Symptoms⼝腔機能が上手く機能しないことで
発症する症状・病名例
摂食・嚥下・構音障害
摂食・嚥下障害とは発達障害や老化・脳血管障害の後遺症などの原因により、飲んだり食べたり、話したりうまく食べられない・話せないなどの状態のことを指します。
これらの症状は原因疾患からの後遺症や筋肉の低下、舌の使い方などが関係しています。
口腔機能発達不全症
口腔機能発達不全症とは、生まれてから成長する過程で食べる・話す・呼吸などの機能が十分に発達していない状態を指す疾患です。
特に0歳から15歳になるまでに口腔機能が必要とされるレベルまでに達さなかった場合、成人になってから睡眠時無呼吸症候群や不眠・呼吸器系疾患など全身へ影響が及ぶ可能性があるとされています。
歯科診療で悪癖や歯列に関して問題があると判断された場合、治療をおすすめしております。
治療内容
歯を支えているものは骨だけではなく筋肉や歯茎、神経などお口をどのように使うのかをコントロールする機能を年齢に合わせて改善方向へアプローチできるようご説明させて頂いております。
主に確認するポイントとして、呼吸や姿勢をチェックし、力の入れ方に代償動作(間違った筋肉の使い方)をしていないかを確認致します。その際に後鼻漏や鼻腔の詰まりは口呼吸になる要因となるため、鼻呼吸の評価・扁桃腺の大きさ・喘息やアレルギーのある子は気管支音の確認も行います。
矯正している子に関しましては、MFTの説明を加え、舌と口の周りの筋肉のバランスも歯列へ影響するためトレーニングの必要性をお伝えしております。
来院頻度について
来院頻度は月に1度で3ヶ月継続して頂きます。その際、ご自宅でのトレーニングがきちんとできているかを確認させて頂き、状況によりトレーニング内容を変更させて頂いております。
3ヶ月継続に、再度検査を行い、継続する必要があるかどうかをご相談させて頂きます。検査を継続する場合は、改めて治療方針の確認を行い、治療を開始していきます。
口腔機能低下症
口腔機能低下症とはオーラルフレイル(お口の衰え)と言われ進行していくとさまざま症状と関係してきます。その要因の多くは加齢や原疾患の後遺症による咀嚼、嚥下、構音、唾液、感覚などの口腔内機能が低下することです。
症状が進行すると虫歯、歯周病の進行、ドライマウス、入れ歯が合わない、いびき、食欲低下、心疾患、咀嚼機能不全、摂食・嚥下障害など多岐に渡り全身症状に繋がり健康が損なわれる危険性があります。
顎関節症
顎関節症とは、下顎の関節頭が頭蓋骨にある関節円盤に均等に当たらないことによって、関節全体に負担がかかってしまい、顎関節から音が鳴る・顎関節や顎の筋肉に痛み・口が開かなくなるなどの症状が起こる病気です。
これにより、硬い食べ物を噛めない、大きな食べ物を食べれない、顎の音が煩わしいといったストレスを抱えることとなってしまいます。
治療内容
顎や顎を動かす筋肉に違和感、重だるさを感じる方を対象に徒手療法および行動変容療法・運動療法・カウンセリングを行います。
9割の方は顎が痛くても一次的に自然治癒しますが再発率は決して低くない事が最近分かってきています。特に日本人のような顎の小さい骨格では顎の不調に繋がりやすいともいわれています。
再発を防止することや症状を緩和、治療する上で日常生活の姿勢や心理的ストレス、パソコン作業時間なども大きく関与するためカウンセリングにて日常生活状況をお伺いする事もあります。
また、ご自宅でのケアも非常に大切になりますので、セルフストレッチや呼吸法、アイシングのタイミングなどの指導も行います。