多くあります。 もっと多くの歯を失ってしまうと総入れ歯など上顎をほぼ覆う必要が出てきます。 長く使っていけば慣れるケースもありますが、違和感がなかなか消えず上手く使用できていない患者様もいらっしゃいます。 今回は入れ歯の違和感で相談にこられた患者様です。 上のレントゲン写真で見るとわかるように、上の歯は写真の左側の歯(口の中では反対のため右側)3本のみ残存しており、下の歯と歯同士での噛み合わせがなくすれ違っている状態です。 噛みづらいことと入れ歯の大きさに違和感があって慣れないとのことでした。 入れ歯を使用しない場合、失ってしまった部分をインプラントで置き換える方法があります。 しかし、インプラントの本数が多いと金額も高額になってしまうため、なかなか難しいと感じる患者様も多いと思います。 そのため今回は金額も抑え、入れ歯の違和感を減らすために少ないインプラントで厚みが薄く、短い形態の入れ歯で対応することをおすすめしました。 インプラント処置後のレントゲン写真です。 実際の口の中の状態です。 右上の自分の歯と左側のインプラントを固定源とし、入れ歯を使用してもらいます。 入れ歯が入った状態です。 上顎を覆う部分が少なくなり、発音の問題や違和感も解消するできました。 また、骨に結合しているインプラントと固定しているため、入れ歯の動きはほとんどなく固いものも何でも食べれると喜んでいただけました。 その後右下の部分にもインプラントを希望されたため、処置を行いました。 処置後のレントゲン写真です。 口の中の写真です。 正面から見たところ。 入れ歯の金具を後ろに持っていくことが可能になり、見た目にもあまり影響がでない設計で作製できました。 インプラントと入れ歯を含んだ複雑なケースですが、処置後も問題なく定期的な健診でチェックさせていただいています。 歯科医師、口腔外科専門医、歯科技工士が連携をとり他の医院では提案されていないような治療方針もご提案できる場合があります。 アズ歯科桶川院へお気軽にご相談ください。 治療期間 8ヶ月 治療費  ¥1,500,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある

2022.08.07

親知らずを使った部分矯正

左下奥歯の治療相談で来院された患者様です。 初診時のレントゲン写真です。 1番奥から2つ目の歯の根の周りが黒くなったいるのがわかりますか? 根の先に病巣があり、CTなどの検査結果から。治療で治すのはかなり難しい状態だとわかりました。 通常、抜歯後の治療方法として 1、インプラント 2、義歯 が挙げられます。 初診時の口の中の写真です。 今回の場合は、親知らずが隣に存在し虫歯もない状況です。 この親知らずを利用する場合 1、親知らずも抜歯し移植する方法 2、親知らずを矯正で動かす方法 があります。 1の特徴は 保険適用でできることです。 しかし、移植は成功しない可能性もあります。 また、移植後に神経の治療が必要になります。 一般的には移植した歯の生存率は平均して5−10年ほどと言われています。 2の特徴は 矯正治療で移動して使用するため、神経をとる必要もないですし 成功する確率が高くなります。 しかし、保険適用外のため金額がかかります。 患者様と治療方法を相談し、今回は矯正治療で進めていくことになりました。 まず奥歯を抜歯し、親知らずを引っ張るための準備をしていきます。   歯を引っ張る際、周りの歯が力で負けてしまうと他の部分の歯並びが変わってしまう可能性があります。 そのため、周囲の歯を固定し、力負けしないように装置をつけます。 矯正のゴムで歯を引っ張っていきます。   ある程度歯が動いてきたら、さらに強い力を加えるため、 矯正のネジ(矯正用インプラント)を使用します。 骨の中にネジを固定し、それを固定源に歯に矯正力を加えます。   内側から見た状態です。 動きに合わせてゴムの力を変えて、歯を引っ張っていきます。 段々と動いてきました。   実は今回、上の歯も一緒に矯正を行っています。 奥歯に大きな銀歯が入っており、親知らずが健康な状態のため それの交換をし、虫歯のリスクなどを減らすためにすすめました。 治療前の状態 抜歯後の状態   上下の矯正後の写真です。   治療前後で比較します。 上顎     治療前                治療後 下顎     治療前                治療後 治療前             治療後   保険診療に比べ、金額がかかるデメリットはありますが 噛み合わせも歯並びも綺麗に治るため、定期検診でチェックしていけば 長期的に維持することが可能になります。 他院では勧められない難易度の高い治療も様々な分野の専門医が在籍するため治療が可能になります。 保険内外で対応できる複数の治療方法を提案いたします。 アズ歯科桶川院へお気軽にご相談ください。 治療期間 1年6ヶ月 治療費  ¥300,000 + tax 治療のリスク 動かした歯が後戻りする可能性がある。  

2022.07.30

意図的再植術(歯の再植)

「歯の根元の病巣が大きくて、根管治療では治せない」 と言われたことはありませんか?   根管治療で治せない場合、 ①歯根端切除術をする ②抜歯をして、他の歯を移植する ③抜歯をして、義歯を使う など、治療にはいろいろな選択肢があることはご存知でしょうか。   今日は、以上のどれにも当てはまらない別の選択肢をご紹介します。   その名は、   「意図的再植術(いとてきさいしょくじゅつ)」です。   簡単に説明すると、 一度抜歯をして、病巣をとったらまた同じ場所に植える、という方法です。   歯を残すために抜歯をする、 ということなのですが、   イメージしづらいですよね。   実際に治療した例を見てみましょう。   レントゲン写真です。 真ん中あたり、黒くなった丸い部分が病巣です。 炎症により広範囲に骨が溶けています。   別の角度から見たレントゲン写真です。 歯の根の周りに大きな病巣があります。 まずは根管治療をして、 炎症が落ち着いてくるか確認してみます。   根管治療後の写真です。 治療により歯の中はきれいになったのですが、 歯ぐきに炎症が残っています。 これでは骨の中の病巣も治っていません。   病巣が大きいため、歯の外側が汚染している可能性があります。 つまり、根管の中を治療しても治らないのです。 そうなると、たいていは「抜歯をしましょう」と言われます。   ただし、条件によっては抜歯をせずに歯を残すことができるかもしれません。   今回は、病巣の大きさから「意図的再植術」という治療法を選択しました。   まず、一度抜歯をします。   見えるでしょうか。 矢印の先の部分に注目してください。   歯の根の先に歯石のようなものが付いています。 これが根の外側に付着している汚染物質です。 また、先端のあたりは根管が枝分かれしている場合が多く、そこも根管治療で治らなかった原因であることが考えられます。 そこで、根の先端を切除して、汚染している部分をすべて取り除きます。   根の先端を切除して、   先端側から根管をきれいにしたら、   専用のセメントで根管を封鎖します。 これにより、再び根の中から周りに汚染物質が出ないようにするのです。   ちなみに、 根の周りの病巣には何が詰まっているのでしょうか。   じつは、 こんなものが骨の中に溜まっているのです。 細菌を含んだブヨブヨした組織です。 これをすべて取り除いたら、歯を元の位置に戻します。       はじめのうちはグラグラしないように、 縫ったり、隣の歯と接着して、固定しておきます。   手術をした当日のレントゲン写真です。 根の周りには骨がないので黒く見えます。   この後、抜いた歯と骨が再びくっついて、病巣が治っていけば治療は成功です。       3ヶ月後の写真です。 歯はグラグラせず、しっかり骨とくっついています。   歯ぐきの腫れも治りました。 もちろん痛みもありません。   レントゲン写真です。 当時、病巣があった部分に徐々に骨ができてきているのがわかります。       治療の前後を比較してみましょう。           いかがでしょうか。 病巣が治ってきていますよね。   この後、 仮歯をかぶせて食事をとってみて問題がなさそうであれば、 かぶせ物をして治療終了です。     引き続き慎重に経過をみていく必要はありますが、 まずは歯を抜かずに病巣を治すことができました。   ただし、 この治療法は様々な条件をクリアしている場合にのみ適用できるものであり、 すべての歯にできるわけではありません。 また、 治療後は根が短くなり、 再植すると骨と癒着しやすいこともあって、 他の歯より寿命が短いことが多く、 歯の延命ができるかもしれないというくらいのイメージで考えておいてください。   それでも、 「抜歯するしかないと言われたけど他に残す方法はないだろうか」 お悩みの方、気になる方は多いと思います。   もしかしたらまだ残せる方法があるかもしれません。 一緒に考えましょう。 アズ歯科桶川院へぜひ一度ご相談ください。   治療期間 4ヶ月 治療費  ¥150,000 + tax 治療のリスク 治療後に抜歯が必要になる可能性がある      

2022.07.24

マウスピース矯正

歯並びの相談で来院された患者様です。 上下前歯のがたつきが気になるとの事です。 治療前の写真です。 ・前歯にずれはあるが噛み合わせ自体は気になっていない ・あまり目立たない装置を希望 ・治療費、期間とも少なめが良い 上記の希望がありました。 奥歯までしっかり動かし、噛み合わせまで100点を目指す治療であれば、全体のワイヤー矯正やマウスピース矯正をおすすめしますが、 今回は前歯中心の治療を希望されたため、部分的なマウスピース矯正であるインビザラインGOですすめていくことになりました。 『インビザラインGO』の特徴として、 ・奥歯2本は動かせない →噛み合わせを大きく変わりづらい ・マウスピースが20枚まで →動かせる量に限界がある ・全体矯正に比べ期間、金額を抑えることができる などが挙げられます。 そのため、ケースが限られる場合があります。 検査の結果、今回は適応内であったためマウスピースの作製を行い治療に入ります。   まずはじめに歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白い装置を取り付けます。 これにマウスピースが引っかかり適切な力が歯に加わるようになります。 ここにマウスピースを装着します。 1日の使用時間は最低20時間〜22時間必要で、1枚ごとの期間は1週間〜10日使用していただきます。 マウスピース交換の都度確認した方が安心ではあるので、通院可能な方には10日程度の頻度でお願いしています。 難しい方には数枚お渡しし、ご自身でマウスピースの交換を定期的におこなっていただきます。   予定しているマウスピースの半分程度が終了した段階の写真です。 綺麗に並んできてはいますが、前歯にまだ少し段差が残っています。 最初のうちは少し話しづらかったり、取り外しに時間がかかってしまう場合もありますが、慣れてくるとほぼ違和感なく使用できているとのことでした。 経過は順調だったためこのまま継続していただきました。   治療終了時の写真です。 今回はマウスピース16枚で終了しました。 上下の前歯の歯並びも改善し大変喜んでいただけました。 奥歯の歯並びは変えていないため、噛み合わせの変化による違和感もありません。 この後、表面のアタッチメントを除去し、歯並びが後戻りしないように固定用のマウスピースを作製し、一定期間使用してもらいます。   治療前後で比較します。 奥歯までしっかり動かして噛み合わせまで整え、100点の歯並びを目指す矯正治療と、気になる部分のみを行う部分矯正があります。 それぞれのメリット、デメリットが存在し治療方法、期間、金額も異なります。 アズ歯科桶川院では、矯正担当医、専門医が複数在籍し様々なケースに対応しています。 それぞれの患者様に合った治療計画を立て、治療にあたっております。 お気軽にご相談ください。 治療期間 6ヶ月 治療費  ¥460,000 + tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする場合がある。  

2022.07.19