治療の内容
歯を支えているものは骨だけではなく筋肉や歯茎、神経などお口をどのように使うのかをコントロールする機能を年齢に合わせて改善方向へアプローチできるようご説明させて頂いております。
主に確認するポイントとして、呼吸や姿勢をチェックし、力の入れ方に代償動作(間違った筋肉の使い方)をしていないかを確認致します。その際に後鼻漏や鼻腔の詰まりは口呼吸になる要因となるため、鼻呼吸の評価・扁桃腺の大きさ・喘息やアレルギーのある子は気管支音の確認も行います。
矯正している子に関しましては、MFTの説明を加え、舌と口の周りの筋肉のバランスも歯列へ影響するためトレーニングの必要性をお伝えしております。
来院頻度について
来院頻度は月に1度で3ヶ月継続して頂きます。その際、ご自宅でのトレーニングがきちんとできているかを確認させて頂き、状況によりトレーニング内容を変更させて頂いております。
3ヶ月継続に、再度検査を行い、継続する必要があるかどうかをご相談させて頂きます。検査を継続する場合は、改めて治療方針の確認を行い、治療を開始していきます。
MFT
⼝腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy、以下MFTと呼びます)は、⾷べる(咀嚼)、飲み込む(嚥下)、発⾳、呼吸、⾆の位置、⼝唇の位置などの改善を⽬的とした各種トレーニングを⾏うことにより、⼝腔周囲の筋⾁バランスを整える療法です。
MFTの⽬的は、⼝の周りの筋⾁のバランスを整え、健全な⻭並びや噛み合わせ、⾻格を作り上げる環境づくりをし、それを維持していくことです。
顎関節症
顎関節症とは、下顎の関節頭が頭蓋⾻にある関節円板に均等に当たらないことによって、関節全体に負担がかかってしまい、顎関節から⾳が鳴る・顎関節や顎の筋⾁に痛み・⼝が開かなくなるなどの症状が起こる病気です。
これにより、硬い⾷べ物を噛めない、⼤きな⾷べ物を⾷べれない、顎の⾳が煩わしいといったストレスを抱えることとなってしまいます。
さらに悪化してしまうと、めまい・偏頭痛・腰痛・肩こりなどの違和感を覚えるようになる可能性もあります。近年、現代病の⼀つとして多くの⽅に⾒られるようになってきました。
下記の症状の方は
ご相談ください
- 最近、噛み合わせが変わったと感じる
- 顎を動かすと痛みが生じる
- 口の開け閉めの際に、痛みが出る
- 口を大きく開けた時に上下の顎がずれている
- せんべいやステーキなどの硬いものを食べるとあごが痛くなる
- 口を開けるとカクッと音がする
当院では理学療法士と日本摂食嚥下リハビリテーション学会の専門医が在籍しており、⻭科の視点だけでは、解決できない部分を”物理療法・運動療法”と呼ばれる治療によって進めていくことができます。詳しくは下記に記載しておりますので、こちらをご覧くださいませ。