症例集

桶川の歯医者|アズ歯科 桶川院

前歯がしみる場合の治療とは?

「前歯の付け根がしみるんだよね」 このようなお悩みの患者さんは多いです。   そして、 歯ぐきが下がる → 根元が露出する → 知覚過敏になる というサイクルでしみている方が多いように感じます。   その場合、 治療をして即時に症状が改善する場合もありますが、 原因がはっきりわからず、よくなるまでに少し時間がかかることもあります。 そんな時はこんな治療をします、というお話です。     上の前歯がしみている患者さんです。 歯ぐきが下がっており、本来歯ぐきの中に隠れている根元が表面に見えています。   以前その部分に虫歯ができて治療をされたのでしょう。 古くなって変色している詰め物が見えます。   古い詰め物の接着が弱くなり、しみる原因になっていることもあるので、 除去して内部を確認します。   詰め物は深く、以前の虫歯はずいぶん大きかったようです。   新たに白い詰め物を接着しました。   同じ部分を裏側から見ています。 以前の詰め物がピッタリではないので、こちら側からも詰め物を除去します。   内部を確認します。   古い詰め物、その周りで虫歯になっている部分は削り取り、 新しい詰め物を歯ぐきにピッタリ合わせます。   再び表面から見てみます。 これで新しい詰め物の接着が終わりました。 治療後、しみる症状が改善したとのことで、一旦落着と思っていました。     しかし、1ヶ月後に再び同じところがしみるというお悩みで来院されました。 詰め物の接着が弱くなったとは考えにくいので、他の原因を考えました。   根元の詰め物はピッタリです。 それではなぜしみるようになったのか。   今回の治療では、清掃性を改善するために、 本来の歯根の形を再現するように詰め物をしました。   しかし、歯周病で歯ぐきが下がっているので、 その部分に刺激が加わり、知覚過敏を起こしてしまっているのではないかと考えました。   そこで、隣の差し歯を外して、   しみている歯の詰め物の厚みを増やすことを考えました。   幸い、今回の部分の詰め物を大きくしても、 反対側の歯にも大きめの被せ物が入っているので、見た目で左右のバランスがわるくなることはなさそうです。   外す前 外した後 仮歯をつけたところ   この仮歯の幅を小さくして、 しみている歯の詰め物の厚みを増やします。   そこでこの金属の土台を外して、   まずはこちらの根の治療をします。   差し歯の中の治療を済ませたら、   こっちのしみているほうの治療をします。   詰め物の厚みを、   増やしました。   歯の根元から移行的に詰め物を接着します。 段差ができたりすると清掃性がわるくなり、虫歯や歯周病が悪化する原因になるため、 ここは大事なポイントです。   その後、新しい差し歯の土台を作り、   幅を小さくした仮歯を戻します。 この治療の後、患者さんのしみる症状は改善しました。 今後は経過をみて症状が落ち着いているようであれば、 仮歯を最終的な被せ物に変更して、治療終了です。   いかがでしたか?   最初のこの治療だけでしみる症状が改善する患者さんもいるでしょう。 その場合は今回のような治療は必要ないです。   ただ、一度治療した後もまだ同じ症状が続いているなら、 他に必要な治療がないか再検討する必要があります。   今回のように、 「以前治療したのだけど、まだ気になる症状がある」 という方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。 セカンドオピニオンをご希望の方もお待ちしております。   治療期間 2ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 症状が再燃する可能性がある  

2023.04.03

骨が足りないと言われ諦めてませんか?

当院にはインプラント希望で、他の医院で骨が少ないから難しいと言われたという方が多く来院されます。 インプラントは骨がある部分に適用される治療方法で、骨が少ない場合 ①違う治療方法を選択する ②少ない骨の範囲でインプラントを検討する ③骨を増やしてインプラントを行う に分かれると思います。   ①違う方法を選択する場合は ブリッジ または 入れ歯 が考えられます。 それぞれの治療もしっかりと行えば良い治療方法ではありますが、適用できる場合とできない場合、またそれぞれのデメリットもあります。   今回は左上下奥歯のインプラント希望のケースです。 左下は先にインプラントを終え、仮歯まで入っている状態です。 この状態でも普通に食事をとることに問題はないと思います。 しかし、左上を1本抜歯してあるため、左下の1番奥の歯がまったく噛んでいない状態です。 この左下の奥歯は被せ物はしてありますが神経は残っており、歯周病と虫歯を防ぐことができれば長期的に残すことが可能と考えられます。 そのため、左上に何かしらの治療を行いしっかり噛み合わせに参加させることが大切です。   左上に選択できる治療は ①ブリッジ ②入れ歯 ③インプラント があります。 ①、延長ブリッジと呼ばれ、手前2本を削り後ろに被せ物を伸ばしかませてあげる方法です。この方法は延長した部分に強く力がかかり、また手前2本を大きく削るためあまりおすすめできる治療方法ではありません。 ②、手前の2本にクラスプと呼ばれる金具を引っ掛けそれを支えに入れ歯が装着される方法です。2本の歯に力がかかるのと、違和感が強く出たりするため作成しても使わない患者さんが多くいらっしゃいます。 ③、周りの歯には何も負担をかけずこの部分のみで完結できるため、1番シンプルな治療方法だと考えます。 しかし、骨があるかどうかが関係してきます。   患者さんの希望もあり、CTを撮影しシミュレーションをしてみます。 今回の部分の骨の状態を調べ、計測すると 骨の高さが6−7mm、幅が14mm程度とわかります。 上の奥歯の上方には副鼻腔(上顎洞)と呼ばれる鼻につながる空洞があります。 通常のインプラントだけで行う場合、この空洞に届かないよう既存の骨の範囲内で処理する必要があります。   理想的なサイズのインプラントをシュミレーションしてみると、    副鼻腔にインプラントが届いてしまいます。 この場合、前述した通り 7mm以下の短いインプラントを使用する または 骨を作り理想的な長さのインプラントを使用する の2つの方法があります。   患者さんと相談の上、長期的な予後を考慮し、骨を作り理想的なサイズのインプラントで行うこととなりました。 今回行う方法はソケットリフトと呼ばれる治療方法です。 一定量の骨が残っている場合に選択できます。   治療の流れです。 上顎の骨が少なく、インプラントに必要な骨が足りない状態です。   歯茎を切開し、骨の状態を確認します。   専用のドリルを使用し、小さな穴を開けていきます。   周りの骨を押し広げ、副鼻腔の粘膜を傷つけないように上方へ持ち上げていきます。   その部分にできた空間に人工骨を填入し、その人工骨ごと粘膜をさらに上に持ち上げていきます。   人工骨で埋まった空間にインプラントを埋入し、歯茎を縫合します。   この状態で経過観察を行い、しっかりとした骨に置換するのを待ちます。   この方法はインプラントを入れる部分以外には大きな傷を作らないため、侵襲の少ない治療方法ではありますが、細い穴からの処置になるため高度な治療技術が必要になります。 当院では口腔外科専門医2名とインプラントのオペにあたっているため、難易度の高い治療にも対応することが可能です。   オペ後のCT画像です。   実際にシミュレーションしていた部分と同じ位置に埋入できていると思います。 治療前                  治療後     骨が少ないからといってインプラントが無理な訳ではありません。 また、骨を作るにも様々な方法があるため、ケースに合わせてリスクの少ない治療方法をご提案しています。 アズ歯科桶川院では、CT、マイクロスコープなどの精密な機器の使用と、技術、経験値の高い口腔外科専門医との連携により難しいケースにも対応しております。 お気軽にご相談ください。   治療期間 5ヶ月 治療費 ¥550,000 + tax 治療のリスク インプラントが歯周病になる可能性がある    

2023.03.27

定期検診で虫歯を早期発見しよう

虫歯は痛くなってから治療するものと思っていませんか?   「普段忙しいから、なかなか検診に行けてなくて」 という声をよく聞きます。   そういう方は、 痛くなってから仕方なく歯科医院を受診することになると思うのですが、   その場合、   虫歯を削る量が多くなることで、 型をとって銀歯を作らなくてはいけなかったり、 歯の神経にまで虫歯が進行して、 神経の治療まですることになったりと、 結局、歯科医院に通院する回数が増えて、期間も長くなることが多いです。   そうならないためにも、 本日は、 「定期検診で見つける虫歯の大きさとその治療について」 実際の治療を見ていただきます。     20代の患者さんです。 ご本人は「痛いところはないけど検診で」 ということで来院されました。   この写真を見て、虫歯があるのがわかりますか?   おそらくわからないと思います。   虫歯には好発部位があります。 奥歯であれば、①溝の深い部分、②歯と歯の間、です。   パッと見て虫歯がないように見えても、実は虫歯が進んでいることがあるのです。   そういった見落としがないように、 検診ではレントゲン写真も使って、虫歯の検査をします。   どうでしょうか。 実は虫歯があるのですが、わかるでしょうか。     ここです。 歯と歯の間に黒くなっているところがあります。 重なっているのでわかりにくいかもしれませんが、 反対側と見比べてみてください。 こちらにはそのような影はありませんよね。   このように、歯と歯の間の部分はレントゲンのほうが虫歯を発見しやすいのです。 これに気づかずにいると知らぬ間に虫歯が進行して神経が痛くなり、 痛くなってから歯科医院を受診すると、 神経を取らなければいけなくなります。   実際はここに虫歯があったんですね。   それでは、治療の様子を見てみましょう。     歯と歯の間の虫歯の位置を確認して、   表面のエナメル質から削っていきます。 虫歯が見えてきました。 この部分は柔らかくなっており、触るとボロボロ崩れてきます。   虫歯を青く染める検知液も使いながら、 取り残しのないように虫歯になってしまっている部分を削っていきます。   虫歯を取りました。 治療中は麻酔をしているので痛くありません。   虫歯を取りきった後の穴はコンポジットレジンという白い詰め物で埋めます。 これで治療終了です。 早い段階で見つけて虫歯を取ってしまえば、 型をとる必要もなく1日で終わりますし、 銀歯にもならなくて済むのです。   いかがでしたか? 家の鏡で見て、 黒くなってないから虫歯がないと思ってませんか?   でも実は、 こんなに虫歯がひろがっているかもしれません。   定期的に歯科医院で検診を受ければ、 虫歯になっていたとしても小さいうちに早期発見できます。 そうすれば、削る量も最小限で済みますし、 銀歯にならずに済むことがほとんどです。   仕事や家事が忙しくて症状が出るまではなかなか受診できないという状況もわかります。 ただ、 虫歯が大きくなってからでは何度も通院しなければなりませんし、 何よりも歯を削る量が増えてしまいます。   この記事を読んで、定期検診の大切さが少しでも伝われば嬉しいです。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。   治療期間 1日 治療費 保険診療 治療のリスク 欠ける可能性がある  

2023.03.23

根っこは引っぱりだせるって知ってた?

前歯が折れたり、差し歯が取れたりで、歯科医院を受診することってあると思います。   その時に、 「あー、もう歯が根っこしか残ってないから被せ物はできないよ」 と言われてしまうかもしれません。   歯が根っこしか残ってないと、被せ物を支えることができないのです。   そんな時に、 残された一つの方法があります。   "エクストルージョン"です。   矯正治療のように歯に力をかけて引っぱりだします。 この点線の部分を作れば差し歯が安定するので、 このぶんだけ歯を引っぱりだすのです。   実際の治療を見てみましょう。   前歯の差し歯が取れてしまった患者さんです。 ふちのところに虫歯も見られます。   根っこしか残っていない状態です。 このままだと差し歯はすぐに取れてしまいます。   まずは差し歯が取れてしまった表面をキレイにします。   差し歯の折れて残った部分も取ります。   歯周病はなく、引っぱりだすことができれば大丈夫そうです。   この状態です。     それでは、エクストルージョンを始めましょう。       歯の後ろ側からワイヤーを通して、ゴムの力で歯を引っぱりだします。 ゴムは徐々に力が弱まるので、1~2週間ごとに交換します。   1回目のゴム交換時です。 少しずつ歯が出てきて、歯ぐきの上に見える部分が増えてきました。   2回目のゴム交換時です。 歯がはっきりと見えてきました。   表から見た状態です、仮歯がついています。 ワイヤーは裏に隠れているので目立ちません。   今回予定していたぶんだけ歯を引っぱりだすことができたので、 ワイヤーを外します。   いかがでしょうか。 歯ぐきに隠れていた部分もしっかりと表面に見えるようになりました。   全周にわたって歯が見えており、差し歯を被せることができそうです。   ここで、今回の治療の経過を評価するため、 治療の前後を見比べてみましょう。   治療前 治療後   治療前 治療後     この後は、差し歯をするために新しい土台を作ります。     そして、被せ物をします。   これは仮歯です。 一旦仮歯を被せてみて、 日常の食事で問題が起こらないか、しばらく経過をみるのです。   治療前 治療後 歯を引っぱりだすというのは、歯が長くなったわけではありません。 そのぶん、歯ぐきの中、骨とくっついている根は短くなったのです。   なので、 グラグラしたりしないか経過をみる必要があります。 場合によっては被せ物の形を変更して、この歯にかかる負担をコントロールします。   以上のことから、 もともと歯周病があったり、もともと歯が短い場合はできない治療法です。   ですが、気になる方は一度ご相談ください。   「あー、もう歯が根っこしか残ってないから被せ物はできないよ」 と言われてしまった方へ。 そこからもう少し、その歯を延命できるかもしれません。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。   治療期間 3ヶ月 治療費 ¥50,000 + tax 治療のリスク 治療後に歯が後戻りする可能性がある  

2023.03.16

ホワイトニングとクリーニングの違いは?

歯科医院を受診される患者さんには、 歯を白くしたいというご希望のある方が多いです。 皆さんは歯を白くすると聞いた時に、 イメージとして「ホワイトニング」が浮かぶのではないでしょうか。   ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用して歯の内部を漂白する治療法です。     一般の方にホワイトニングのイメージを聞いてみると、 「歯の表面の黄ばみ等の着色物質を掃除してキレイにすること」 というお答えも多いのですが、   実は、歯科医院ではこの掃除をして歯をキレイにすることを、 一般的にクリーニングと呼んでいます。   巷のセルフホワイトニングを謳った施術の中には、 今お話ししたクリーニングのことをセルフホワイトニングと呼んでいることもあるようで、 ホワイトニングのイメージを混同されている方もいらっしゃるかもしれません。   クリーニングとは、 歯の表面汚れを除去することで、ご自身の元の歯の色が見えるようにすることです。 ホワイトニングとは、 歯の内部の色を漂白することで、ご自身の元の歯をより白くすることが目的です。   ホワイトニングをしたい場合、 歯の表面に汚れが付いていると薬剤が歯に届かず効果が弱まるため、 先にクリーニングをする必要があります。   実際の治療を見てみましょう。   ホワイトニング希望でいらっしゃった患者さんです。 歯の黄ばみが気になるとのことでした。 歯の表面に歯石、着色汚れが目立つため、まずはクリーニングをします。   クリーニング後の写真です。 着色汚れが取れ、歯の本来の色がこの状態であり、 患者さんがこれで満足ということであればホワイトニングをする必要はありません。   さらに白い歯にしたい場合、ここからホワイトニングをします。 この患者さんはホワイトニングを希望されたため、進めていきます。   まずは治療前の色がどれくらいなのか数値化して記録します。 A3という色であることがわかりました。 日本人の平均的な色です。 ここからホワイトニングをすることでより白くなるよう目指します。   今回はホームホワイトニングという方法を選択しました。 型を取ってマウスピースを作り、ご自宅で薬剤を使って歯を白くします。   ホワイトニングを開始して、2週間たった時の写真です。 A1という色になりました。 元がA3という色でしたが、 ホワイトニング後はより白いA1という色になりました。 今回のホワイトニング治療はこれで終了です。   治療前 治療後 ここまで白くなると笑った時の印象も変わりそうです。 今後はマスクを外す機会が増えてきそうですよね。 気になる方はホワイトニングを始めてみてはいかがでしょうか。   ホワイトニング後も時間が経ってくると色は元に戻っていきます。 長く白い状態を維持するためには、日々の歯みがきケアが大切です。 今回選択したホームホワイトニングという治療法の場合は、 追加の薬剤を使用することで、ご自宅で再度ホワイトニングをすることも可能です。 ホワイトニングについてもアズ歯科桶川院までご相談ください。   治療期間 2週間 治療費 ¥30,000 + tax 治療のリスク 歯がしみる可能性、色が後戻りする可能性がある  

2023.03.10

ワイヤー矯正治療が終了しました

歯並びの相談で来院された方の矯正治療が終了しました。 初診時の写真です。 上の前歯が大きく少し前に出ているように見られる事、また下の前歯の歯並びが気になるとの事です。 また、右上の奥歯を神経の治療をしており、その歯の状態が悪いため抜歯を他院で勧められていたそうです。 そこも含めての治療相談を希望されました。 まず、歯並びを治すには矯正治療が必要になります。 今回は右上の奥歯の予後も考慮しながら計画を立てていきます。 下の歯並びを治すだけであれば、マウスピースなどの部分矯正でも対応可能と判断しました。 しかし、今回は上の前歯の見え方、右上の奥歯のことも含めての計画のため、抜歯し前歯を引っ込めることにより口元がすっきり見えるように計画しました。 抜歯を含んだ矯正治療の場合、一般的には前歯を引っ込めやすいように前歯寄りの歯を抜くことが多いです。 右上の奥歯の状態が悪く矯正後にその歯に大きな問題が出てしまい抜歯となると、せっかく綺麗に終了してもその部分の治療が再度必要になってしまいます。 そのため、今回は患者さんと相談し奥歯の抜歯によるワイヤー矯正で対応することになりました。   まず、下顎から矯正をスタートします。 ワイヤーが大きく歪んでいるのがわかると思います。 上下の噛み合わせを考慮し、下の歯の抜歯もしています。 ワイヤーのサイズを上げ、前歯を揃えるのと後ろに少し引いていきます。   ワイヤーが真っ直ぐになってきています。 抜いたスペースも少しずつ閉じてきています。   ここから上顎にも装置をつけていきます。 まず左上のみ抜歯し、ある程度歯が並んだタイミングで右上を抜歯します。   ワイヤーのサイズを上げながら、前歯を引いていきます。 スペースを閉じながらワイヤーを調整し、歯に細かい力を加えていきます。   矯正治療が終了しました。     右上の抜いた大きな歯のスペースもしっかり閉じることができ、前歯も綺麗に並んでいると思います。 口元の印象も大きく変わったと、患者さんに喜んでいただけました。   一般に矯正治療といっても ①ワイヤー矯正 全顎矯正  表側矯正 or   裏側矯正 部分矯正 ②マウスピース矯正 全顎矯正 部分矯正   上記のようにいろいろな方法に分かれます。 この中からどの方法を選ぶかは矯正の検査結果と患者さんがどういうゴールを目指しているのかが重要になってきます。 ただ歯並びを綺麗にしたいのか、口元の印象を変えたいのか、どれくらいの金額で考えているかなど、最初の時点でしっかりとカウンセリングを行い、治療のゴール、期間、金額を共有した上で治療をスタートします。 全顎矯正であれば治療期間もかかるため、患者さんのモチベーションも大切になりますし、虫歯ができないようにしっかりとメンテナンスをしていく必要もあります。 アズ歯科桶川院では、矯正医、一般歯科医、口腔外科医、衛生士で連携をしながら矯正治療にあたっています。 お気軽にご相談ください。   治療期間 2年半 治療費 ¥900,000 + tax 治療のリスク 治療後に歯が後戻りする可能性がある                            

2023.03.08

【子ども】前歯が痛いと言ったら

子どもが「前歯が痛い」と言ったらドキッとしますよね。 もしかして虫歯かな、と思うでしょう。   でも、虫歯で乳歯の前歯が痛くなることはそんなに多くないのです。 今日はそんなお話です。   5歳のお子さんです。 前歯が痛いとのことで受診されました。   触ってみるとグラグラしているので、永久歯への生えかわりの可能性が高いことを説明しました。 生えてくる永久歯の位置を確認するためにレントゲン写真を撮ります。   乳歯が短くなっているのがわかりますか? 左右同じくらいのタイミングで抜けそうです。   元は乳歯もしっかり歯根があるのですが、 生えかわる永久歯が歯根を吸収しながら近づいてくるので、 歯根が短くなるにつれてグラグラしてくるのです。   グラグラしていて痛いからご飯が食べられないという状態なら、 すぐに歯科医院で抜歯することになります。 生えかわり間近の乳歯なら麻酔なしで約1秒で抜けます。   そうは言っても抜くのはこわいというお子さんが多いので、 その場合は様子を見ます。 自然に抜けて永久歯が生えてくるのであれば問題はありません。   このお子さんは様子を見ることになりました。 その半年後の写真を見てみましょう。   上下の前歯が生えかわっていますね。 歯がピンク色に見えるのは、検診の内容で磨き残しを染め出しているからです。   大人の歯が見えてきています。 この後もっと生えてくるので心配せず様子を見ましょう。   抜ける前 抜けた後 生えかわった後のほうの写真では前歯の幅が大きくなっているのがわかりますか? 顎が成長して大きくなっているからです。 乳歯よりも永久歯のほうが大きいので、 生えてくるスペースが足りないと真っ直ぐ生えてこれません。 状況によっては歯科矯正治療でそのスペースを準備してあげる必要があります。   定期検診では虫歯の有無だけでなく、生えかわりが順調に進んでいるか確認しています。 気になる方はぜひ一度ご相談ください。 桶川市でお子様の歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院へお越しください。   治療期間 6ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 定期的に状況を確認する必要がある    

2023.03.02

これも実は部分矯正?

矯正治療希望の方でも、気になる部分は人それぞれ違います。 また、求めているゴールも違います。 一般的に矯正と言っても、全体矯正、部分矯正。 その中にも、マウスピース矯正、表側のワイヤー矯正、裏側のワイヤー矯正、小児矯正、筋矯正など治療方法は多岐に渡ります。 歯科医院によって対応しているものとしていないものがあります。 当院は矯正専門医2名、マウスピース矯正医2名、理学療法士が在籍しているため、全ての矯正治療方法に対応できます。   今回のケースです。 前歯の歯並びが気になるとのことで矯正相談で来院されました。 実際にお口の中を確認させていただきました。 初診時の口腔内写真です。 上下の前歯にがたつきがあります。 右上の前歯が捻れているのと、隣の歯が内側に入っているため、前歯が少し出ている印象を受けます。 特にこの部分が気になるとのことでした。 こちらの目線で見ると、上下の奥歯が真っ直ぐ生えていないため噛み合わせが不安定になっており、歯並びだけではなく噛み合わせの部分も矯正が必要だと考えました。 相談後、矯正治療自体は希望されたため、矯正検査をさせていただきました。 数種類のレントゲンや模型などの資料を取り分析後、説明します。 治療方法として 1、口元をしっかり下げたい場合は矯正装置を全体につけ、抜歯後、前歯を後ろに引いて歯並びと噛み合わせを整える。 2、矯正装置は全体につけ、抜歯はせず、一部の歯を少しだけ細くなるよう調整させてもらい歯並びと噛み合わせを整える。 3、矯正装置を全体にはつけず、前歯を中心に部分的に動かし、並びを整える。 を提案させていただきました。 今回のケースではできるだけ短い期間で前歯のがたつきを治す事を1番に希望していたため、相談の上、部分矯正で前歯を中心に治す方針となりました。   また、部分矯正もワイヤー矯正とマウスピース矯正に分かれます。 今回は審美面を考慮しマウスピース矯正。 インビザライン社のマウスピースの部分矯正にあたる、インビザラインGOを使用します。 このシステムは使用できるマウスピースが20枚まで、奥歯2本は動かせない。 抜歯ケースには適用できず、それぞれの歯の移動量にも限界があります。 そのぶん短い期間で終了するのと全体矯正と比べ費用を抑えることがメリットになります。 その旨を説明し、納得いただけたため治療に移行しました。   約半年で治療が終了しました。 治療後の写真です。 右下の前歯が少し低い位置にありますが、全体的には綺麗に並びました。 奥歯2本は動いていないため、噛み合わせの大きな変化はありません。 とても喜んでいただけました。   治療前後で比較します。 治療前                治療後 とても綺麗な歯並びの印象を受けると思います。   矯正治療は患者さんによって理想的な治療方法が異なります。 また、患者さんの希望するゴールもそれぞれ異なります。 そこをすり合わせするためにも最初の時点でのヒヤリングとカウンセリングがすごく大切になりますし、資料をしっかりとりゴールを共有するのが大事だと考えます。 アズ歯科桶川院には、矯正担当医が複数在籍するため院内でのセカンドオピニオンも可能です。 相談のみでもしっかりと対応させていただきます。 お気軽にご相談ください。 治療期間 6ヶ月 治療費 ¥450,000 + tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りする可能性がある 歯茎が下がる可能性がある    

2023.02.25

新しい入れ歯を作ると若返りができる?

高齢のご家族で入れ歯が合わなくなってきている方はいませんか?   「残りの歯も少なくなってきて食事がとりづらいけど、通院するのが大変で」 「部分入れ歯を使うのが億劫になってきて、最近は入れ歯を使ってない」 といったお悩みはよく聞きます。   失った歯の本数が多くなってくると、咀嚼効率がわるくなります。 すると食べ物をよく噛まないまま丸呑みするような形になってしまい、 消化不良を起こして、胃腸の障害から栄養の吸収阻害を招き、やがて全身の健康状態にも影響してきます。     「入れ歯を作ったほうがいいのかもしれないけど大変そうだなぁ」 と思っている方がいたら教えてあげてください。     差し歯や被せ物と比べて、入れ歯治療は案外すぐに済みます。       虫歯や歯周病で多くの歯を失った患者さんがいらっしゃいました。 残っているのは、下の前歯と、上の奥歯だけです。   今も部分入れ歯を使っているけど噛みづらいから作り直したい、とのことでした。 80代で高齢の方ということもあり、残りの歯の虫歯治療をしたり、抜歯をしたりといった治療のために何度も通院するのが大変そうな印象でした。   入れ歯がすり減って歯が短くなってしまっているため、 口を閉じると唇にシワがよってしまい、 多くの歯を失ってしまった方の特徴的な口元になります。   幸い、残りの歯に症状はなく、周囲の骨に炎症がひろがっている状態でもないため、 ひとまず新しい入れ歯を作ってしっかり食事をとれるようにすることを優先して治療を進めることにしました。   ↓     治療後、新しい入れ歯が入った状態です。 抜歯はしておらず、残りの歯を短くして、その上から総入れ歯をはめています。 なので、 入れ歯を作るための型取り→噛み合わせの検査→人工歯をならべて確認する→完成 という治療の流れで計4回で治療は済みました。   治療前 治療後 本来の歯の長さの入れ歯をはめただけで、口元も若返りました。 今までと口の環境が変わることで、 治療直後は話しづらかったり、食べづらかったりすることもありますが、 歯の形が回復したことで見た目だけでなく、次第に機能面でも改善がみられてきます。   いかがでしょうか。 総入れ歯にするかお悩みの方が、この記事をお読みになる機会は少ないのではないかと思います。 もし、ご家族や知人の方で入れ歯を作った方がいいんじゃないかという方がいたら教えてあげてください。 入れ歯を作るのはそんなに大変ではありません。 まずは一度お口の状態を見せてください。 新しい入れ歯を作ればよく噛めるようになって、 ご飯がもっと美味しく食べられるようになるかもしれません。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。   治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 治療後に義歯を使用して痛いところがあれば調整が必要になる    

2023.02.21

何歳まで矯正できるの?

歯ならびを治したいけど、それって子どものする治療だし、、   なんて思っていませんか?   歯ならびを治す矯正治療に年齢制限はありません。 歯周病や虫歯がひどい歯でなければ、 何歳になっても歯を動かすことはできます。   「鏡で見ていて前歯が気になる」 「奥歯がずれていて噛みづらい」 というお悩みがあれば、矯正治療を考えてみましょう。   前歯の重なりが気になるというお悩みをお持ちの患者さんです。 ご年齢は60代の方です。   横から見ると、下の前歯が少し凹んでいます。 その辺りの歯の重なりを治したいですね。   上下の歯ならびを別の角度から見ています。 下の歯がガタガタしているのがわかります。   今回は、歯の移動量、方向、治療期間の観点から、 マウスピース矯正を選択しました。   シミュレーションで赤く示されている突起の部分がアタッチメントと呼ばれる装置です。 「歯を3次元的に動かす力」をしっかり加えるために必要なのです。 実際には白いプラスチックでできており、見た目はそれほど目立ちません。   このアタッチメントを歯に接着して、 それにピッタリ合うマウスピースを指定の枚数使用することで、 シミュレーション通りに歯を動かしていきます。   それでは、治療の前後を比較してみましょう。   治療前 治療後 シミュレーション通りに歯が移動しました。 下の前歯の重なりが解消して歯みがきしやすくなりました。   治療前 治療後 下の前歯の凹みがなくなり、きれいになりました。   治療前 治療後 実は上の前歯も、下の前歯の移動に合わせて並んでいるのがわかりますか? 上下どちらかではなく、上下一緒に歯ならびを治すことで、 しっかり噛めるようにできるのです。   シミュレーション通りに歯がきれいに並びました。 今回は、2週間ごとに1枚ずつ、20枚のマウスピースを使って治療したので、 9ヶ月ほどで終了しました。 この後は、歯が元の位置に後戻りしないように、 リテーナーと呼ばれるマウスピースを使用することになります。   いかがでしたか? この患者さんは60代の方でしたが、治療期間は20代の方と変わりませんでした。 年齢とともに歯の位置は少しずつずれてくることがあります。 磨きづらいとか、見た目を治したいと思った時、 歯ならびを治すという治療の選択肢を考えてみてください。   歯周病や虫歯でわるくなっていなければ、 何歳になっても歯を動かす矯正治療は可能です。 桶川市で矯正をお考えの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。   治療期間 9ヶ月 治療費 ¥450,000+ tax 治療のリスク 矯正後に歯が後戻りしてしまう可能性がある  

2023.02.15