症例集

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

どの歯が痛みの原因かわからない?

歯医者なので歯が痛くて来院される方はたくさんいます。   ただ、その中で、   「この歯が痛いから治療してほしい」と明確に痛みの場所がわかる方もいらっしゃるのですが、   どの歯が痛いのかハッキリわからない、 痛みは強いんだけど、全体が痛く感じて原因の歯がわからない、   なんてことは珍しくありません。   本日はそのようなお悩みの患者さんの治療をしたときのお話です。       上の奥歯が痛いという主訴で来院されました。   レントゲンの写真ですが、 これといって痛みの原因となりそうな虫歯や歯周病は見当たりません。 基本的に虫歯や歯周病になるとレントゲンだと黒く映ります。     患者さんは、 「上の奥歯が痛いということはわかるが、どの歯が痛いのかわからない」 とのことだったので、 実際に歯や歯ぐきを触ったり、いろいろと検査をしてみました。   しかし、それでもハッキリと痛みの原因となる歯は見つかりませんでした。   ・明らかな虫歯や歯周病が見当たらない ・染みる程度ではなく、痛み止めを常に飲んでいないと辛いくらいの痛みがある   このような場合、もう一つ可能性として考えられるのが、 歯の破折(クラック)、です。     先程写っていた歯を別の角度から見てみます。 以前、虫歯の治療をして金属の詰め物をされているようですが、 そのフチのあたりに細かい亀裂のような部分を確認することができます。   ただし、このような亀裂はよくあるものです。 エナメル質の表面に細かな亀裂があったとしても、そのすべてが治療対象になるわけではありません。   今回のように強い痛みがある場合、 その亀裂が歯髄(歯の内部にある神経)まで達しており、 そこから細菌感染を起こして炎症を生じている可能性があります。   そのため、詰め物を外して内部を確認してみることにしました。   詰め物を外した後の状態です。 虫歯はありません。 詰め物を接着していたセメントがまだ残っているので、除去を進めます。   セメントをとった後の状態です。 矢印で示した部分に亀裂を確認できます。   この亀裂が歯髄まで達しているならば、 そこから細菌が感染して歯髄が炎症を起こしている、または壊死していると判断し、根管治療を進めることになります。   今回は亀裂が歯髄まで達していることを確認し、根管治療を進めました。 根管治療では内部に唾液が侵入して再度感染を引き起こさないように、ラバーダムというゴムのシートをかけた状態で治療します。   マイクロスコープで視野を拡大しながら治療を進めます。 このような細かい亀裂は裸眼ではよく見えず、専用の機器を使用しないと歯科医師でも発見できないことがあります。 「他の病院では何も問題はないと言われていたけど、痛みが引かなくて」 という主訴の方もいらっしゃるのです。   ちなみにこの亀裂が骨まで達していると歯周病が進行するため、抜歯をしなければいけないケースもあります。   CTレントゲン写真です。 この時点では骨の吸収はなさそうでした。   ただし、亀裂が骨に達していた場合、徐々に歯周病が進行するため、今後もレントゲンで確認していく必要があります。   今回の治療で無事に痛みはなくなりました。   痛みの原因がハッキリわからない時は、 「前の歯医者で気のせいと言われた」という患者さんもいらっしゃいますが、 検査をしっかり行うことで原因がわかり、治療できることがあります。   気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 痛みがすぐに消失しない可能性がある  

2024.01.28

奥歯の痛みってどう治すの?

奥歯の痛みで来院されました。 その時のレントゲン写真です。 矢印の部分に炎症がありそうです。   被せ物を外してみました。 大きな虫歯があるようには見えませんが、一番奥の歯には亀裂が入っており、そこが炎症を起こしている原因であることがわかりました。   残念ですが、この歯は抜歯が必要な状況でした。   抜歯後、手前の歯の治療をしている時の写真です。   セメントをとっていくと虫歯になっていることがわかります。   虫歯の部分を削って、   土台となるようにコンポジットレジンという材料で形を盛り足します。   その上にプラスチックの仮歯をはめて、まずはこの状態で食事をしていただきます。 歯の神経の近くまで虫歯が及んでいたので、痛みなどの問題が出ないか経過をみるのです。   そのうちに奥の抜歯した部分にはインプラントを入れる準備を進めます。 これはCT上でのシミュレーションです。   下歯槽管と呼ばれる下顎骨の中の血管や神経が通る管との位置関係を調べたり、インプラントの周りにどれくらいの骨の厚みがありそうか見てみることで、安全に手術ができそうか確認するのです。   インプラント処置後のレントゲン写真です。 シミュレーション通りの位置にインプラントが入っており、経過良好です。   続いて上の歯の治療に進みます。 こちらはレントゲン上、問題がないように見えますが、   歯ぐきがプクッと腫れていました。 歯の中になにかしら問題があるようです。   差し歯だったので外してみました。 マイクロスコープで覗いてみると亀裂が入っていることがわかりました。   残念ながら亀裂が入っていると炎症が治らないので、抜歯しました。 歯ぐきが腫れていたところを抜歯後に内側から見ているところです。 骨が溶けて炎症組織が見えます。   実際の歯はこんな感じです。 亀裂が入っているのがわかります。   こちらはブリッジという治療法で治しました。 治療後のレントゲン写真です。 前後の歯を被せ物でつなげることで抜歯した部分にも人工歯ができ、噛めるようになるのです。   治療の前後を見比べてみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   上下の奥歯を同時に治療することで、良い噛み合わせを作ることができます。 治療後に良い状態をキープするためにはとても大事なことなのです。   インプラントを入れた下の奥歯の写真です。 歯ぐきと馴染むような形にすることで歯みがき、メンテナンスがしやすくなります。   ブリッジを入れた上の奥歯の写真です。 もともと少し歯ならびがガタガタの状態でしたが、被せ物にすることで形を揃えることができます。   そうすることで安定した噛み合わせとなり、咀嚼しやすくなるのはもちろんのこと、 一つ一つの歯にかかる負担をバランスよく分配することができ、歯を長持ちさせることができるのです。   今回は被せ物の材料をセラミックにしました。 むし歯や歯周病の原因となるプラークが付着しづらく、病気の予防につながります。   いかがでしたか? 奥歯の治療をする際に大事なポイントは、 ・歯の内部の状態をしっかり確認して病気になっている原因を探ること ・全体の噛み合わせを考えることで治療後に病気を再発させない環境を作ること です。   ご興味のある方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 8ヶ月 治療費 ¥800,000 + tax 治療のリスク 歯の切削や外科処置が必要となる  

2024.01.17

歯ぐきが腫れるのは根が折れてるから?

前歯がムズムズするという主訴の患者さんです。 差し歯の付け根が黒くなっているからやり直したいというお気持ちもあり、一度差し歯を外して診てほしいというご希望でした。   たしかに差し歯と歯根がピッタリではなくなっています。 歯ぐきが下がったのでしょうか。   前歯3本が差し歯になっていました。   差し歯を裏側から見たところです。 こちらも歯根が見えてしまっています。   しかし、ここで一つ心配なことがありました。 「歯がムズムズする」という症状です。 ここで注目してほしいのが下の前歯の位置です。 1本出っ張っていて、明らかに上の前歯を押しているように見えます。   局所的に当たる力があれば、その歯の負担は大きくなります。 そのような負担が続くとどうなるのでしょうか。   当時のレントゲン写真です。 負担が大きいと歯根に破折(クラック)が生じることがあります。 そうすると限局的に歯周炎が起きて、レントゲンでは黒い吸収像が見えるのですが、そのような所見はありませんでした。   被せ物を外してみました。   裏側から見たところです。 この時点では明らかな破折線は認めません。   しかし、外した状態で噛んでもらうと、やはり下の前歯がこの上の歯に強い力をかけている噛み合わせであることは明らかでした。 この時点で、「歯がムズムズする」症状の原因は、 歯にかかる負担、つまり噛み合わせの力である可能性が高く、 前歯の歯科矯正、歯ならびの治療をご提案しました。   その治療法では治療期間が長くなるとのことで、患者さんは歯科矯正治療を希望されませんでした。   金属の土台を外したところです。 残っている歯の量は少ないですが、この時点でも明らかな破折線は認めなかったため、 根管治療ののち、再び新しい土台を作りました。   コンポジットレジンという白い材料を用いて土台を作っています。 金属よりも残っている歯にかける負担は多少軽減できます。   それでも下の前歯による突き上げの力がかかることは変わりません。   新しく差し歯を作りました。 「歯がムズムズする」感じも気にならなくなったとのことでした。   一件落着かと思われましたが、 その数ヶ月後、歯ぐきが腫れてきたとのことで来院されました。   差し歯にしたところの付け根のあたりです。   痛みはさほどないとのことでしたが、明らかに赤みがかっており、炎症が起きているのは明らかでした。   その時のレントゲン写真です。 この時点では根元の周りに明らかな骨吸収像はありません。   しかし、放っておくと炎症が進み、より広範囲に悪影響が出ると判断し、一度差し歯を外して確認することにしました。   こう見てもまだ破折線は認めません。   白い土台を外した時でした。 はっきりと破折線を確認できました。 ちょうど歯ぐきが腫れている部分と一致したため、これが炎症の原因と断定し、そうなると炎症を治すためには抜歯が必要になりました。   抜歯時の写真です。   中をよく見てみると、   歯ぐきが赤くなっていた部分の骨が溶けていました。   抜いた歯を見てみると、歯根にくっきりと破折線が見えます。   その部分だけ歯周組織が炎症により溶けてしまっているのがわかります。   歯周組織をとっていくとはっきりと破折線が見えてきます。   抜歯した部分の歯ぐきがきれいに治ったのち、患者さんの希望により隣の歯も削ってブリッジにしました。   処置後、数ヶ月経過した際の検診時の写真です。 今では歯ぐきの腫れもなく、歯の付け根も新しい被せ物によりきれいに覆われています。 ブリッジの形を調整して部分的な強い力を受けないようにはしていますが、噛み合わせの下の歯は同じ位置にあるため、今後も突き上げによる力の影響は少なからず受けることと思われます。 患者さんと相談の上、一緒に経過をみているところです。   治療前 治療後   いかがでしたか? 今回は、歯が折れると歯ぐきが腫れてくるということ、そして、その原因は歯ならびも影響していることをお伝えしました。 ブリッジという治療の選択肢を希望された内容でしたが、インプラントの治療が気になる方はぜひ下記の症例もご覧ください↓ インプラント前歯の症例を見る また、噛み合わせのために下の前歯を治療したケースもあるので、気になる方はこちらもぜひ見てみてください↓ 噛み合わせを考えた部分矯正(mtm)の症例を見る   治療期間 8ヶ月 治療費 ¥320,000 + tax 治療のリスク 他の歯も破折する可能性がある  

2024.01.02

歯を抜いた後どうする?

歯を抜くことになり、その後の治療方法で悩まれている患者さんは多くいらっしゃいます。 当院にも治療相談で多くの方が来院されます。   今回は奥歯1本の治療相談で来院されたケースです。 他院で右下奥歯の抜歯をすすめられたとのことです。 初診時の口腔内写真とレントゲン写真です。 口の中で見るとわかりづらいですが、レントゲンで確認すると、奥から3本目の歯が中で折れているのが分かりました。 残念ながら抜歯が必要な事を説明し同意を得ました。 抜歯の前には、その後の治療方法を説明し検討していただきます。 抜歯後の治療方法には 1、ブリッジ 2、入れ歯 3インプラント があります。   1、ブリッジ  ○メリット ある程度自分の歯に近い感覚で噛むことができる 被せ物の種類によるが保険内外から選ぶことができる ○デメリット 健康な歯を削る必要がある 支える両側の歯に負担がかかる 汚れが溜まりやすい   2、入れ歯 ○メリット 型取りするだけで作製できる 歯をほとんど削る必要がない 治療期間が短くて済む 保険内外から選択することができる ○デメリット 支える両側の歯に負担がかかる 噛む力があまり出ない 取り外して手入れする必要がある 発音や見た目に影響が出る場合がある   3、インプラント ○メリット 自分の歯とほぼ同じような見た目と機能がある 周りの歯への影響が少ない 歯磨きなどの手入れがしやすい ○デメリット 保険外治療になる 外科処置が必要である 治療期間がかかる   今回のケースを見ていきます。 抜歯予定部位の両隣の歯は1度も治療経験のない健康な歯です。 ブリッジにすると大部分の健康な歯が失われます。 また、30代の方で入れ歯には抵抗があるとのことです。 相談の上、インプラントで対応することになりました。   CT撮影を行い、骨の状態を確認しインプラントの埋入部位を検討していきます。 周囲の歯との位置関係、上の歯との噛み合わせを見ながらポジションを決めます。     インプラント処置後の写真です。 ヒーリングアバットメントと呼ばれるインプラントを封鎖する器具が連結されています。 この状態でインプラントと骨が結合していくのを経過観察していきます。 3ヶ月経過後、レントゲン等で状態を確認し、型取りを行い上部の歯を作製していきます。   仮歯が入った状態です。 この状態で生活していただき、気になる部分がないか確認し、もしあれば調整を繰り返し問題の出ない形を模索していきます。   仮歯の形を参考に最終的な被せ物を作製します。 今回はセラミックで作製しました。 セット後の写真です。 色、形とも綺麗な状態に仕上がりました。 噛み合わせも違和感なく喜んでいただけました。 抜歯せずに残せるのが治療としてベストだと考えますが、治療せざるを得ないケースもあります。 その場合、抜歯後の治療でどれが最適でどれくらい持つのか、ケースによって全く異なります。 そのため、治療前のカウンセリングの時間をしっかり取り、治療のゴールを共有することがとても大切だと考えます。 アズ歯科桶川院では、日々様々なケースに対応しています。 お気軽にご相談ください。   治療期間 7ヶ月 治療費 ¥400,000 + tax 治療のリスク 外科処置が必要になる インプラントが歯周病になる可能性がある  

2023.12.20

親知らずを抜いて移植する

条件によりますが、埋まっている横向きの親知らずを抜いて、 他の歯のところに移植することができます。   下の奥歯です。 前の病院では、もうダメだから抜歯してインプラントを勧められていたとのことでした。     CT写真です。 根の先の部分の骨で炎症が起きていることがわかります。 黒くなっているところです。   別の角度から見た写真です。 根の先から横にかけて炎症が拡がっているのがわかります。   親知らずが当たっているところが虫歯になっているような影もあり、 炎症の範囲、残っている歯の量から、根管治療や歯周病治療をしても骨の炎症は治らないと判断し、抜歯が必要であることをお伝えしました。   抜歯をした後はインプラント治療をすることで再び人工的な歯を作ることは可能と思われますが、その場合、隣の親知らずも抜く必要があります。 それであれば、抜いた親知らずをそのまま今回抜歯する奥歯の部分に移植できるかもしれないと考えました。 幸い、この親知らずは大きな虫歯や歯周病にはなっていないようだったし、抜歯する歯と同じような形の歯根だったことも、移植できるかもしれないという判断の一因でした。 できる、ではなく、できるかもしれないというのは、この治療法が絶対に成功するわけではないからです。 移植した親知らずがうまく生着しなかった場合、のちに炎症を起こして抜けてしまいます。 そうなると通常の抜歯をするよりも骨の治りが悪くなることもあり得るので、その治療法でいいか患者さんと相談の上、今回は親知らずを移植することを決定しました。   実際に抜歯した奥歯です。 歯根の周りにブヨブヨした感染組織がくっついています。   そして、隣に埋まっていた親知らずを移植したところです。 もとの奥歯があったところにはめて、歯ぐきを縫ったり、隣の歯とボンドで固定したりします。 処置後の痛みは通常の抜歯をした時とさほど変わりません。   2週間ほど経過したところです。 糸は取り、ボンドはつけたままです。 ボンドは数ヶ月して歯根と骨がくっついてきたら外します。   移植した当時のレントゲン写真です。 もとの歯よりも移植した親知らずは少し短いので骨との間に少し隙間があります。 ここに骨ができてくれば移植は成功といえます。 骨とくっついてくるのを待っている間に、移植した親知らずの神経をとる必要があります。 親知らずは移植時に一度抜いて神経が切れてしまっているため、次第に壊死した神経が感染源になって再び炎症が拡がるのです。   神経の治療が終わり、数ヶ月たった時のCT写真です。 骨がしっかりできており、今回は移植が成功しました。   別の角度から見た写真です。 横の部分も骨ができました。   治療の前後を比較してみましょう。     治療前 治療後     治療前 治療後     治療前 治療後 親知らずには被せ物をして噛み合わせを作ります。 以上で治療終了です。   いかがでしたか? 奥歯がダメになって親知らずが残っている方はこの治療法が可能かもしれません。 気になる方は一度ご相談ください。   治療期間 4ヶ月 治療費 ¥50,000 + tax 治療のリスク 移植歯が生着しない可能性がある  

2023.12.13

子供の前歯がない時どうする?

乳歯の生え変わりは大体6歳ころから起こります。 よく相談を受けるのが、上の前歯の生え変わり時です。 6~8歳あたりで抜けることが多く、七五三の写真撮影などで前歯がない状態は避けたいがどうすればいいかと聞かれることがよくあります。 歯がない場合の対応方法として ①入れ歯の様な取り外せる物を用意する ②仮歯を一時的に歯に接着させる が可能です。 しかし、乳歯は永久歯に比べると歯の長さが短いため入れ歯の様な取り外しが可能なものだと、維持が弱く、かなりゆるくなることが多くあります。 そのため、仮歯などを必要なタイミングに一時的に接着させる方法を選択することが多いです。   今回の相談のケースです。 上の前歯2本が抜けてしまい、なかなか永久歯が生えてこないとのことです。 今後写真撮影などの予定があり、前歯をどうにかできないかと相談に来院されました。 両隣の乳歯が短く、入れ歯を維持させるには難しいと判断しました。   御家族と相談し、撮影の日だけ仮歯を接着させることになりました。 今回は型取りを行い、模型上で仮歯を作製します。 実際に口の中に装着している状態です。 自然な仕上がりになり、撮影も上手くいったとのことで大変喜んでいただけました。   今回の場合、審美的に問題はないのですが、両隣の歯と接着させているだけなので強度が弱く、固い物を前歯で噛み続けると割れてしまう可能性があります。 また、接着させたままだと、両隣の乳歯に負担が増えて早く揺れてきてしまったり、大人の歯が生えてくる際に干渉してしまうため、早期に除去する必要があります。 この様に大人の場合に使用する仮歯とは違う部分は多くありますが、大事な日に合わせて審美的な改善をすることは可能です。 もちろん大人の場合でも対応可能です。 アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。 治療期間 2日 治療費 ¥10,000 + tax 治療のリスク 仮歯が割れてしまう可能性がある    

2023.11.28

抜歯が必要な場合もある?(矯正)

歯並びの相談で来院された患者さんです。 下の前歯のがたつきと上の前歯が出ているのが気になるとのことです。 初診時の写真です。 上下とも顎の骨の大きさに対して歯が大きく、入りきっていないため、がたつきができています。 矯正で歯を並べる場合 1、歯を抜かずに並べる 2、歯を抜いて並べる に分かれます。 もちろん歯を抜かずに治すのが最善と言えます。 ケースによって抜歯をせずに治せる場合と抜歯をした方がキレイに治せる場合があります。 それを判断するために矯正の検査がとても大切になってきます。 口の中だけで判断する訳ではなく、顔貌からも口元を評価しキレイな口元になるよう治療方法を検討します。 今回のケースを検査、診断したところ がたつきが大きく、歯を抜かずに矯正する場合、専用の器具を使用し歯と歯の間を少し削り、全体的に歯を外側に動かすことによって歯を並べることになります。 それにより歯はキレイに並びますが、上の前歯は治療前とほぼ同じ位置になり、上の前歯が出ているという主訴の改善ができない可能性が考えられました。 その事を患者さんに説明し治療方法を相談します。 抜歯のデメリットはありますが、上の前歯を下げ口元を下げることを強く希望していたため、抜歯を含んだ矯正治療で進めることになりました。   治療開始です。 上下の歯を抜歯し、まずは奥歯にのみ装置がつきます。 抜いたスペースを利用し、前歯を下げるため抜歯後早期に装置を取り付けます。 また、前歯を下げる際にその力に負けて後ろの歯が前にきてしまうのを防ぐため、上顎の部分に固定のための装置を取り付けます。   歯の動きを見ながら、前歯にも装置を取り付けていきます。 下のワイヤーが曲がっているのが分かると思います。 ワイヤーを交換したり、力の掛け方を調整しながらこの歪みを治していきます。   上の前歯にも装置がつき、少しづつワイヤーを太くしながら歯にかける矯正力を強くしていきます。 抜歯したスペースが小さくなってきているのが分かると思います。   矯正治療が終了しました。   治療前後で比較します。 下の前歯のがたつきもなくなり、上の前歯が内側に入ってきているのが分かると思います。全体的にとてもキレイに仕上がり、大変満足していただけました。   歯を抜いて治すことに抵抗がある方も多くいらっしゃいます。 抜かずに治せるのが最善の治療だとは考えますが、それによって治療のゴールに制限が出てしまい、満足した結果が得られなくなるのも問題かと思います。 そのため、治療前にしっかりとカウンセリングを行い、検査を通して治療のゴールを共有し相談しながら進めていくのがとても大切です。 アズ歯科桶川院には矯正医が2名在籍し、他の勤務医も矯正対応が可能です。 院内でのセカンドオピニオンも対応しています。 相談のみで来院される方も多くいらっしゃいます。 お気軽にご相談ください。 治療期間 2年 治療費 ¥1,000,000 + tax 治療のリスク 抜歯が必要になる、治療後に後戻りする可能性がある      

2023.11.20

総入れ歯にマグネットを使う?

総入れ歯をお使いの方、もしくはご家族で使っている人がいる方へのお話です。   入れ歯ってけっこう大きいんです。 食事の時に入れ歯が大きくて食べづらいと感じる方はいらっしゃいます。   上顎を覆うので「温かいお味噌汁を飲んでも味気がなくて」なんてことも耳にします。   そんな方へ、マグネットデンチャーのご紹介です。     よく噛めないというお悩みをお持ちの患者さんです。   よく見ると前歯の差し歯がむし歯になっていて支えがありません。   噛み合わせがわるく、前歯と奥歯の両方で噛むことができないようでした。   レントゲン写真です。 むし歯や歯周病の進行により抜歯が必要な箇所がありました。   上顎の状態です。 中心部分に炎症の拡がりによる歯ぐきの膨らみがあります。 まずは、被せ物を外し、必要な治療を進めます。   抜歯およびむし歯治療後の写真です。 大半の部分の歯がなくなりました。   そのままだと噛めないので早急に総入れ歯を作りました。 ご覧の通り、全体に人工歯ができたことで噛むことはできます。 しかし、もともと入れ歯を使っていなかった患者さんにとって、 この形はつらいと感じてしまうようでした。   「食事の味がしない」 「モゴモゴして話しづらい」 「口の中に大きいものが入って違和感がある」   今回のように、全体を差し歯でつなげていた患者さんが、 その差し歯がわるくなって総入れ歯になるケースは少なくありません。 そんな時、いろいろなお悩みが出てくることもよくあります。   そんな時に有効な治療法がマグネットデンチャーです。   入れ歯にマグネットを埋め込み、差し歯の土台の金属に磁力でくっつけます。 もちろん着脱可能で、通常の入れ歯同様お手入れが必要ですが、 磁力でくっつくので入れ歯の大きさを小さくしても落っこちてこないのです。   実際に治療を進めていった際のレントゲン写真です。 歯根に金属を接着しています。   マグネットデンチャーを装着した時の写真です。 中央の部分がスリムになり小さくなったことで違和感が少なくなり、 ここで食事の温度や食感を感じることができるようになります。   治療の前後で比較してみましょう。     治療前 治療後   治療前 治療後   治療前 治療後   通常の総入れ歯 マグネットデンチャー   いかがでしたか?   今回は噛み合わせを作るために入れ歯を選択しました。 その際、入れ歯を小さくして違和感を少なくするため、 マグネット(磁石)を用いた入れ歯にしました。 患者さんはよく噛めるようになったとおっしゃっていました。   同じようなお悩みをお持ちの方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 3ヶ月 治療費 ¥400,000 + tax 治療のリスク 入れ歯のケアが必要となる  

2023.11.15

歯石をとりましょう

クリーニング希望で来院された患者さんです。   歯と歯のあいだ、とくに下の歯に歯石がたくさんついています。   歯石とは、歯垢(プラーク)が石灰化して硬くなったものです。 なぜ硬くなるかというと、歯垢が長期間にわたり歯についているうちに唾液中のカルシウムが沈着するからです。 長期間といっても2週間ほどです。   これを見逃していると、歯周病が進行して歯槽骨という歯を支える骨が溶けてゆくので注意が必要です。   取り残しがないように、マイクロスコープや双眼ルーペを使用しながら歯石を除去します。     除去後1週間経過した日の写真です。 キレイになりましたね。 治療の前後を見比べてみましょう。     治療前 治療後     治療前 治療後     いかがでしたか? 歯石をとると歯ぐきの炎症がおさまり、歯みがき時の出血も改善します。 歯みがきしていて出血する時は歯周病のサインです。   心配な方は一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 1週間 治療費 保険診療 治療のリスク 定期的なお手入れが必要である  

2023.11.05

白濁を治すホワイトニング!?

ホワイトニングにも種類があることはご存知でしょうか?   今日は、歯の白濁(ホワイトスポット)を治療した際のお話です。 白濁とは、歯の表面が一部白く濁ったように変色しているところを指します。 白い斑点のように見えることから、白斑とも呼ばれます。   ホワイトニングを希望されて来院された患者さんです。 もとの歯の色はA2と呼ばれる色より少し濃いくらいの色でした。 日本人では平均的な色ですが、もっと白い歯にしたいというご希望があり、ホワイトニングをすることにしました。       ↓ ↓ ホワイトニング治療を進めて、ご希望の色まで白くすることができました。       全体の色は白くてキレイになりましたが、 前歯の先端あたりの白く濁った部分が気になるとのことでした。   ここで登場するのが、アイコン(Icon)です。 もともとは予防充填材料であり、エナメル質における初期脱灰部に浸潤してミネラルの溶出を防止するための製品です。 つまり、初期むし歯対策になるのです。   そのことが見た目にも変化を生みます。 エナメル質内の白濁している部分にアイコンが作用することで、 光の屈折率が変わり、濁って見えていたものが透き通って見えるようになるのです。     治療前の写真です。 ホワイトスポットと呼ばれる、白い斑点模様が見えます。 原因はさまざまですが、エナメル質形成不全症という生まれつき起こってしまう病気の場合もあります。 そのようなケースでも有効な治療法です。   治療後の写真です。 白く濁った部分が消えました。 液状の樹脂のような材料がエナメル質に浸透することで見え方が変わるのです。     治療前 治療後   歯をほとんど削らないため、痛みも少なく、効果が早い治療法です。 エナメル質を補強して酸をブロックする効果もあるアイコン治療、 ご興味のある方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 1日 治療費 ¥20,000 + tax 治療のリスク 効果には個人差がある  

2023.10.17