骨がない時のインプラント治療
治療相談で来院された患者様です。 右上の奥歯はぐらぐらしているのを放っておいたら自然と抜けてしまったとのことです。 初診時のレントゲンです。 右上の後ろから2つ目の歯がないことが分かると思います。 治療方法として ①入れ歯 ②ブリッジ ③インプラント が挙げられます。 今回の患者様は初めからインプラントに興味があるが他の医院では骨がないためインプラントは難しいと断られてしまったそうです。 実際にC T画像で骨の厚みを調べます。 下の画像は右上の歯がない部分の断面図です。 赤丸の部分が上顎の骨です。 上顎の上には上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる鼻とつながる空洞が存在しています。 そのため、下の顎と比べ骨が薄い場合が多いです。 実際に今回のケースでは1mm程度しか骨がない状態でした。 歯科医師にもよりますが、インプラントするには6mm程度の骨は必要だと考えます。 そのため、確かに骨が足りずこのままではインプラントができません。 この場合、上顎洞の部分に骨を足し、インプラントに必要な骨の厚みを作る処置を行えば インプラントが可能になります。 『サイナスリフト』と呼ばれる処置で難易度も高く、鼻の領域との境界のため専門的な知識が必要になります。 今回はこの処置と併用してインプラントのオペを行いました。 処置後の画像です。 インプラントの周囲に白い像が見えると思います。 これが人工の骨を追加した部分です。 この後、半年程度かけて自分の骨に置換していくのを待ちます。 今回はインプラントの埋入とサイナスリフトを同時に行いましたが、骨の硬さと厚みによっては別日で行う場合もあります。 処置前後での比較です。 このように骨がない部分でも専門的な技術と材料を用いれば、インプラントを行うことが可能な場合があります。 アズ歯科桶川院では口腔外科専門医が2名在籍して診療にあたっております。 他院では断られてしまったような難しいケースでも処置可能な場合があります。 お気軽にご相談ください。 治療期間 7ヶ月 治療費 ¥400,000 + 被せ物の費用 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある
2022.06.30