症例集

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

矯正は大人になってからでも遅くはない

矯正相談で来院される方は以前に比べ大人の方も増えてきています。 矯正は子供の頃から始めるイメージが強いかもしれませんが、大人になってからも矯正は可能です。 矯正治療は 子供の頃(乳歯の段階)から始める矯正治療:1期治療 大人になってから(全て永久歯)から始める矯正治療:2期治療 に分かれます。   1期治療の特徴 歯並び、骨格がまだ完成していない段階からの治療のため、顎の骨の成長が良い方向に進むよう促し、できるだけ矯正のための抜歯が必要にならないようにするための治療です。 歯磨きが難しい年齢で、固定式の装置だと虫歯のリスクがより上がってしまうため、当院では基本的に取り外し可能な装置を使用します。 上下の前歯と6歳臼歯が生えてくる小学校低学年ごろからスタートすることが多いです。 全て永久歯に生え変わり成長がある程度落ち着いてくる、中学生ごろまでを1期治療にあてます。 治療期間が長くなり、装置の使用は自宅のため、ご家族の協力が必要になる部分がデメリットになります。   2期治療の特徴 いわゆる成人矯正にあたります。 骨格が完成しているため、顎の成長は見込めず、現状の骨格の中で歯を並べていく必要があります。 そのため、がたつきの多い歯並びであれば抜歯をしてスペースを作った上で歯を並べていく必要があります。 また、それでも不十分なケースであれば、矯正用のインプラントなど補助的な装置も必要になる場合があり、装置が取り外せないため、虫歯や歯周病のリスクが上がり定期的なクリーニングが必要になります。 しかし、1期治療に比べると治療期間が短くできるメリットがあります。   それぞれのメリット、デメリットがあるためケースに合わせてどちらが適切か判断し、相談の上、治療にあたっていきます。   今回のケース 矯正相談で来院された40代の女性の方です。 上下の前歯のがたつきが特に気になる、八重歯を治したいとのことでした。 口腔内をチェックした段階で、 歯を並べるためにはスペースが足りず、抜歯が必要になることが予想されました。 今回は2期治療、成人矯正治療にあたります。 抜歯に関しては抵抗がないとのこと。また、治療期間がかかること、保険外治療であることに同意を得たため、矯正検査を行いました。 検査の結果、上下4本の歯を抜歯すること、上の前歯を後ろに引く際の固定源として矯正用のインプラントを使用する必要がありました。 内容を説明し、同意を得て、治療に移行します。   矯正用インプラントを上顎に処置し、下に装置をつけるところから始まります。 装置装着後、歯の動く痛み、口内炎や話しずらさなどは出ますが、次第に慣れていく方がほとんどです。 月に1度、装置を交換、調節しながら矯正治療を進めて行きます。   矯正治療の後半、仕上げに近づいている段階です。 この後、まだ残っている歯を抜いたスペースを閉じていきます。   矯正治療が終わりました。 前歯のがたつきもなくなり、八重歯もきれいに解消されました。 噛み合わせも安定しています。 歯並びが良くなったことで、歯磨きもしやすくなり、今後の虫歯予防、歯周病予防にもつながります。 矯正治療には年齢やケースによって段階があります。 型にはまった治療方法ではなく、患者さんそれぞれに合わせたオーダーメイドの治療が必要になります。 今回はワイヤー矯正のケースでしたが、マウスピースでできるケースもあります。 また、抜歯をせずに治せる場合もあります。 その治療方法を決めるには正確な検査と診断が大切です。 アズ歯科桶川院では矯正専門医が3名治療にあたり、その他の歯科医師も矯正治療対応が可能です。 外科専門医と連携した難易度の高いケースも行っております。 お気軽にご相談ください。 治療期間 2年3ヶ月 治療費 ¥1,000,000  +  tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする可能性がある  

2024.09.03

歯が折れてしまうとは?

「前の歯医者さんで根管治療を続けているけど、なかなかよくならなくて」 というお悩みで来院されました。   奥歯にセメントが詰まっています。   レントゲンを撮って見てみましょう   矢印のところに注目してください。 根管治療をしている歯の根の先っちょのところが黒くなっていますね。   病巣です。 根管内の感染源が骨の中まで広がり、炎症を起こしているのです。   病巣の範囲を詳しく調べるために歯科用コーンビームCT検査をしました。 骨の中に透過像と呼ばれる黒い影を確認できます。   別の角度から見ています。 じつはこの時点で、炎症が骨の中の下歯槽管と呼ばれる神経や血管が入った大事な部分のすぐ近くまでおよんでいることがわかりました。 ここまで炎症が波及すると、最悪の場合、唇にしびれや痛みが出てくることもあるのです。   炎症を治すために、当院で根管治療を開始します。   白いセメントをとってみました。   のぞいてみると、中に感染源と思われるブヨブヨしたものが見えます。 これらをすべて取り除き洗浄したのち、代わりにキレイな詰め物で根管と呼ばれるこの穴を塞ぎます。   根管充填後のレントゲン写真です。 白く見える部分が当院で詰めたセメントです。   この時点ではまだ根の先っちょの黒い透過像、すなわち炎症により溶けてしまった骨はできてきてません。 ここから数ヶ月待ち、炎症が治ってくるか経過を見てみます。     半年後の歯科用コーンビームCT検査の写真です いかがでしょうか。 根の先っちょの黒い影が消えました。 炎症が治り、再び骨が回復したのです。   術前術後で見比べてみましょう。   術前 術後   根の先っちょの炎症、根尖病巣はすっかり良くなりました。   これで一安心かと思われましたが、、、     矢印のところを見てください。   新たに別の部位に炎症と思われる骨の吸収を認めました。     噛み合わせを見ています。 矢印の部分です。 根管治療後の歯は失活歯(しっかつし)といって歯髄がないため歯が脆くなります。 噛む力で歯が折れてしまい亀裂(クラック)が入ると、先ほどのようなレントゲンの炎症像がひろがるのです。   残念ながらこうなると炎症をおさえることはできず、骨がどんどん吸収していくので、歯周組織(歯ぐきや骨)を守るために治療として抜歯が必要になります。     抜歯後の歯を見ています。 赤く見えるのは歯根膜といって歯根と骨をつなぐ大事な組織です。 これが右側にはないことがわかります。   抜歯した穴を見ています。 骨が見えていますが、一部は溶けてブヨブヨした炎症組織になっています。 これがレントゲンで黒く見えていた部分です。 歯が原因で炎症が起きていたので、抜歯をすれば自然に治ります。   あらためて抜いた歯を確認してみましょう。   先ほどお話しした歯根膜がなくなっている部分をよく見てみると、 この中央のあたりから、   こちら側までのびて、   ここまで亀裂が入っていることがわかりました。   このように折れているところに炎症が起きることで、 歯根膜がなくなり、骨が溶けていくのです。   いわゆる歯周病が進んでしまい、この歯の周りの歯ぐきが腫れてきて、 噛むと痛みがあったり、次第に歯がグラグラしてくるようになります。   炎症がひろがれば隣の歯に影響がでてくることもあります。   この亀裂に気づかずに歯周病が進行することは避けたいものです。 そのためには、定期的な検診、そして必要があればCTなどの精密な検査、診断が必要です。   気になる方は一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 8ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯根が破折する可能性がある  

2024.08.25

歯がかけた原因は?

歯が欠けたことを主訴に来院される方は多くいらっしゃいます。 歯が欠ける理由として、歯のすり減りや亀裂が入る事により表面の一部が欠けてくる場合と、虫歯ができた事で表面が弱くなり欠けてくる場合があります。 虫歯は必ずしも痛みを伴うわけではないので、欠けているだけと思って来院され、虫歯と伝えると驚く方もいらっしゃいます。   今回のケースです。 歯が欠けて、食べ物が詰まることを相談したいと来院されました。 症状は全くなく、詰まることが気になる程度。 歯科医院への通院は数年ぶりとのことです。 実際に口の中を確認してみると、歯と歯の間に小さな穴が空いています。 虫歯の大きさを確認するためにレントゲンの撮影をさせていただきました。 赤い丸の部分が今回の欠けている箇所です。 レントゲンで黒くなっているのがわかるかと思います。 レントゲンでは歯などの硬い部分は白く見え、欠けたり虫歯などで穴ができている部分は黒く見えます。 実際に口の中で見る大きさより、レントゲン上での黒い部分は大きく見え、中で虫歯が広がっている可能性が考えられます。 治療の必要性を説明し、同意をいただきました。   治療を開始します。 表層を除去し、虫歯を染色液で染め出します。 そして、健康な部分を触らないように虫歯の箇所のみ最低限除去していきます。   虫歯が全部取り切れた状態です。   歯の内部に点状に赤く見える箇所は、神経の一部が露出している状態です。 虫歯が神経の表層まで到達していました。 神経まで虫歯の侵入を認める場合は神経を除去する、根管治療が必要になります。 しかし、今回は元々症状がなかったのと、神経の露出量も少なかったので保存を試みる事にしました。   神経の部分を保護する薬剤を使用します。   ここに医療用の樹脂を使用し、本来の歯の形に出来るだけ近くなるように修復します。   これで治療は終了です。 今回神経を保存する事にしましたが、虫歯の菌が多く侵入していれば今後強い症状が出て、神経を取る必要が出てくるかもしれません。 神経を取る根管治療はとても難しく、丁寧な治療をおこなっても上手くいかない場合もあります。 また、神経をとった歯は脆くなり、割れてしまう可能性も増えます。 そのため、できる限り神経の保存を試みるべきだと考えます。   今回歯が欠けたことが歯科医院への来院のきっかけになりましたが、欠けたり症状がない状態でも虫歯が進行している場合があります。 虫歯が進んでからの治療は回数や費用が多くかかる場合があります。 出来るだけ、虫歯を作らないよう、できてしまっても早めの対処ができるように定期的な検診をおすすめしています。   桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。 治療期間 1日 治療費 保険診療 治療のリスク 詰めた部分が欠けてしまう可能性がある  

2024.07.29

銀歯が気になりませんか?

今回のケースは当院でホワイトニングを行なった患者さんからの相談です。 とても綺麗な色で口元が明るい印象があります。 自宅で行うホームホワイトニングと医院で行うオフィスホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングを選択していただきました。 ホワイトニング自体とても満足していただき、処置後も定期的にホワイトニングを行い色を維持されています。   そして、色が白くなったことで奥歯の銀歯が気になるとのことです。 実際に見てみると、かなり昔に治療した銀歯が奥に残っています。 笑ったり、口を開けたりすると見えるのがどんどん気になってきたため、白くしたいと相談に来院されました。 また、銀歯自体がかなり古く、中で虫歯になってないか心配とのことです。 審美的な改善にもなりますが、銀歯の劣化による虫歯の可能性もあったため、やり直しの治療を行うことになりました。   銀歯の金属を白く治す場合、治療方法はいくつかあります。 1、保険診療 ①銀歯が大きい場合 被せてある歯の形を再現するため、型取りを行いハイブリッドレジンと呼ばれるプラスチックに近い材質で修復します。 メリット:金額が安価(¥3,000-5,000程度)。 形を綺麗に作ることができる。 デメリット:欠けてしまう可能性がある。 材料の厚みをとるため、多めに歯を削る必要がある。 型取りをするため、最低2回の来院が必要になる。     ②銀歯が小さい場合 銀歯を外し、口の中で直接レジンと呼ばれる材料で埋めていきます。 メリット:金額が安価(¥1,000程度)。 型取り不要のため、1回の治療で終わる。 デミリット:欠けてしまう可能性がある。 形の再現が難しく、噛み合わせが不十分になってしまう可能性がある。   2、保険外診療 銀歯を外し、セラミックを用いて形の修復を行います。 メリット:保険外専用の型取り剤を使用するため、精度が上がる。 審美的である。 セラミックは汚れがつきにくいため、虫歯のリスクが減る。 デメリット:金額がかかる。 型取りが必要なため最低2回の来院が必要になる。   以上のことを説明し、材質を検討してもらいました。 今回は銀歯の大きさから判断して保険内のレジンでの修復とセラミックを用いた修復で対応することになりました。 処置後の写真です。 金属がなくなり、とても若々しい印象の口腔内になりました。   前後で比較します。 場所によって保険の診療で対応したため、金額もあまり大きくならずとても満足していただけました。 ただ、銀歯を白くするとなっても材質や治療方法にも種類があります。 単純にセラミックだからといって、どの歯にも最適なわけではありません。 そのため、せっかく綺麗にしたのに割れてしまったり、取れてしまったりなどの理由でやり直しにならないよう、メリット、デメリット、リスクをしっかり説明してくれる医院での治療をお勧めします。   今回のケースとても若く見えますが、実は60代の患者さんです。 日頃から歯の手入れをしっかり行い、口の中に対しての意識も高く、とても良い口腔内環境を維持されています。 ぜひ多くの方にこういった口腔内環境を目指してもらいたいと思います。   桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。 治療期間 1ヶ月 治療費 ¥55,000 + tax   保険診療 治療のリスク 詰めたものが欠ける可能性がある  

2024.07.09

矯正、ブリッジ、インプラント、どれを選択しますか?

歯がない部分を治療する場合、一般的にはブリッジやインプラント、入れ歯などを検討することがほとんどだと思います。 歯科医院によってはその説明しかしていない可能性があります。 しかし、ケースによっては矯正を選択できる場合もあります。   また、矯正治療にはマウスピース矯正とワイヤー矯正があります。 現在、審美的な面からマウスピース矯正を希望する患者さんが多くいらっしゃいます。 食事や歯磨きの時は取り外すこともでき、装置をつけていても透明で目立たないため、生活への支障は少ない利点があります。 しかし、どんなケースでも適用できるわけではなく、しっかりと矯正検査による分析を行い、マウスピース矯正が適用できるか見分ける必要があります。 歯並び、噛み合わせ、歯がない部分の治療など複数本の治療になる場合、矯正、インプラント、ブリッジなど選択肢が増えてくるので、どれが適切な治療方法か慎重に相談していきます。   今回のケースです。 矯正の相談で来院されました。 上の歯並びのがたつきと、下の歯のない部分をどうしたら良いか相談したいとのことでした。 初診時の口腔内写真です。   上は顎の大きさに対して歯が収まりきっておらず、汚れが溜まりやすい状態になっています。 また、下は以前に歯を抜歯してからそのまま放置されていたため、後ろの歯が手前に倒れてしまい、スペースが少なくなっています。 上の歯並びを治すには矯正治療が必要になってきます。 下に関しては、歯がない部分の治療方法として、一般的にはブリッジ、インプラント、入れ歯が選択する候補になります。 しかし、今回はスペースが狭いため、このままの状態で治療をすすめるなら、入れ歯、インプラントを作ることは難しいと考えました。 また、上の歯並びの改善のため矯正治療を検討しており、下の歯がないスペースも同時に矯正治療によって改善するプランを提案しました。   同意を得たため、矯正検査を行い、分析、診断を経て治療に入りました。 上顎は抜歯を行い、そのスペースを利用して歯を並べる必要があり、奥歯を固定源にするため、下のような装置を作成し、装着します。   治療後半の口腔内写真です。 上下共に装置が入っていると、普段の歯磨きがとても難しく、虫歯や歯周病のリスクが上がるため、定期的に歯科医院でのクリーニングと歯磨き指導を行なっています。   矯正治療が終了しました。 とても綺麗な歯並びになり、下の空いていたスペースも歯の移動によって閉じることができ、良い噛み合わせを獲得できました。 これにより、虫歯や歯周病のリスクも減らすことができると思います。 今後は前歯の差し歯の色が気になるとのことなので、全体の歯のホワイトニング後、きれいな色調のセラミックで修復する予定です。   今回のように歯を抜いたまま放置してあり、歯並びが崩れているケースはよくあります。 その治療として、ブリッジなどの被せ物で治す場合もありますが、矯正専門医と連携することで審美的にも改善でき、また削らないことで歯へのダメージを減らす治療方法を選択できる場合もあります。 現在矯正医が3名在籍し、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、外科治療を含んだ矯正など幅広いケースに対応しております。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 2.5年 治療費 ¥1,000,000 + tax 治療のリスク 矯正後に歯の後戻りが起こる可能性がある  

2024.06.26

埋まってる歯も矯正できるの?

歯並びや咬み合わせの相談のため来院される方は最近増えてきています。 それだけ、口の中を意識する人が増えているのだと感じます。 また、子供の乳歯がなかなか抜けない。 大人の歯が生えてこないが大丈夫かと心配されている保護者の方もよくいらっしゃいます。   今回は歯並びと乳歯が抜けないことを主訴に来院されたケースをご紹介します。 初診時の写真です。 向かって右側の左上の犬歯が八重歯のようになっています。 また向かって左側の右下の歯が乳歯のままで残っています。 他の歯は全て大人の歯に変わっている状態です。 年齢的に生え変わっていなくても問題ない場合は経過をみることもありますが、今回は周囲の歯に比べ、明らかに生え変わりが遅いためレントゲンにて確認することになりました。 レントゲン写真です。 下に大人の歯が埋まっているのが確認できます。 また、この歯は根の先まで形が完成しているように見えます。 根の形が完成すると歯が生えてくる力は弱くなるため、このまま骨の中に埋まったままになってしまう可能性が高いと考えられます。 患者さん、保護者の方に説明し、矯正治療にて歯並びの改善と埋まっている歯を引っ張り出す計画を立てました。 同意を得たため、矯正治療に移行します。   まず乳歯を抜歯し、永久歯を引くための固定の装置を型取りし作製します。   ここから血を含んだ画像が出ます。 問題ない方のみご覧ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 歯茎に切開を加え、中の骨を露出させます。 この骨の内部に歯が隠れているため、CT画像で確認しながら慎重に骨を削除し、歯を露出させます。 出てきた歯に矯正の装置を取り付け、ワイヤーで固定の装置と繋ぎます。 糸で縫い、処置は終了です。 この状態から、ワイヤーに少しづつ力を加え歯を引いていきます。   歯が出てきたところで、上下の他の歯にも矯正装置をつけ、全体的に歯並びの改善を目指します。   全体矯正が終了しました。 治療後の写真です。   治療前後で比較します。 八重歯も治り、埋まっていた永久歯も周囲の歯と同じように綺麗な位置に並びました。 本来なら生えてこなかった歯が健全な歯として機能し、見た目の改善もできたため大変喜んで頂けました。   他の患者さんでも、永久歯が埋まったままで大人になり、歯が1本少ないといった方を見かけます。 その場合、その部分を補うためにブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療が必要になる可能性があります。 また、今回のように下に永久歯が埋まっている場合はインプラント自体が難しいケースもあります。 矯正は治療期間、金額はかかりますが、できるだけ自分の歯を守ることができる選択肢だと考えています。 アズ歯科桶川院は矯正専門医3名が在籍しており、口腔外科専門医、理学療法士、口育士、歯科医師、歯科衛生士など多職種で連携し、矯正治療にあたっています。 小児矯正、マウスピース矯正、複雑な矯正などほとんどのケースに対応できます。 他の医院では難しいと言われた矯正治療も対応できる場合があります。 桶川市内の歯科医院で、矯正をお考えの方はアズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 3年 治療費 ¥1,000,000 + tax 治療のリスク 矯正後に歯の後戻りが起こる可能性がある    

2024.05.30

歯ぎしりで骨の形が変わる?

歯や歯の周りの組織がどうなっているか知っていますか? 歯は周囲を骨に支えられて立っていることを意外と知らない方もいらしゃいます。 歯の周りに磨き残しなどの汚れが残っていると、歯茎の隙間(歯周ポケット)から内部に菌の侵入が発生し、歯茎が腫れてしまいます。 それが続くことによって周囲の骨が溶けてしまう事があります。 歯を支えている骨が溶けることによって、歯がグラグラし最終的に抜けてしまうのが歯周病です。   それとは逆に骨が盛り上がってくるケースがあります。 下の写真を見てください。 歯の内側がボコボコ膨らんでいるのが分かると思います。 これは歯を支えている骨が盛り上がってきている状態です。 こうなる理由として 1、噛む力が強い 2、歯ぎしり、食いしばり などが挙げられます。 慢性的に強い力が歯を通じて骨に伝わっていると骨が過剰に成長してきます。 こう聞くと、歯を支える骨が増えるから良いことじゃないかと考える方もいるかもしれません。 実際には歯周病に対して直接抵抗してくれる部分の骨とは離れている場合も多いため、必ずしも良いことにはなりません。 逆にそれだけ負荷がかかっている可能性があるため、歯が欠けてしまったり、銀歯などの被せ物が取れてしまったり、別の問題が発生する可能性もあります。   今回のケースでは患者さんがこの部分の骨が食べ物や歯ブラシが当たって痛いとのことで、切除を希望していました。 余分にできてしまった骨なので、切除することに大きく問題はありません。 口腔外科専門医にて慎重に処置を行います。   処置後の写真です。 処置前 内側の骨の盛り上がりがなくなり、すっきりとしました。 食事もしやすくなったと大変喜んでいただけました。   歯ぎしりなどの生活習慣が残っていれば、長い目で見ると、またこの骨が盛り上がってきてしまう可能性があります。 それを防ぐためには歯ぎしりを減らすために、顎周囲の筋肉の働きを落ち着かせるボトックスや、歯ぎしりしてしまっても歯や顎への負荷が減るようにマウスピースの使用が推奨されます。 マウスピースに関しては歯型の記録をとり作製するだけなので、1、2週間程度で作製可能です。 また、保険適用のため窓口負担は3000円程度です。 歯ぎしりや食いしばりは自覚がなくてもしている方が多くいます。 それによる負荷がある場合、口の中に何かしらのサインが出ている場合があります。 歯科医院で定期的に健診を受け、問題が出る前に対処してもらうことをお勧めします。 桶川市内で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。 治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 歯ぎしりなどによって再度骨が盛り上がってくる可能性がある  

2024.05.22

お子さんの噛み合わせや歯並びは問題ないですか?

虫歯予防などでお子さんの健診に来院される方は年々増えてきています。 汚れがちゃんと取れているか、虫歯になっていないか気にされている保護者の方は多くいらっしゃいます。 しかし、意外と噛み合わせや歯並びに関してあまり意識して子供の口の中を確認していない方もいます。   今回の患者さんも虫歯がないか見てほしいと来院されました。 初診時の口の中の写真です。 虫歯もなく歯磨きの状態もよく、歯茎も健康な状態でした。 しかし、歯並びはきれいですが、噛み合わせに少し問題がありました。 こちらで顎を誘導し噛み合わせを確認してみると、上下の前歯が先端で当たり、下顎が前方に誘導するされています。 この状態の噛み合わせが続くと下顎が前方に成長し、完全な反対咬合になってしまう可能性があります。 歯の位置、角度の問題であれば矯正で歯を動かせば改善しますが、上下の顎の位置関係や大きさの問題になると治療期間が長くなる可能性や程度によっては成長が止まってから顎の骨の手術が必要になる場合があります。 そのため早いうちからこの噛み合わせを改善するために矯正を始める必要があります。(矯正治療を始める年齢はケースによって異なります)   矯正医と相談の時間をとり、矯正を開始することで同意していただきました。 今回はマウスピース型の矯正装置を使用します。 また、歯並び、顎の位置、大きさなどは口周りの筋肉や舌などの影響を大きく受けます。 当院では理学療法士、口育士、管理栄養士など歯科医師、歯科衛生士以外の職種も多く在籍しているため、連携をとり患者さんの治療にあたります。 小児の患者さんであれば、遊びながらのトレーニングで自然と口周りの筋肉を鍛え、顎の位置にも関係する姿勢の改善も目指します。   治療後のお口の中です。 前歯の位置は改善し、きれいな噛み合わせ、歯並びになっています。 今後大人の歯に移行していくため、歯の大きさによっては歯並びが崩れてしまう可能性はありますが、口周囲の筋肉や舌の動きが正常になっていることによって防げる部分も多くあります。 このように、当院では様々な職種が連携し診療にあたっています。 ただ歯を診るだけではなく、周囲の環境や姿勢など診るべき部分は多くあります。 様々なサポートが可能ですので、お口のこと以外でもアズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 6ヶ月 治療費 ¥200,000 + tax 治療のリスク 成長によって歯並びが崩れてしまう可能性がある  

2024.04.26

前歯の隙間気になりませんか?

前歯に隙間があり気になると、相談で来院された患者さんです。 隙間ができるケースはいくつかあります。 ①大人の歯が生えてきた頃からずっと隙間がある場合 ②噛み合わせが不安定で上の前歯が押されることにより、だんだん前歯に隙間ができる場合 ③以前受けた前歯の治療が不十分だったり、かけてしまうことで隙間ができている場合 ケースによって単純に前歯の隙間を埋めるだけではまた隙間ができてしまうこともあります。   今回のケース。 初診時の写真です。 問診から昔から隙間はあったとのことです。 口腔内の診査から、前歯の噛み合わせが深く、前歯が押されて隙間ができている可能性も考えられました。 しかし、噛み合わせも検討すると矯正も必要になってきますが、今回は前歯の隙間のみを気にされていたため、その部分のみの治療を検討していきます。     治療方法として ①矯正で隙間を閉じる ②セラミックなどの被せ物で歯の形を変えて隙間を埋める ③医療用の樹脂(プラスチック)で隙間を埋める が考えられます。   今回は歯の形や色は気にならず、隙間のみ気になるとのことでしたので ③の治療方法で対応することになりました。 出来るだけ自分の歯の色に近い材料を選択し、自然な歯の形になるように慎重に詰めていきます。 治療後の写真です。 歯は全く削らず、表面を研磨し樹脂を接着させてある状態です。 材料自体は強度がすごく高い訳ではないため、欠けてしまう可能性はありますが、歯を削っていないので再治療も可能です。   治療前後で比較します。 隙間を閉じるため周囲の歯より少し歯の幅が広くなってしまっていますが、患者さんにはとても喜んでいただけました。   隙間が広すぎると樹脂だけでは対応できない場合もありますが、歯を削らないためとても良い治療方法だと考えています。 ケースによって治療方法を検討し提案しています。 アズ歯科桶川院では、審美治療も数多く対応しています。 お気軽にご相談ください。 治療期間 1日 治療費 ¥20,000 + tax 治療のリスク 欠けてしまう場合がある  

2024.03.26

この親知らずは抜歯すべき?

親知らずは抜いた方がいいですか?と色々な場面で聞かれます。 抜くのをおすすめする場合が多いのですが、実際は親知らずの生え方によると考えています。 ①真っ直ぐに生えている場合 虫歯ができていたり、磨き残しが多い場合は抜歯をおすすめします。 また、例えば上の親知らずのみ残存しており下の親知らずがない場合は、上の歯が少しづつ落ち下の歯茎にぶつかり痛くなる場合があるため抜歯をおすすめします。 真っ直ぐ生えていても痛む場合も同様です。   ②横を向いている場合 基本的には汚れが溜まりやすく、痛みを繰り返す場合が多いため抜歯をおすすめします。 しかし、親知らずの下方の顎の骨の中には太い神経と血管が通っています。 そのためどのケースにおいてもその神経との位置関係をしっかり確認して抜歯可能かどうか判断する必要があります。 神経と距離が近くリスクが高い場合は、痛みなどがあっても抜歯を回避し、痛みが出ない様定期的に経過を診ていくケースもあります。   今回は親知らずの抜歯相談で来院されたケースです。 処置前の写真です。 左下の親知らずが少し口の中に出ています。 食べ物がよく挟まり、たまに痛みも出るとのことです。 レントゲン写真で親知らずの生え方を確認します。 横を向いており、手前の歯との間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクがある状態です。 痛みなどの症状が出ること、横を向いていて周囲の歯への悪影響の可能性も考慮し、抜歯をお勧めしました。 抜歯にあたって、親知らずの下方にある神経の位置をC Tで確認し、抜歯に伴うリスクを説明します。 抜歯後の写真です。 周囲の骨や組織を傷つけないよう、頭の部分で歯をカットし抜歯しました。   傷口も出来るだけ最小限になるよう注意を払いながら行います。   抜歯後1週間で糸を取った状態です。 まだ少し抜いた後の穴はありますが、このままゆっくり閉鎖していきます。 その間食べ物が詰まりやすい感覚はありますが、内部には歯茎ができているため感染などを起こすことはほとんどありません。 腫れや痛みも大きく出ることもなく、患者さん自身も思ったより楽だったとびっくりしていました。   親知らずは必ずしも抜かなければいけない訳ではありません。 しかし、生え方や口腔内の状況によって抜歯が必要な場合もあります。 その場合には、しっかりと診断し適切な手技によって抜歯が行われるべきです。 アズ歯科桶川院ではCTなどで細かく位置を把握し、 口腔外科専門医での抜歯を行なっています。   他院にて抜歯は難しいと相談を受けたケースもお気軽にご相談ください。 治療期間 2週間 治療費 保険診療 治療のリスク 抜歯後、痛みや腫れが出る場合がある    

2024.02.02