歯ぐきから血が出たら歯肉炎?
「歯みがきしていたら出血した」なんてことはありませんか? お口をゆすいで血が滲んでいたら心配になりますよね。 その原因は、おそらく歯肉炎です。 このように、歯垢(プラーク)が歯ぐきの周りに溜まってくると、 炎症を起こしてしまい、少しの刺激で出血しやすくなるのです。 さらに進行すると歯周病になり、歯を支える骨が溶けてしまいます。 そうなる前に、歯垢を除去して歯肉炎を治す必要があります。 実際の治療を見てみましょう。 20代の女性です。 「歯みがきをしていたら出血した」というお悩みで来院されました。 歯ぐきを見てみると腫れており、歯肉炎であることがわかります。 エアーを吹きかけると、歯ぐきがめくれて中が見えました。 歯肉炎になった歯ぐきは腫れてブヨブヨしているのです。 そこには歯垢が溜まっています。 歯肉炎になった原因は、この歯垢中に含まれる歯周病菌です。 治療では、この歯垢をきれいに除去することを徹底していきます。 スケーラーと呼ばれるこのような専用の器具を用いて、取り除きます。 この処置を歯科医院ではクリーニングと呼んでいます。 クリーニング直後の歯ぐきの状態です。 歯垢はなくなりましたが、歯肉炎になっていた歯ぐきは腫れて赤くなっています。 処置後も家で毎日のセルフケアを徹底しなければなりません。 食後8時間程度で歯垢はまた付いてきます。 しかし初期の歯垢は歯にくっついている力が弱く、ご自身で歯みがきすることで簡単に取れるはずです。 クリーニングをしてから1週間たった時点の写真です。 歯ぐきの腫れは改善してきましたが、赤みはまだ少し残っています。 出血は以前よりおさまったようです。 この後、再び歯周病の検査を行い、 歯周ポケットの奥に付いている歯石があれば、 さらなる歯周病治療を施術する必要があります。 歯周病は、Silent Disease(静かなる病気)とも表現され、ひどくなるまで病気と自覚されることの少ない病気です。 痛みが出てくる頃にはかなり進行しており、治療しても完全に治らないケースが多いのです。 そうなる前の歯周病のサインとして、 歯みがきした時に出血するかどうかが重要なのです。 気になる方は一度歯科医院を受診して、しっかり検査しましょう。 桶川市で歯科医院をお探しの方は、アズ歯科桶川院までお越しください。 治療期間 1ヶ月 治療費 保険診療 治療のリスク 再発する可能性がある
2023.04.27