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桶川市の歯医者【アズ歯科 桶川院】

技工士紹介technician

自分よりも若い世代が将来を考えるきっかけの1つになれれば

父親が働く姿を見て育ち

私の父親は東京都葛飾区にある実家で、1人ラボを開業していました。小さいころから漠然と自分は歯科技工士となりラボを継ぐのだろうと考えていた。その想いは現実となり、新東京歯科技工士学校に進学し、歯科技工士となりました。
卒業後の就職に際して、私は2つの目標をもっていました。1つは規模の大きなラボであること、もう1つは自費がメインであることです。将来父親のラボを継ぐ前提の中で、大きなラボで人とかかわり社会経験を積みたいと考えていたこと、そして保険技工の比率が高く、朝方まで仕事をしていた父の姿を見てきたことで、将来的に自費技工のみでラボを運営していきたいと考えていたからです。

そして就職したのがコアデンタルラボ横浜(陸 誠社長)です。ここで私は、さまざまなマテリアルやケースに触れたいと考えていました。新卒で入社して2年間は模型製作、3年目にはワックスアップとメタルの埋没・キャスト・研磨、4年目には運良くポジションが空いたこともあり、プレスセラミックスを担当することができました。
しかし、当時のコアデンタルラボ横浜のプレスセラミックスはインレー/アンレー、クラウンのステイン法がほとんどでした。最初はセラミックスを扱える喜びが大きかったが、ある程度時が経つとポーセレンの築盛を勉強したいという気持ちが強くなっていきました。しかし、プレスセラミックスの需要が増え始めていた時期だったこともあり、5年目以降も私のポジションに変化はありませんでした。

「どうしても築盛を勉強したかったので、毎日朝早く出勤し、今どんな仕事があるのかを見ながら自分でもできそうな築盛のケースを探し、チャレンジさせて貰えるようお願いしたりしていました」

そんな動きをしていると、ラボ全体の仕事を把握できるようになってくる。そうして、クラウン・ブリッジ課全体の仕事を分配する業務を任されました。この業務は、10歳以上年上の先輩にも仕事を割り振らなければならないなど難しい部分もあったが、これにより、もちろん自分の仕事をこなした上での話ではあるが、ある程度自分で携わりたいケースを製作できるように調整することができました。
また、同時期に相性が良い歯科医院の担当になったこともあり、プレスセラミックスのステイン法をベースにしながら、築盛するケースもある程度経験することができるようになっていきました。「組織の中で社会常識を学べたこと。そして、自費技工のクオリティで多くのケースを手掛けられたことは、今の自分を形作る大きな経験となっています」

恵まれた環境と、焦燥感

コアデンタルラボ横浜で約6年半勤務後は、同社のOBでもある田淵 穣氏が社長を務めるデンタルデザインベイシスに就職しました。これは大きなラボのシステムを経験したうえで、父親のラボを継ぐ前に4、5人規模のラボも経験したいと思ったからです。実際、規模の異なる2つのラボを経験したからこそ、両者の考え方の違いを実感することもできました。

「デンタルデザインベイシスでは、自分以外のみなさんの仕事が速く、同時にクオリティも高かったです。私に対しては仕事の量も調整していただけて、みんなで夕方に帰れていました。みなさん良い人たちで、待遇面も申し分なかったです」外から見れば恵まれた環境であり、私自身もそれは自覚していました。だが心の中ではモヤモヤとした想いが渦巻いていました。今の年齢のうちに、がむしゃらに仕事をこなさなければならないのではないかと……。
そんなとき、父親が体調を崩したという連絡が入る。それをきっかけに、デンタルデザインベイシスを辞め、父親のラボに帰ることを決めました。



1つのインレーを大切にしていきたい

私の家は横浜で父親のラボは葛飾区。家庭の事情により家を引っ越すことはできず、片道2時間半掛けて通勤しました。
そして戻った当初は、医者から仕事のペースを落とすように指導されていたにもかかわらず、父親は以前と変わらぬ量の仕事をしていたのだという。「父がオールセラミックスの仕事をしていなかったので、オールセラミックスに移行しながら私の仕事の割合を増やし、父も適度に休めるようにバランスを調整していきました」

 

そうして1年半が経ったころ、奥さんの妊娠が分かり、そのタイミングで葛飾区への通勤を辞めて、横浜に新たにラボを立ち上げることにしました。しかし、このラボは開業ではなく、父親のラボの支店です。「父のラボが33年目。父のことは誇りですし、会社として残したいと思い、支店という形にしました」
私は日々の臨床の中で大切にしていることがあるという。そのきっかけはコアデンタルラボ横浜時代、製作した前歯部のクラウンのセットのために歯科医院に行ったとき、横にいた別の患者が小臼歯の小さなインレーをセットされて喜ぶ姿を見たことです。

「前歯部で色を合わせるケースでももちろん患者さんは喜んでくれます。自分もその技術を得るためにコースを受けたりもしています。ただ、小さなインレーでも同じくらい患者さんが喜んでくれるということを知りました。患者さんが喜ぶものを作るという点では、前歯部でも小さなインレーでも変わらない。その気持ちを大事にしていきたいです」
そして今後は、自分よりも若い人に向けて情報を発信していければと語る。

「私自身が尊敬する人も何人もいるのですが、年齢が離れていると、どうすればそうなれるのかをイメージしきれないということもあると思います。私は現在20代なのですが、より年齢の近い人が何をしていきたいかなどを考えるきっかけになれればと考えています」

プレスセラミックスを用いたメタルフリー症例

患者情報 50代女性
主訴 臼歯部の審美改善および顎関節症の治療

治療および補綴物製作の実際

主訴である臼歯部は金属製補綴物にて治療されていました。旧補綴物を除去した後、IPS e.maxPress システム(Ivoclar Vivadent)を用い、ステイン法にてインレー、アンレー、クラウンを製作することとなりました。

従来筆者は、ステイン法で製作するクラウンにはLT インゴットを用いることが多いが、今回のように一口腔内にて複数の補綴物が装着される場合には、同一のインゴットを使用するほうが望ましいと考えています。本ケースにおいてはインレーによる修復が多かったため、透過性と明度を考慮し、すべての補綴物をHT BL4インゴットにて製作しました。HT インゴットを使用する場合は明度の低下に気をつけなければならないが、HTBL4インゴットは明度を保ちながらも透明感のある補綴物に仕上げることが可能です。

筆者が補綴物製作においてもっとも重要視しているのは適合精度です。そのため、歯列模型を用いた適合精度の確認は可及的に行いたい。また、口腔内での調整が多い場合はセラミックにマイクロクラックが発生しやすく、破折のリスクが高まってしまうため、できる限り無調整でセットできるよう心掛けています。

図 a~d 初診時。上下顎臼歯部にメタルでの補綴がなされているが、劣化による不適合部や二次う蝕も確認できます。

図左 模型上でワックスアップを行い、IPS e.max Press HT BL4インゴットを使用し、プレスする。
図右 IPS Ivocolor(IvoclarVivadent)を使用し、ステイニング、グレーズ焼成した状態。適合は歯列模型にて確認を行います。

図左からa~c 補綴物装着後。レジンセメントの使用で長期的に安定した接着状態を保てます。

図 左からa、b すべての補綴物装着後2週間経過時の上下顎咬合面観。

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